ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2010】 らぁ麺 やまぐち (東京・西早稲田) 冷し煮干そば+プレモル


 冷しらーめんが、すでに広く認知を受けた気がいたします。個人的に、変わりらーめんに対しては億劫なだけだったのかもしれませんが、「冷やし中華」というあの少し酸っぱいライト醤油タレしか認めてなかった私。しかし、今年の猛暑ですっかりと、体力を落とし・・・・つい先日までJインスパイアを追い求めていた男とは思えぬほど、食えなくなってしまいました。それでも、イイモン食いたいのよね〜。ということでアクセスしやすい新宿区で、ちょこっとネットで下調べをしていて、どうしようもなく心に引っかかったのが、「らぁ麺やまぐち」さんの「冷し煮干そば」。家族と買い物出かけで小一時間ほど別行動をさせてもらいましてゲットいたしました。


  











【女子達とカップル達に囲まれつつ、ラヲタ根性丸出しな私】


 もうすっかりと名店に数えられるこのお店。ランチタイムのピーク時間を外しても結構な客入りです。満席から1席だけちょうど空きまして、運良く滑り込みました。中は8割がグループ食でコの字カウンターが埋まります。こういうの見ると決してラヲタだけのものではありませぬな〜。女子3人組がお喋りしながら、鶏そばをすする。追い鰹とつけ麺でシェアしあうカップル達。かなり後順番になった私の「冷し煮干そば」ですが、休みの余裕というのか、プレモルをやりながらゆっくりとやり過ごします。

 ようやく配膳された私の一杯ですが、いやはや淡麗な麺顔でとてもキマってる!。と思って写真メモを撮り、普通に食い出して、味わって、完食して、ごちそうさま〜・・・・と言って席を立ったものの、隣客の「もう食べおわったの!」という目線を何となく感じてしまいます。7人ごぼう抜きで食い終わってしまった私。食うと言うより、ほぼ飲み込んでいるのか。私にとってらーめんは飲み物化しているのかもしれません。


  











【淡麗にして、煮干の淡い苦味と程よい塩気! 茗荷と大葉の薬味が絶妙!】


 スープを最初に目にしたとき、穏やかでかつとても明るいブラウンが妙に印象的。濁りを感じさせるのに透き通っている感覚に、質感の高さが伺えます。思わずレンゲで口へと流し込む動作もいつもよりは、ゆっくり気味。すると、冷製とは思えぬほどに、しっかりとした煮干の風合いを醸し出します。冷えた煮干感・・・・個人的にはあまり前向きに考えにくいテーマなのですが、エグミが出ることなく、しなやかな感じで「ニボニボ〜」とした苦味が後を引きます。しかしその後はさらりとしたフィーリング。この時点では、多少ニボ感が引っかかるかな・・・・などと評していた私です。






 食い続けるほどに、茗荷と大葉、すだちのかけらのエキスがじわじわと滲み出すと、格段に崇高な冷やし煮干出汁に変化する次第! いや〜薬味が本当にフェニックスのごとき鮮やかな働きを放ちますよ! 打ち消すとか覆いかぶさるというレベルでなく、昇華と申し述べたい。 清涼系の風味と苦味が、煮干のニボ感と凄すぎるほどにマッチします。淡麗が極まって崇高な味わい。ニボ感は、まず茗荷の清涼感を得て華やぎます。その後に大葉がスパイス感を与えて「華やか」から「食欲増進」へと幅を広げる味わい変化。去り際に、すだちの柑橘系の後味で綺麗に締めくくるといった、一連の流れでしょうか。これはすごい。



  











【冷えて締まったテイガクの麺が崇高!クツクツ感と伸びやかさが絶品】


 言わずと知れた、京都のカリスマ麺。関西オリジンの私としては、多少のひいき目はご容赦いただきたい。風貌のストレートさがたわんで枯山水のごときな美しさ。色合いはとてもナチュラルで食むと小麦の風味がどことなく穏やかで濃厚に感じるよな・・・・。そして、歯ごたえは、芯がなくとも全体的にクツクツとした明確なリズムがあって、奥歯でのプレスでクチリと鮮やかに潰れこむ様はさすが。

 しかも今回は、冷やしということでまたニュアンスが違って感じます。引き締まった感覚が強く、それでいて冷たさで固まるどころか、縦伸びするかのごとくのハリのしなやかさがたまりませぬ。麺は冷やした方が、粉感が香る。うどんではよく感じるフィーリングですが、ふとこれを食っているうちに、それと似たことを思い出してしまいました。温麺もいいけれど、麺は冷やした方が素性が際立つのかもしれませんね。冬場でも試してみたい。ひやあつなどでもかなり楽しめる麺だと思いました。












【チャーシューと呼ぶよりもはやオードブル!味わいの熟成度と、整然とした完成度!】


 普通に並べ立ててると思いきや・・・・、ちゃんと一度ロールさせてから、横並びで整列させているのですね! しかも低温で手間をかけたのが非常に伺えますし、ロースハムのごとくしっとりとした粘り具合と、熟成した塩気がたまりません。スープに浸して食うより、これはそのまま何もつけずにダイレクトにいただいた方がいいかも。そう考えると、すでにラーメンチャーシューと域ではなく、豚肉のオードブルといった存在感かもです。

 プレモル・・・・すでに飲みきってしまったけど、これはいい酒と合わせて食うべしかもな、崇高な肉片であります・・・。













 総じまして、「涼味とニボ味の崇高系コラボ!冷たさで麺も後引く傑作」と申し上げたい次第。個人的には、大変ハマりました!ただ、そいういう風流さと崇高さを感じる余裕があるのなら、本当にもう少しゆっくりと味わって食うべきなのかもしれませんね〜。せっかちな性格は、死ななきゃ治らないです。いや・・・・でも思い当たることがありまして、J系インスパイアほぼ毎日食い続けて、ガツガツと食う習性がついてしまったのかもしれません。夏が過ぎ、秋が訪れるころまでには、習性を修正しないといけませんね・・・・。なので詠います!



   汗だくで
   昇り下りの
   坂超えて



   冷たさ汗引く
   モルツとニボシ




 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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