新たな「丿貫」の脈動! ハマのニボシスト集まる!
- <全体&スープ> 塩気でグイグイと旨みを引き寄せるような煮干感!多少円やかな部分は金目鯛かと勝手に妄想・・・・サラリとしているのに濃密な香ばしさ!
- <チャーシュー> 現代ラーメンの技術の粋!低温真空調理の半レアな肩ロース肉!もはや「チャーシュー」を超えた味!
- <うずら味玉> しっかり味玉してました!
- <蒜山ジャージーバターのニボ玉> 煮干だけでも存在感あるのに・・・それを凌駕するジャージーバターの濃密さ!
- 総じまして「大ターミナルに隠れ家的な煮干しの拠点!ハマの新たな煮干の脈動!」
- YouTubeにまとめてみました!
時々、どうしようもなく食いたくなるのが「煮干そば」。しかもハードっぽくしっかり苦みが効いた奴。良い煮干の店って人気が高いのでいつも混んでいるイメ―ジしかないわ!。京浜地区を頻繁に行き来するものとして、蒲田や尻手の店に助けてもらいたいもんだが・・・、フツーの昼飯休憩では辛い並びだわ。そこで今回の唐突に新店舗として情報が駆け巡った「煮干蕎麦」さんに注目。なんたって最寄りが「横浜駅」ですぐそば。しかも ハマの名店「丿貫」の系譜と言うから、これは見逃せませんよ!。平日でピーク時間を外せばすんなりくえるかと思い、早速突撃してみました。
しかし甘かった・・・・。行列にすんなりと連結します。暇だから情報チェックすると「煮干蕎麦」の店名も今のところ暫定なんだとか。6月頃には決定ということですが、入居ビルの案内は「煮干蕎麦」をハッキリ印字されてます(全部作成しなおし?)。何やら複合施設のレストランフロアの一角のようで、他にはいろんなジャンルの食べ物やがあります。なので老若男女対応可能なのですが、「煮干蕎麦」に幼稚園未満も並んでおられます。渋い幼児だね!。
<全体&スープ> 塩気でグイグイと旨みを引き寄せるような煮干感!多少円やかな部分は金目鯛かと勝手に妄想・・・・サラリとしているのに濃密な香ばしさ!
それにしても渋い雰囲気の店。暗がりな照明で大人のムード。メニューは基本一種類のみで「煮干金目鯛合わせ」です。醤油とか塩とかの選択もない。あとは多少のトッピング、和え麺の追加と、ビールがあるのみ。うだうだ長居する店ではなさそうだけど、周囲にはそんな酔客目当ての店が多く、横浜駅界隈って便利だと思う次第です。
おおお!これは正真正銘、極上の雰囲気ありありな煮干ソバ!。セメント感すら覚える深緑のニュアンス湛えますが、汁の方は超濃厚というハードさよりも「淡麗さ」が濃ゆいようなイメージ。見るからにアニマルオフな本格仕様ですね。またレアチャーシューが一輪のバラのように美しく中央に盛られ、まさに今の季節感を代表っといった語りかけです。うん!食う前から良くできてる!って感じしますな!。
なにせ駄舌なもんで「金目鯛合わせ」という副題を感じ取れる自信はなし。それでもまずはゆっくりと味わいますが、金目鯛のことをすっかり忘れさせる、ビターな煮干感が先制パンチといったところ。セメント級ほどでもない・・・と既述しましたが、よく見ると外気と接する表層には、煮干成分がいくつも大きな膜を作って浮遊しています。煮干大好きニボシストな私としては、実は食べなれた味わい。驚きはありませんが、その分余計にエグミの上手に処理する丁寧さがすごく響きました。
そしてこの系統なら例によって、塩気がやや強め。煮干のビターな感覚にはこの塩気が必要で、苦みの中の旨みを塩気がグイグイと引きづり出しているのでは?と思うほどです。苦みと塩気は切っても切れない仲。魚醤の旨みなんかはこの定理にすこしかぶってるとすら思えてなりません。もっともこの出汁には酸味はありませんが、その代わり玉ねぎのフレッシュさが映える。
そう!薬味は定番なるフレッシュ玉ねぎの微塵切り。歯応えのシャクシャクしたところが好きですが、染み出る汁は灰汁を抜いたかのようなマイルドな甘みでした。この汁とニボ汁との相性は抜群で、すでにそれはテッパンネタ。その相性良い味わいをウンウンと心の中でうなずきながら食い進めますが、玉ねぎで味覚のスイッチが入ったのか、魚エキスの甘い香味を微かに感じます。ウルメのように少し鮮魚系に近いような魚介香ばしさ。鮮魚系っぽい?と言えば鯛じゃねぇよなと・・・・・思考してたところで、これがひょっとして「金目鯛合わせ」の余韻??なーーんて、後追いで意識しはじめたりします。ともあれビター一辺倒とも違う甘味と香ばしさもある煮干出汁。場所柄、家族と一緒に子供たちも並んでいたが・・・・お子ちゃまには少し難しい旨みかもしれませんね。
これも食う前から見た目で「ニボパツ!」って感じがありありですね。白めので漆喰のようにきめ細かく塗り固められたかのような、滑らかな地肌。前歯で噛むと、一瞬グニリとズレる感触あるけど、その後はパツパツパツパツと、噛むたびに小麦の風合いカプセルが弾けるような、痛快な香りが口の中一杯に漂う!。 これぞ煮干ソバ仕様の王道なり!汁のニボニボパワーに一切負けない!。この風合いの確実さを知ったからには、あとで和え玉が楽しみになってきます。
物腰ハードなので汁に濡れるだけだと思ったら、案外麺と麺同志がよりそうのね。微妙な毛細管現象もあったりして、汁の持ち上げが多少期待できます。蕎麦なら啜り重視でのど越しで味わうのがよろしいでしょう。しかし、煮干向けのパツ麺は是非とも、いつもより意識して噛み締めるような咀嚼を楽しんでほしい!。苦みと旨み、つまり魚介系脂質と麺の糖質が噛むたびにしっかり結びつき、昇華した旨みを楽しめますから。
<チャーシュー> 現代ラーメンの技術の粋!低温真空調理の半レアな肩ロース肉!もはや「チャーシュー」を超えた味!
盛り付けが非常によいですね!しっかり薔薇に見えます。ちょうどバラのシーズンですし心にピンと来ますね。もっとも私にとってバラは、ベルサイユでも英国式庭園のそれでもなく、高島屋の包装紙の方が馴染みですがー。また仏教徒なる私にとっては、煮干の濁った池の中に・・・・掃きだめに鶴のような高貴に咲く蓮の花とような心象。生肉と言えば非常に俗人的なエロい表情なのに、なんと旨さとして隔世した美しさよ!。
剥がしたり崩すの勿体ないが、放置し過ぎると熱で色変化するので、美しいうちに味わってしまいましょう。箸で端をひっかけてみるが、極上すき焼のような絡みつきで、旨そう過ぎて泣ける。豚肉どんなに頑張っても豚肉なんだが、牛肉にも匹敵する迫力!。いや・・・最近はブランド豚なりものも浸透しており、牛と豚の肉格差もあってなきものなのだが。毎度思うけど、煮干の匂いが染みた肉ってバランス悪そうだが、実際はそんなことなく、抵抗感どころか香りの崇高さを纏うようで、素直に旨く感じる。大判なる肉が2枚あったので、満足度としては申し分なし。どこから千切っても、肉身と脂身が柔らかく千切れ、脂の嫌味ない甘味が素晴らしい!。次回肉増しにトライ!なんて心に誓ったりしました。
<うずら味玉> しっかり味玉してました!
うずら玉子。これは個人的には、味がどうこう以上に「そこにあることだけで満足感・ワクワク感与えるもの」と思えてなりません。遠足の弁当にタコウインナーが入っているだけで、心ときめくあの躍動感と同じかと。二郎系でも何にでもどこでも、うずら玉子をトッピングする瞬間は、たとえ一瞬でも童心に還っているのではと感じます。
そんな頭でいたが・・・しっかりと出汁に染みた味玉感覚でありました。卵黄のトロミは期待できないが、ふかふかふわふわな卵黄にもしっかりと出汁風味が浸透。少し乾いた感覚で楽しませてくれるのがいいね。そして白身は薄いから、これは一気に一口で食べきるしかない。新幹線のワゴンサービスで食う燻製うずらも好きだけど、このホクホク感がたまらん!。3つで100円だったが、ダブル追加で楽しみたいくらい!。
<蒜山ジャージーバターのニボ玉> 煮干だけでも存在感あるのに・・・それを凌駕するジャージーバターの濃密さ!
おおお!漆黒の味噌感!赤味噌系かと思いきや・・・・実はこれ全部煮干のすり身。ところどころ銀色に光るのは銀鱗部分。湿ったザラザラ感をお楽しみあれ。まずこれだけをつまんで食うが、そうとう苦々しいと思いきや、エグミは100%なし。香ばしさと軽い苦さ。そして甘味すら感じる。出汁が染みているのかもしれません。ただこれだけ大量の煮干粉があれば、きっと味はそれに支配されっぱなしだと痛感するね!。まさに「ニボ玉」のネーミングに間違いなし!。
またニンニクもいい仕事をしておりました。煮干がきついとニンニクで保険・・・・と思って、特に断らなかったんだが、入れて正解。当然ブレスケアも持ち歩き。煮干香ばしさにも、バターの濃密さにも、ニンニクは万能かと思うほど相性が良い!。ちょっと多めな和え玉が、あっという間に胃袋の中に納まりました。
総じまして「大ターミナルに隠れ家的な煮干しの拠点!ハマの新たな煮干の脈動!」
・・・と言う感想。これは個人的に嬉しい!。だってJRだったら横浜駅南出口からあっという間ですし超便利。ただオレだけ便利なわけもなく、食べ終わって店を出たらハンパない行列が形成されておった(瀧汗)。店名も含めてまだ落ち着いていない時期だと思うけど、落ち着いたころには、定期的に通いそうな気がします。今後ともよろしくです。そんな応援を込めて、とっとと最後に詠って、いつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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