母校で久しぶりに集まりがありまして、その帰り道、なにやら東京でも有名な冷やし中華があるということなので、早速訪問してみました。・・・・ウソです。ウソに決まってます。千里眼の冷やし中華は一回食っとけーといろんな方の情報あったり、また最近その絵柄が素晴らしいのを拝見したので、一気に訪問意欲が湧いて、わざわざ外出早引けのとある平日に、今しかないと決意して突撃した次第。その帰り道に満足気分で、東大教養部の校庭を散歩しただけの話です。頭のいい学生さんたちも、あの行列に混じっておったんだろうか・・・。と思うと、なにやら急に東大に親近感を覚えたりして。もし論文入試があれば、受けてみたい(これもウソ)。
【これ食っとかんと夏が終わらんソワソワ気分!】
ともあれ、これは食っておかんと夏休みの宿題が終わらんような気分で、わざわざ食いに行ったけど、駅を降りた時からそわそわ気分が抜けませんでした。雨降りがちだったし、行列に少しでも遅れをとりたくないし、売り切れないだろうかなどと考えると気もそぞろ。しかし、雨空が幸いしたのか妙に思っていたほどには行列は発生しておりませんでした。並びの最中・・・なにを食おうかと仲間内で話しているのが自然と耳に入りますが、やはり半分程度は「冷やし中華」狙いのご様子。中にはカップルもおられ、似つかわしくないかわゆいお姉さんも、冷やし中華を食べたいと臨戦態勢モードが全開でした。
すごすごと行列をクリアして店内に入ってもソワソワ気分が抜けません。「ヤサイマシ」にするかしないかで迷う次第。ここは「ヤサイがうまい」ことでも評判が高いし、あの盛りっぷりにも憧れがあったり。でも食えないとかっちょ悪いし。悶々としている中、考えた挙句に「少なめ」を選らんで「ヤサイマシ」にしてしまおうというボリューム相殺のチョイスにたどり着きました。ガリマヨ(ガーリックマヨネーズ)は冷やし中華のみのトッピングらしく、ここも迷いましたが・・・、ドレッシングタレとマヨネーズの相殺を勝手に嫌ってしまいましてね。相殺を選びに選んだ今回は、「ヤサイマシ・ニンニク・辛揚げ」という仕様とさせていただきました。
【まさに旨しなドレッシング感覚!トッピンングエキスが滲み味わい芳醇!】
迷いに迷ったただけあって、配膳の瞬間は満足感が高し。このマウンテンぶりは、盆栽を眺める気分ですな。写真メモを撮るのがこんなに楽しいとは思いもよりませんでした(笑)。で、早速格闘が始まりますが、タレの撮影など無理です。ひたすらヤサイを食いまくって、天地返しのタイミングを狙うしかありません。しかしその格闘中ですが・・・タレというかドレッシングがメチャうまい!ゴマドレッシングのようでありそれより遥かにゆるくてライトな感覚。マヨ感ありそうでそれも低い。とても落ち着き感があり、棒棒鶏のソースに似たところも若干ありそうな雰囲気。多少醤油も隠し味程度に入っているのだろうかと妄想が止まりません。
などと考えていると、辛揚げの味わいも滲み出してきたり、また人参のフレッシュ甘みや大根のさっぱりさも混じったりして、だんだんとソース感が高まってきますがな!意外と水っぽくならなかったのも不思議といえば不思議。ちょっと多く前菜サラダを食った感じもあって、ヘルシーさが高まりますが、このタレあってこそこの一杯の成立かもしれません。Jインスパイアで冷やしを作ろうと考えて、このタレの発想はすごいね〜。ありそうで思いつかんことですよこれは。
【冷え冷えヌチヌチスベスベ〜〜な平打ち捩れ麺が快感!】
席に座ってから配膳までの間に手を洗いに行ったときに「浅草開花楼」の麺箱を発見。また水をセルフで汲みに行った際に、千里眼の歌の歌詞が目に入りましたが、誰かメロディーラインを知ってる方がおられるのでしょうか。YouTubeにあげてほしいな〜などと考えつつ、麺を食みます。いや〜浅い褐色めいた太平打ち麺がいい感じですね〜。縮れはないようですが、適度によじれを生じておりうまそう。このよじれがドレッシングタレとすごく絡みがよく、表面のざらつきある割にはとてもスルスルとすべるように胃袋に収まっていきます。
この冷えっぷりがまたたまらん!ホシザキ製氷機が大活躍でございます。密度感が適度にあって引き締まりを覚える前歯の千切れ具合。そして奥歯のプレスでは適度に固くならない程度にヌチヌチっとした高反発が心地よいです。時折ヤサイと混じり合ってハイブリッドな歯ごたえを感じるところもまた心憎い。これなら・・・「少なめ」にしなくとも食えたなとまた思えます。少なめと並の差って50gにすぎないんだよね〜。でも胃袋に負担なく気持ち良く食えたからいいか・・・。
【ヤサイに遭難しそうに思えたが、鶏肉と辛揚げが軽く救ってくれた】
ヤサイが確かにうまい!火山のようなその盛り具合ですが、中心部には少しばかりモヤシがあって核をなしています。そこを人参と大根の極細千切りと紫キャベツ?が入り混じり、とても風味よくて甘く食わせる仕組みとなってますね。そして仕上げに水菜を多めにパラパラと降りかけて完成なんですが、これがまたドレッシングタレで無限に食えそうに思えます。冒頭は確かに遭難するかも?と思えましたが、味わって食えて満足度が高いヤサイ。
また肉が鶏肉であったのも救いというか絶妙でして、ドレッシングとヤサイとの相性が抜群に良いのです。別皿でも一派な一品になりそう。肉は薄味淡白で胃もたれを感じさせません。さらに・・・・辛揚げが最後までサクサクな部分と湿った部分が入り混じり、とても面白い味わいになってヤサイに混じり合うところがナイス!一気に爆食いできる寸法となっております。山盛りでも難なく食える不思議なヤサイとこのコラボ効果!
総じまして、「まさに東京新名物といった創作系Jインスパイア冷やし!」と言ったそのままの感想でごめんちゃい! 夏の終わりに近づくにあたり急に駆け巡りまわった冷やし中華2015の旅ですが、なんだかこれ食って溜飲が下がったような気分。調べれば、まだまだ食いそびれた冷やし中華の銘品が数々あるのですが、キリがないので一旦ここで連続投稿は区切りとさせていただきましょう。ともあれ、冷やし中華のカテゴリーを少し広めた功績は、この一杯には何かありそうな気分。これから、年に一回は千里眼詣が定例化しそうです。来年は関西の友人を引き連れてこれを食いたいと思います。なので詠います!
残暑でも
学びの杜を
越えてゆき
熱き魂
冷やす中華也
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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