【今週のラーメン１９７３】新宿秀山（東京・新宿）汁なし担々麺

　いい一日もあれば、その裏返しというのもあります。魂こもった仕事がケチョンケチョンの場合、相当凹みますが、パワハラ同然の攻撃を受けるのは、たとえドMな私であっても気持ちのよいものではありませんね・・・。そんなことが朝から夜まで続いたとある金曜日の夜。雨も降り出して傘ももたずだったので、乗り換えポイントの新宿で途中下車。新宿サブナード内にある店なら、雨にも濡れずにすみそうだと、ひそかにリストアップしていた店へと急ぎます。いざ、「新宿　秀山」へ。

【店：繁盛してそうで何より】

　繁盛店のようであります。夜遅いめなタイミングだったのに、大混雑です。なんとか狭いスペースに誘導されて、この日一日の悪いことを忘れようと、まずはビールを注文。丁寧に熱々で厚めなお絞りが供されます。いいね〜！！引き続いて「汁なし担々麺」を注文。

　しっかしこれがね〜・・・・なかなか来ないのよ・・・・。２０分弱、そろそろ限界かなとキレそうなタイミングで、大抵図ったように配膳が完了するもんです（笑）。本当に、ホール担当が忙しそうで声をかけられんほどなので、心底責められん。しかし、ビールくらい前もって早く・・・と思うところをググッとこらえて、配膳と同時のビールでもま、許そうと考える。しかし、伝票には「生」と書いてあるのだが、忘れられてる！　「ビールもう結構です！」ときわめて冷静に伝えても、内心「ああああーーーーーもーーーー」って感じ。ただ、ホール担当さんが「あ、わかりました」とあまりにもあっさりと普通のことのような対応だったので、めらめら〜っと怒りがこみ上げるそうになる。でも、もしもまだ日本に慣れていない方だったら、怒るのも大人気ないので、水に流そうとまずは思ったわけだ・・・・。

【タレ：ざらつき感じる胡麻ペースト！昔ながらか甘みのコク】

　そんなことがあって、やはり人間が出来ていないと言うか、あまり内心冷静ではなかったので、かなりの観察が飛んでいる。基本的には、相当粘度の強い芝麻醤でして、ザラつくほどに胡麻が効いている。そして、昔ながらと思えるほどに王道な味わいで、甘いコクがメイン。ラー油の存在は感じられず、その一方で若干の唐辛子系の辛味が滲むという感覚。山椒の攻撃はほとんどない。なので、豆板醤のようでラー油が滲むような薬味を投入して、好みの味わいに。

【麺：透明感ある多加水ストレート細麺】

　細めんでやや透明系なニュアンス。ただし、モチモチとした高反発というより、もっつりと粉のフィーリングを保ちつつ味わえるタイプ。そこに練り胡麻が絡むから、すすり上げる感覚はほとんどなく、絡まった塊をつまんでズボッとすすり上げる。

　しっかし、このタイミングで予想を超えた展開。キャンセルされたはずのビールが運ばれてくるわけだ。「ビールでございます」と何事もなかったように・・・・。ありえへん・・・、唖然としてたら厨房へ戻ってしまった。もうどうでもよくなって来た。当然クチつけず。混雑していて楽しげな多客に迷惑をかけることもできず。ただ決してこのビール代は払わないと心に誓う。

【具：定番なる組み合わせと質感】

　そんなことがあったので、ほとんど覚えてない（笑）。この後さらに、お冷が運ばれた。着席したときに最初にでてくるあのお冷。こちらもすっかり忘れてしまうほど、熱くなっていたわけか。頭を冷やすのにちょうどよかったですね。

　総じまして、「昔ながらの定番担々麺」という感覚ですね。地下街の担々名店らしく、金曜日夜は本当にひっきりなしに客が出入りするのは、正直うらやましいことでしょう〜。固定客もつかんでいることでしょうから、引き続き頑張ってください。きっと何かのミスなんでしょう。レジでの清算は、麺だけの支払いですんなりもめることなく。ただ、ちょっとお待ちくださいと奥に引っ込んで、ビール代もらわなくていいのか確認してたけど。しかし、何だったのだろう。あのビール。塞がりかけた傷跡に塩塗る込めるような感じでもあり、またお詫びサービスなのだったら、あとからレジでバタバタすることもないのに。きっと何かボタンの掛け違いなんでしょうね。なので詠います！

　　　腹減るが
　　　ミスは付きもの
　　　落ち着こう

　　　堪忍袋の
　　　紐強くして

　お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！

秀山

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