ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1917】 麺処 いし川 (東京・あきる野) 醤油

 雨予報が見事に外れて朝から快晴!家族を誘ってドライブでも行こうと思ったのですが、友達との先約ありとのことで却下です。嫁も天気がいいうちに色々掃除や片付けを済ませたいとのことでして、全く意図せず自由時間をゲット。でも半分残念な気持ち・・・。せっかくだから奥多摩方面の新緑を見てみたいということで、なんとなく昼飯探索をしていたところ、以前ブックマークして全く放置状態であった「麺処 いし川」さんに目が止まりました。いっちょ行ってみるか、これも縁かもとクルマを走らせるけど、道が混まなかったら、三鷹武蔵野エリアから、案外小一時間で着けるのね。早く着きすぎてシャッター一番のりの私です。


  






【店:真新しい香りがする清潔感ある店内】


 それにしても、店内は木の香りがするほどにきれいで落ち着くし、厨房も客席も使い勝手がとても良さそう!まだ新しいのもありましょうが、厨房内のステンテスの磨き上げられているところなど、日常の汚れもキレイにメンテされているのが伺えます。そういう気の配りがあるというところが、また味わいに期待を寄せますね〜。などと感じ取っているとベビー用の対応椅子やら、はたまたご趣味のフィギュアなども配されていて、気軽さもそこかしこにあるのがまたいいね〜。


 さてさて実は、今回は何を食おうか相当迷ったんです。醤油と塩のどちらを食うべきかと・・・。先人のレポートを拝読するとどうも塩が評価高いような気がしますので素直に従いたかった。ですが、醤油が順列上トップにあるということと、醤油については地元の蔵から取り寄せているとの触書きがあったということで、醤油としました。せっかくあきる野に来ているのもあって、沖縄粟国島の塩より、あきる野の醤油を今回は優先しようかな〜なんて。


  






【スープ:鶏系の芳醇さに寄り添う煮干感!円やかな地場産醤油で色濃くスッキリ!】


 何せ一番乗りでしたから配膳が早いね〜。食券置いて、少し落ち着いてからお手洗いなど済ませて戻るとあっという間に配膳が完了。その麺顔たるや・・・なかなか上品な雰囲気を漂わせています。レンゲは丼にすでにインされ、その白地を通してもスープの醤油色の深さが伺えます。キリリとした醤油感か?などと食う前からドキドキ感が高まる。気を落ち着けてゆっくり啜り味わうと、これまた意外な展開で予想を超えて嬉しい。動物系の芳醇さ、煮干の絶妙な絡み、そして醤油ダレの円やかさなどが・・・・一瞬にしてぶわーーーと脳裏を駆け巡り、一瞬にして味わいの深さに酔いしれる次第。







<鶏コクがキリリと感じるほどにクリア>

 丸鶏を思わせるような芳醇さとスッキリさがサラ〜っと駆け巡るようなイメージ。脂を感じるがとてもサラサラで嫌味が一つもない感じ。野菜のエキスも円やかに結びついてのことかもしれないけど、動物系のコクがクリアーだとこんなにに明るい味わいかと思えてなりません。なんちゅーか・・・動物のコクがキリリと決まるような錯覚感。これなら胃に負担なくスルスルといくらでも飲み干せそうな気になります。


<軽い煮干は苦味も甘味も吐出しないバランス>

 一方、魚介の落ち着きも確かに感じるし、煮干の存在は確実にわかるのです。煮干だけではなかろう魚介のエッセンスもありなむ。しかしそのメインの煮干は、「ニボ苦」でもなく「コク甘」でもなく、その中間を行くようなバランス感覚が秀逸です。それでいて香ばしさだけはしっかりと伝えるという仕事ぶり。その日の気分次第で、軽ニボでも、軽甘でもどちらでも受け取れそう。そこに若干のスパイスでも振ろうものなら、バランスが消し飛ぶような気がしたので、そのままデフォルトでいただくのが私のおすすめ。


<醤油カエシの円やかさ!>

 さてメニューチョイスのポイントとなった醤油ダレですが、これが色合いよりも主張せず、下支えのような円やかさがとても印象的。いわゆる塩気でジリジリっとエッジを効かせるようなことはなく、むしろ自然で穏やかな醸造酸味とか、丸いカエシの味わいが煮干に結びつくのがとてもナイス!味わうほどに、醤油ダレの円やかさが浮き彫りになってくるとおもったら、いろいろな出汁を透かして感じた味わいだったりして、様々な出汁との一体感はすばらしいかもしれません。いや〜・・・ピッチリした清湯醤油もいいけど、円やか系醤油も捨て難いですな・・・。









【麺:首尾一貫するクツクツ歯応えと乾いた様な粉感が映えて旨し!】


 しかしスープで驚いているばかりではいられません。実は・・・汁とからむ麺のうまさも相当なもの。いや、はっきり言って私の好みのど真ん中でした。簡単に言うと「歯ごたえ」と「粉感」がとても明確でわかりやすい。そして品質感高しとなれば好きになるのは一瞬。







<一口目から歯応えが楽しくてならん>

 見た目からして極細に近い細さと、美しい「ストレートさ」と「色白地肌」が品質感を高めます。角麺?が膨れて丸に近い状態に見えますので、口当たりから抵抗感が少なくてスムース。一気に吸い込んでまずは前歯のインプレションですが、クツクツとした加水の低いような歯ごたえがあってナイス。そのあとはリズミカルにスパスパと千切れていくようです。しかし歯ごたえの表情は柔らかくて、低加水の中でも加水多め・・・はたまた中加水といった感じもします。スープ表層の香味油をくぐってか滑りも意外にあってアッという間に奥歯でのプレス。密度感は淡くてクチリと淡白に潰れこむ感覚。以降この動作が続くわけですが、この潰れこむ動作の際には、気持ちよい粉のフィーリングを感じます。


<持続する粉のフィーリング>

 少しだけ芯を形成しているような絶妙な茹で上げでして、そこが粉のフィーリングを感じさせるところ。いかにも汁吸いの早さを感じさせる見栄えですが、意に反してこれが意外と粉感を持続させるところが秀逸。単に食べるのは早くてというのも考えられますが、いやいやどうして・・・これは最後の一本をすすりあげるまで、粉感を楽しめることができましたからナイス!これなら大盛りにしとくべき。










【具:上質感アリアリの二種チャーシュー】


 しかし食べる側も相当贅沢になってきたもんだわ・・・・鶏と豚の二種チャーシュー。これを見てもそう驚くこともないわけですが、4〜5年前なら、ウヒョ〜!!と喜び勇んで追加していたかもしれません。今回のチャーシューも上出来でして、何なら酒と合わせていただきたいくらい。とは言ってもここは車でしか来れんから、永遠に無理やろね・・・。


<控え目なれど上質感でプレゼンス高し>

 鶏胸肉と思われる脂肪分が少ない部位。繊維がきめ細かくて、シルキーな肉とはこのこと。うっすらとした味わいで塩とペッパーのほのかな味わいと、肉の優しい味わいと歯ごたえが秀逸。歯ごたえで味わいが高まるという上品さこの上なし。また豚肉はバラ肉で分厚目にカットされておるけど薄いタレが十分に染み渡っている感覚。これも薄味。脂そのものの旨みをダイレクトに感じるかも。両方ともスープに少し浸して熱と味わいを移してから食うのがポイントで、これなら特製にしても良かったと・・・自らのケチな性分を嘆く。

 そのほかメンマは細いタイプだけどコリコリして風味もよいタイプ。また海苔は沈めても溶けない肉厚さも多少あり、さら麩はスープを吸い込まして楽しむというアミューズを与えてくれて、見栄えとともにいいトッピングでありました。











 総じまして、奥多摩の日常美しい自然と比肩する上質感」と言う一杯か!これは、前向きに時間を作ってでも定点観測して見たい衝動を覚えます。ああもうまた来たいと思ってしまう。塩も食いたいけど、つけ麺やら油そばまでラインアップ。それに坦々系の味変化も追加でやってくれるという器用さ。さらにさらに・・・なぜか「パン」も売っているというから驚きの店。券売機をよくよく下の方を見てみたら・・・豊富なパンのラインナップ!ここは懐深いお店ですな〜。今度こそ家族を誘おうかしら。なので詠います!



   新緑の
   漲る色と
   空色と


   ゆったり時間
   待つのも楽し




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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