ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1914】 らーめん なないろ (東京・荻窪) なないろ らーめん 〜じっとり醤油の面白い表れ!クセになりそうな仄かな中毒性な一杯

 この日は朝から飯食えず。ぶっ通しで資料作成。内勤の最前線にいると言えば多少格好はつくかもですが、これは異常です。しかし気が張っていると、これがなかなか辛抱が出来てしまうから人間というのは面白いというか、馬鹿馬鹿しい生き物です。夜7時を回る頃に、電池が切れ多様に、仕事も意識も急減速。最低限のアウトプットは残したと確信して帰途につきました。嗚呼、何かぶっ飛んで遠征して崇高な一杯が食いたい気分に駆られます。されど時間が時間ですので。地道に便利なエリアの事前チェック店を訪問していくことと致しましょう。今回は、「なないろ@荻窪」へと足を伸ばしました。


  



【店:移転して、とても明るく落ち着く店になりましたね!】


 もともとは、三鷹駅南口にあった店なんだよね〜、ってことで実食は済んでいるのですが、荻窪に移転してから初訪問でして、正直言って今の方が数段いい感じ。入りやすい明るい白基調だし(前もそうだったか?)、カウンター一列がスーッと伸びているのも見通しがいい。広さもアップしてますし、厨房もなんだか動きやすそう。何たって、例えば女性一人客が訪れてもとても自然な雰囲気さえ醸し出してますもん。外観と店内はOK! あとは味ですね。今回は、移転後初めてということもあって、看板メニューの「なないろらーめん」をいただきました。メニュー名のあとにかっこ書きで「特製ネギらーめん」と副題添えてありました。


  



【スープ:独特の醤油感!まるでライト味噌の如きのコク深き濁り、そしてカエシの肉厚なエッジング


 割と空いていたため、オーダーから配膳までの時間もそこそこ短く6分程度。麺顔は久しぶりに見るのもありましたが「ああ、こんなスープ感覚だった」とわかる個性。いかにも醤油系な感じなんですが、「濁り醤油」という印象が深く、味わいの濃さを物語っているように見えるのがまず特徴です。一見、後からのどが乾きそうなフィーリング。しかし、そう単純な味わいではないのだな・・・・。ポイントは、「カエシの円やかさ+α」、「エキスのまったり感」の2点でしょうか?




<醤油ダレの際立ちと塩気のエッジングが、円やかで、力強いような落ち着き感>

 確かに間違いなく濃ゆい醤油ダレの感覚。しっかりとしたカエシの輪郭を感じるし、肉厚な部分と芳醇な部分を感じます。しかし、曖昧な記憶との比較になるけど、以前より馴染みやすいというか、丸みを感じるような・・・。醤油のピッチリした感覚は薄いけれど、ずどん!と醤油を感じさせるプレゼンスは変わりないのだけど、エッジングが円やかになった分進化を覚えますな。


<動物系の濃厚さが、魚介の軽やかさとうまくバランス!タレ醸造感と混じり味噌を連想>

 そして以前より全体的に落ち着きを感じます。変わらないのはベーススープのまったりさ、しっとりさ、なんですが、鶏出汁豚コクがよく煮出されているのがよくわかります。しかし、動物系一辺倒というのでなくて、しっかりした魚介系が薄っすらと下支えしているような「落ち着く味わい」かな。それらが一体となって、濃ゆい醤油だれと入り混じると、実に「芳醇度合い」が高まりまして、まるで薄口の味噌スープでもすすっているかのごときの錯覚に囚われることもしばしば。この感覚がこの店らしいと言えばそうなのか、なんだか唯一無二な感動を覚えるのだよな〜。





【麺:風味良い中太ストレート麺!クチリと明確な歯応えとしなやかさアリ】


 単刀直入に言うと、「ここ麺がこんなに旨かったっけ?」という感じかな・・・・。自家製麺だったのは思い出しましたが、実に密度感とか熟成度合い、物腰のたおやかさなど、まったり濃口スープに良くマッチングするのが印象的です。それに、具材との絡み合いやコンビネーションもとても面白く、歯ごたえと滑りにさまざまな擬音語が頭に浮かびます。




<膨れっ面しつつも、クチリクチリと淡い反発!汁を吸い込んでレベルアップ>

 身の詰まった滑らかさを感じるので、最初はやや長方形な麺かと思えば、割とスクエアな角麺なんですね。それが少し膨張して膨れっ面になり、丸みを帯びて舌触りなど滑らかさがとても良いです。それを前歯でサクサクと千切り、奥歯でプレスするとクチリクチリと淡い反発を覚え、ここでまた密度感を感じるのです。ただ、汁の吸い込みもほどよくて、濃ゆくてまったりとしたスープの味わいと、麺のグルテンの結びつく染み込みは、相当うまい。


<ネギトッピングの歯応えと同じタイミングでグニグニバリバリ食う>

 また面白いネギトッピングとよく絡む幅サイズ感なのでよく絡む。なのでクチリクチリとした歯切れの中に、ザクザク感が交差してなかなかおもしおい「味わい」と「歯ごたえ」のハームナイズが生まれます。なので箸が止まらんという魔力も少し持ち合わせている一杯だと感じ、スープとともに少し中毒性を感じるかな・・・。





【具:スパイス感に工夫感じるネギトッピングがナイス!】


 全体的には、濃口で複雑なスープ、受け止める質実な中太麺といった構成ですが、トッピングという第三極も軸がしっかりとしている。それはメニュー副題にあった「ネギ」の存在感がとても大きいです。そしてチャーシューもいつもながらの失敗しない安定した実力度。深い味わいには、複雑な味わいや刺激のトッピングでちょうど釣りあうのかもしれない・・・・。


<ネギトッピング> スパイスの加えて一味と黒七味??この発想が、随所に貢献



<チャーシュー> 脂の旨きバラ肉。そして深い醤油の香ばしさがとても貢献



<メンマ> オーディナリーな品質感とやや深いタレの浸透で親近感を覚える





 総じまして、「じっとり醤油の面白い表れ!クセになりそうな仄かな中毒性な一杯」という感覚でしょうか。ともあれ、三鷹時代よりは何故だか進化したような多少洗練されたというところは、ちょっとした驚き。この点は、先輩諸兄も似たような感覚ではないでしょうか。それだけに、地道な頑張りは応援したくもなります。すぐそばの大通りには春木屋然り、強豪ひしめくエリアなのが少し心配なのですが、今、荻窪で気になる一番の店かも。昼はまた違った麺でご提供とのことなので、これは時間をずらして週末にでも、また行かねばなるまい・・・・。今回は、空腹すぎて胃袋はびっくりしたかもですが、再訪問は確実です。それに、ここはハートランドビールを出すそうですからなおさら。なので詠います!



   夜更けて
   ようやく解放
   疲れ果て



   初めて口する
   この日の食事




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  



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