ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1906】 灰汁中華ノ貫 (横浜・野毛) 煮干蕎麦

 家族サービスする気はありありなのですが、学校はカレンダー通りにありますので、微妙に暇、かつフリーな時間帯が続くのです。しかも金曜日。嗚呼ついにやってきたか!このタイミング!!野毛の「灰汁中華ノ貫」へ突撃することができそうです。嫁も学校や地域の役割で平日は忙しことを今更ながら知りまして、申し訳なく思いつつ、ハキハキと元気良く私服で平日のJRに乗りこみます。異邦人な感覚を味わいながら、失業したらこんな感じじゃないぞとビビりつつ、座ったとたんに居眠りしてしまい、目が覚めたら桜木町。このあたりに電気屋の友達がいるので家でも探索しようかとも思ったのですが、せっかくですからあたりをフラフラと観光気分で探索してみました。いい天気で散歩も堪能しまして、開店5分前に到着。













【店:まさしく野毛の飲み屋!雰囲気だけで酒を欲する宇宙】


 看板がドアストッパーのように立てかけられてなかったら、目的の店だとは気づかないですな。これは完璧に野毛の飲み屋です。席に着くとママがおしぼりが提供しそうな雰囲気なんだけど、カウンター上部にそれは置かれていて妄想は消し飛びます。テレビに紹介されたらしいんだけど、このスペースにカメラクルーや、アナが入ったなんて凄いことだと改めて感心。さていろいろ裏メニューらしき呪文が飛び交う中、それに負けじと白々しくメニューの一番上を指さして「これください」なんて言って、自分のラヲタ空気を消しました。しかしやね・・・こんな時間にこんな分かりにくい場所にあって、たまたま腹を空かせた通りがかりのオッさん気取ってもバレバレですね・・・。この雰囲気なのでビールを欲したのですが、中瓶だったので、汁物とビールでは小さい胃袋がはち切れそうなので自粛。日本酒か焼酎があったら1000%注文しているのだがな〜・・・。


  











【スープ:深緑した極煮干し!スルスル飲める香ばしさで実は繊細】


 それにしても配膳の瞬間は、リアルの迫力がありますね〜。この深緑色した煮干しのエキスの溶け込み感覚は、味わい以前に凄味を感じさせます。それに、由来が店名に表われているのかは不明ですが「煮干し灰汁」の泡立ちがこれまた凄い。薬味の玉ねぎ微塵切りの合間に湧き出るようにもあるし、丼の淵にこびれつくようなアピールの仕方は、食う者に迫ります。これみたら、体内のニボニボレベル感センサーが自動的に作動。多少気合を入れてレンゲからゆっくりとすすり上げると・・・これまた意外さに二度目の迫力を感じる。なんと・・・「味わいが繊細」! これはただ唸るばかり。この繊細さには、「見た目に裏切られる」という点と、「不思議な香ばしさ」のダブルが作用して、より感応させるのでしょうな・・・・。








<見た目関係なく感じる軽やか香ばしさ!>

 つまり深緑色を意識すると、極濃煮干しと連想してしまう。だけど、この一杯を食うとそれは「極上」に結びつけるべきかなと考え直しますね。ニボというパンチ力はサラサラなくて、煮干しのエキス分だけを深めたような味わい。塩気もすぎることもなく、魚の味わいの好きりさの方が妙に脳裏に残ります。フレッシュ玉ねぎ微塵のやさしい野菜の甘さも溶け込んでナイス。煮干しの香ばしさが軽やかに、そして透明感をもって広がる感覚は、とても見栄えからは想像できなかったな・・・・。


<何かが違う・・・プラスされた香ばしさ?!>

 しかし、この軽やかさある香ばしさの中に、なにか隠し味があるような気がしてなりません。醤油のフィーリング?とも思ったのですが、いまひとつちょっと自信が持てなくて・・・。何かしら滋味を感じさせるスパイス感もあるようなないような・・・・。ここの部分が、まったくわからず、逆に味の深さを知りました。












【麺:極細ストレートの淡いクシクシ感!風味を感じて箸が止まらず】


 一通りスープに唸り尽くして、神経すり減らした感があり、麺へと視点を移しますが、ここでもなかなか頭を解放させてくれません。麺を箸でボコッとリフトすると現れるのは、極細ストレート麺の整った美しさ! 画像に残そうとあれこれしているうちに、あられもない姿に成ってしまったが、スープの繊細さに引けをとらない感覚。繊細には繊細で合わせていくというのか・・・・野毛の飲み屋から繰りなすイメージとは、少しかけ離れた感覚です。こちらの麺の特徴としては、「ニボを潜り抜けた粉風味」と「淡い弾力感」でしょうか。これらを一つにまとめると、「乾いても熟成感」とワンワードにまとめられますかな・・・。








<極ニボに寄り添う極細感覚>

 極細麺のスープとの絡み方がナイスですね〜。しっかりとスープに馴染むし啜り上げの気持ちよい一体感があります。角麺がやや膨れつらしてそうですが、エッジの感じがよく残っています。割と汁を吸い込んでしまうのかと思いましたが、スルスルと一気に食える軽やかさがあって完食。極ニボには、細麺が理想的。


<粉風味がクスクスっとした弾力の淡さ>

 割と密度感がある方なのだけど、極めた感じはなくて余裕度が少しある程度。なのでパツパツというほどでもなく、クスクスっとした歯応え感覚。スープが見栄えより軽やかのも功を奏して、麺の粉なの風合いもじんわりと鼻腔に広がる感じで、啜り食える感覚。弾力の淡さの中の風味感を味わってほしいかも。












【具:コスパを遥かに超える上質さ!デカ厚極上レアチャーシュー】


 何を隠そう、配膳の瞬間に一番最初に箸をつけたのが、このチャーシュー。あまりにも美しいレアのピンク色が、後食いだと変化してしまって残念さがでてしまうといけないと思い、端っこに寄せようと思ってつまんだら無意識にかぶり付いていた。・・・・なんだか煮干しの上でライオンになった気分・・・・。(余談:大昔、高校のころ、女にモテたかったら「女の目の前で肉食え」と指南されたっけ。指南したやつは今やプチ有名人。出来る男は肉が大好きの法則)


<しっかり噛む所と、箸でも千切れる柔らかさ>

 やはりこの迫力あるチャーシューも見逃せませんね。この最大級にして最高級を思わせるラーメン用チャーシュー。味わいが見事でして、単独で酒でやりたいくらい。ワインにも合わせてもグッドな感じ。ほのかに舌の温度で溶け出すような柔らかい部分もあれば、しっかりと肉食獣になりきって髪切り、咀嚼も含めてうましと思える部分もある。肉増し350円とのことですが、それでもトータル1050円で済むわけですから、これはアリな選択肢ですね。













 総じまして、「夜の深みを感じさせる極煮干し」「慰めのような懐深き優しい煮干し」と言う感覚ですかな。いやはや〜、店名からもっとワイルドな印象を持ってたんですが、好印象にどんでん返しですよ。これは、定点観測以上に通いたいくらいだが、いかんせんハードルが個人的には高すぎますよ。ま、何かのきっかけをムリクリ作ってきた私ですから、どこか本気でそう思っていないかもですが^_^。 と言うことで、なので詠います!




   陽が高く
   昼間飲み屋の
   静けさや



   麺のすすり音
   ひっそり響く




お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  




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