ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1894】 壱丸家 (川崎・向河原) 塩ラーメン並・カタメ

 つい先日まで春なのに寒い日や冷たい雨や風の強い日が続きまして意気消沈。さらに、個人的にも仕事に嵐が吹き荒れんとしておりまして、戦々恐々な日々であります。胃が痛いけど腹が空く。外を見れば薄らと曇ってはいる天気模様だけど、なんだか穏やかな風が流れているようで、ビルから木々見落とすと活き活きと揺れている。これは少し散歩がてらに遠回りしてから帰ろうかと、ふらふら歩いておりましたが、途中からついでにこの店で一杯食っとくか・・・と、「壱丸家」さんへ。本当は、新丸子まで足を延ばして別の家系でもと思っていたのですが、妙に穏やかな正午前の空気感が、こちらへと誘います。


  











【店:店主の人柄と春の空〜^_^】


 「いらっしゃいませ〜〜〜」と店主の笑顔とトーンの高い声。あ、この感覚に出会いたくてここに期待と思ったのかもしれない。その時分かった気がします。飾り気ない店でそこそこ清潔。やさしい店主の応対が春の陽気とイメージが重なったのでありましょう。まさに店主の人柄と春の空〜っという感覚でまずは券売機へ。気分が何だか軽くなったから、ちょっと変わったものにトライしてネギラーメンと思ったのだけど、塩ラーメンのスープ感が何だか春模様とこれまたイメージが重なって、結局は「塩ラーメン」。麺は条件反射のように「カタメ」と聞かれて答えてしまいました。


  











【スープ:尖らずまろやかな塩気!穏やかなで優しい豚骨!まろやかな鶏油!】


 優しい家系。配膳の瞬間にそんなフレーズが思い浮かびますねー。白濁な塩豚骨が、こんなに愛おしいと思えるのは、これまでにもなかったことです。男くさい系のジャンル「家系」で、決してホモと言うことではなく、こんなに男の優しさを感じるスープ感は、ここで初めて明確化されたかもしれません。とにかく、塩気をしっかりと与える割にはスルスルと胃袋に収まってしまう。ライト系でないのになんぼでも入る感覚。つまりエグみがない。









   この豚骨の出汁加減の円やかさに、平凡の偉大さとか温かさを感じるます!


 普通のラーメンなら何ともなくても、家系で優しさを演出できてる所が鷲掴みです。ニンニクと豆板醤で味変してもよし。だけれどもせっかく穏やかに仕上げられたバランスを崩したくなくて、デフォルトのうまさをそのまましっかり受け入れてしまう。・・・ドMな私ならなおのこそ。しかも、鶏油の円やかさがプラスされて映えるので、いつもの家系以上にイキイキと感じられるではありませんか。












【麺:カタメにクッシリ感がスープと絶妙!】


 スープの段階で「デフォルトがしっかりしている店」という認識です。そのデフォルトの優しいスープの酔いしれ感から麺を啜りあげます。自ら「麺カタメ」と言っておきながら、穏やかな味風景に無理やりハードさを持ち込んでよかったのかと・・・少し後悔も頭をよぎります。しかし、穏やか系でも作りがしっかりしているというか・・・・穏やかとハードさは対立せず、上手い具合に調和してますよ!







   ハードなカタメ仕様の粉感が鼻腔に漂う一方で、やさしく包み込むような豚骨感がナイス!

 
 少ない家系経験の中では、ここが一番「カタメ」が解りやすい感覚で、麺の密度感がしっかり伝わる。何だったら芯も感じられるような中太麺のクッシリ感。クシクシっと前歯が刺さりながら千切れる感覚もいい感じ。ある程度刻んで奥歯に運び込んでもクシクシ感は衰えず、むしろ奥歯で噛むたびに粉のいい感覚を鼻腔に運んでくれたりします。個人的には、家系でこ好きな「麺カタメ」は、ここかもしれません。













【具:ほんわかとした安心感あるいつものメンバー】


 とまあ以上のように、スープと麺については一定以上の感動はあった次第で、残るは具材。こちらは不安も期待もなく、ナチュラルな感覚で、「安定した仕事ぶり」を感じさせる仕上がり具合です。ご愛嬌の味玉ハーフは別にしても、ほうれん草が的度にクタクタしていて、スープを吸い込んだらすごくうまし。もっとくれと思ったけれど、少なくて残念だったりする。海苔は大きく3枚組で風味もなかなかいい!少しだけ肉厚感が薄いので、スープに完全に沈めてしまうと萎みそうでそうはならない。そしてチャーシュー。これは・・・定番中の定番。バラ肉の軽い醤油ダレの味付け。とても旨し! なのだけど、少し厚みがなかったのが残念だったりする。












 総じまして、「ようやく来たぜ春の陽気!にぴったりの穏やか家系」という感覚で食ったこの一杯。入口解放のままで春風がそよぐ中で食うやさしい家系は格別でありました。気分にも胃袋にも同じ音程でシンクロしたように染み入るのは、格別で堪りません!苦しい心境が一転して、とても気分解放させていただいたことには感謝!ここは度々これから来ると思います。食い終わって帰るころには、道の前が車で混雑してドドドーとお客が入ってまいりました。現場から現場へと動き回るガテン系男たちにも、ここはオアシスなのでしょう。なので詠います!




   穏やかな
   春の霞が
   漂いて




   食い気が誘う
   優しい家系



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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