ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1895】 ラーメン屋 けん (川崎・武蔵小杉) 味噌・麺カタメ

 先日の「丸仙」での隣客が旨そうになっていた一杯が妙に気になって仕方がありません。また武蔵小杉で一杯食うハメになったんですが、今回ばかりは「麺や でこ」をふって別方向へと歩を進めます。ところがですね・・・・定休日!木曜日って休みのイメージが無かったもんでショックを隠せません。また戻ると時間が無くなるので、そのまま突き進んだ先で印象の良い店へ行き先変更することといたしましょう。そんなネガな理由で訪問したのが「ラーメン屋 けん」さん。以前休日出勤のついでに食った記憶があり、印象が良かった。何がと言われると・・・実は、ビールが安いことと、店主の雰囲気だったっけ? 思えば先日の壱丸家もそうだが、小杉の家系ってとても和やかな店主がおられて安心感ありますね。法政通りを少しばかり歩いて・・・見つけたときにはもう、ガテン系の男たちが券売機の前で2〜3並んでた。肉体労働の昼飯って、やっぱりこういうガッツリ濃ゆい豚骨醤油を求めてしまうものなんでしょうね。大盛りのラーメンにライスの組み合わせでガツガツ食う姿は、やっぱりどこかカッコいい。店でネクタイしてるの俺だけ・・・。


  










【店:夫婦善哉のような仲の良さ、人柄の良さが溢れますねー】


 そうそう思い出した、こちらは女将さんもまたいいお人柄なんですね。オヤジさんの麺場とスープ釜の面倒を見ている傍ら、トッピングを準備したり、片づけ物したりとキビキビと動きつつ、とても柔らかな応対でとっても和む〜。春爛漫なので扉も解放してて、やんわりと風が店内に注いでくると、なおその声が風になびくよう・・・・。ご夫婦そろって仲が良いというか、どこかリスペクトし合っているような感じも見て取れますし(ちょっとした作業指示なんかにね)、こういう年の取り方をしたいと、春の陽気でぼーーーとしながら考えて待ちました。いきなり5杯を1ロットで仕上げるとは思わなんだので、なんだか唐突に配膳されて少しびっくりしましたが、仕事も早いのね。


  











【スープ:味噌のペースト感と豚骨のゆったり感!唐辛子が絶妙にマッチ!】


 なんだかんだで、これで3回目の訪問になります。醤油→塩と食ってきたはず??なので、今回はその流れから「味噌」を選択して「カタメ」とコールして待ちます。でてきたのがこれ。濃ゆい色合いのスープ感のほか白ごまが浮くのが少し違うところです。レンゲですくい上げて見たところで、赤みが混じっっているのがわかる程度の色合い感。浅い味噌感かも・・・・と思って実際に味わい出すと先行イメージが崩れます。








   味噌豚骨というより・・・・すっかり「味噌100%」のようなまったり感!豚骨出汁に味噌が滲んでまるで「味噌ペースト」


 ちょっとした味噌風味どころか、ご立派な味噌ラーメンです。味噌専門店のような麹や発酵感が際立つのとは少し系統が違うけど、味噌のペーストが漂うような舌への貼り着きを覚える味噌感。豚骨出汁とうまく一体化してるような味わいを感じて、これは好きな系統かもしれません。白ごまの香りまでは感じませんでしたが、一味系の辛味が欲しくなるニュアスもあり、あとで味変化を少し施しましたが、これまた合う。これは・・・・残る「辛味噌」への期待感が高まりますな・・。












【麺:少し丸めのボコボコしたフォルムが、人懐っこさを誘う】


 いつもどこの店でも不思議に思うのだけど、普通とカタメが同時に配膳されるのはなぜなんですかね・・・・。おそらく、茹で釜への投入タイミングをずらして仕上がりタイミングを合わせているのだと推測しますが、それって逆算のタイミングを計るわけだから、感覚的には難しいテクニックだと思ったりして。そんなことを空想しながら、やはりここでも同時配膳。







   やや丸めの切り口フォルムで口当たりよく、多少ボコっとしたスタイルが啜り上げのタッチで人懐っこさを誘う滑り感!


 カタメといってもややハードかという感じで、やはりクシクシというよりちゅるりんとなめらかさを損なわない程度なカタメ。そんなニュアンスを感じながら食べ進める。スパスパと前歯のキレ方ととてもリズミカルで、奥歯でのやや硬い弾力感がまた潰し甲斐があって楽しい。特に啜り上げ時のキャラが楽しく、口元のあたりがわりとソフトと思ってすすりあげると、中太麺なのに一気に駆け抜けていく。咀嚼もほどほどに、あとは喉元を駆け抜けていくシルエットのみ。













【具:海苔の気合い十分!一方、肉は穏やかで幾らでも食えそう】


 具は、いつもの3兄弟なので、特に目新しさなし。ただ、チャーシューは穏やかな印象で、優しい脂身の甘みが特徴。薄味であったところが、濃ゆいスープとマッチします。ほうれん草は定番のクタクタ感。あちこちに散らばっては緩い歯ごたえを醸し出すといった感じ。しかしそれでも海苔だけは、学ラン着ている学生のごときいつも気丈に味わいと風味・・・そして見栄えを主張していて、なんとなく大切プレゼンスを感じますね・・・・。肉厚なので汁に沈めてもキャラは不滅。麺を巻いて美味しくいただきました。













 総じまして、「人柄映す優しい味噌豚骨!春爛漫の穏やかな一杯!」と言うそのままのニュアンスでしょうか。表現が稚拙でごめんちゃい。いや〜、連日昼ラーで家系が続いてしまいましたが、無骨一辺倒なイメージが何か変わってきたかも。当然のことながら、チューニング次第で優しくも淡くも柔らかくもなる系統なんですが、豚骨臭がこれほどすんなりと抵抗ないないどころかしなやかだなんて、今さら発見です。まだ関西オリジンの気質が残っているので、その分斬新に感じているのかもしれませんが、これはまた再開拓意欲にもかられます。仕事がそうとうキツクなってきましたが、合間合間でまた食います。なので詠います。





   ランチ時
   陽気ポカポカ
   気も緩む



   ちょっと遠くへ
   微かに汗かく




お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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