ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1847】 麺や 百日紅 (東京・新宿三丁目) 煮干し醤油そば

 今年度の大きな役割を終えて、今日はあとはチャラ〜と流そうかななんて思っていたら、次なる山が待ち構えておりました。今度はチームで取り組む度合いが高いのですが、こういう時こそ、場の空気感などに流されず、はっきりと物を言うキャラが必要だな痛感です。後戻り工程って、誰もが認めたくないものだし、どちらかというと流れてしまったらそれを避けて考えがち。軌道修正程度にソフトランディングさせることばかり考えます。しかし、そこにキャリアの土壌が全く違ったり、多角的見方が出来る人物がチームに加わったりすると、たちまちハレーションを巻き起こす。既存のメンバーは、疲れ切っていたりするとコンサバティブに構えます。そこからは、それぞれのこだわりの強さだけが物を言いますな。分かりきっていると思っていたら仕事が別の角度から見えると随分と違って見えた体験でした。しっかし、この日はいろいろありすぎて、相当に疲れたものだった。気がつけば、外は雨がしとしと断続的に降り続く夜でありました。


  










【店:傘を忘れて雨の降る夜はちょうど良い】


 そんなこんなで、疲れすぎて傘を電車の中におき忘れてしまった!がっかりですがビニール傘の運命だと忘れるにしても、晩飯どうしようかと悩む夜の新宿駅です。また傘を買うとしても面倒臭いな、飯食うだけに新たに買うのは・・・。とりあえず、雨に濡れずに食えるラーメン店だ。中野で豚そば食うのもいいがと他を考えていると、思いつくのが、新宿三丁目の「百日紅」さんです。地下道通るだけでたどり着ける!それに、いつもそこそこ人が入って寂しくないのに空いているのが好きかも。前回の「煮干し塩そば」も好印象だったので、この日は、「煮干し醤油そば」に没頭させていただきました。おっと、その前に・・・忘てた遅ればせなホワイトデーのお買い物を終えねばと伊勢丹へ。


  










【スープ:軽いニボの風味にカエシの塩気、薬味の風味と甘さで一気にグビグビ!】


 サラリーマンとカップルが、遅い晩飯を食うために集った店内。気だるいと言うより、1日終えて明日も元気にと、明るい会話がこだまする店内です。八割がたつけ麺。汁系をチョイスしてるのは、女子と私だけですな。配膳の瞬間は、飾りの海苔がポストイットの様に感じてしまう。ナルトが、クリップの位置に計算されて配置されてますからか・・・。はがして端に追いやり、まずはレンゲでひと啜りするスープです。








   むお!「煮干し塩」に比べて、軽やかさが決まるニボ感!それに後味の甘さが妙にナチュラル!和やかだぞ!!


 あっさり系一辺倒でもないけど啜りやすい!しっかりとした味わいにフックを感じます。濃ゆいのにさらりと食えるという崇高な仕上がり!? 煮干しの存在は明らかなれど、醤油のカエシがキッパリとしています。では、そのカエシはシャープなのかと言えばとっても丸い。煮干しの甘みもありましょうが、もっとナチュラル。薬味の威力ですな。


 まず分かりやすいのは、三つ葉の淡いジンジャーにも似た、優しい苦味。赤だしの味噌汁に威力を発揮するアレに似ている。その影響のボリュームは小さいけれどね。ふむふむ、と味わい続けると、次なるは、玉ねぎ微塵の味わい。適当に細かくて、歯応えを感じさせるサイズの微塵。この二つがとてもすんなりと食える2大要素です。良いね〜。煮干しの軽やかさと、塩気の濃ゆさを上手く調整しているのは秀逸です。これだけで一気に汁をすすり過ぎて、麺が余り気味になってしもうたかも。












【麺:パツっとしたニュアンスほどほどに、後半汁吸って滑らか】


 汁の興奮を鎮めて、いざ麺です。少し黄色みがかったストレート細麺。密度感を多少感じるマイクロボディーなんですが、それほど粉感覚を推す感じでもなく、スープになじみやすさを感じる一品。確かに最初の千切りで前歯ではパツパツっとしたニュアンスを感じますが、そのあとは大変マイルドな歯ごたえと舌触りが印象的です。








   おお!後半になって汁を吸いだしてから、より優しい味わいとスベリ感覚に傾斜しますな・・・


 パツパツ一辺倒というのも極ニボ系の濃厚なスープなら求めてしまいがちですが、こうやって濃ゆいながらも滑らかなスープには、この程度のしなやかさの方がマッチングすると思えてなりません。パツパツから、プツリプツリ・・・・そして最後の方にはクチリと割と淡泊に潰れこむ味わいというのも中々よろしいかも!ここは麺も旨いな・・・・などと考えてたら、まだここでは、つけ麺を食っていないのでありました。汁系で中々ならば、つけ麺は更に上を行くか!?












【具:ばら肉チャーシューとメンマの出来が「良き中華そば」感覚を高める】


 中々素朴な感じのするチャーシューながらもしっかりした作り込み。ばら肉が関東ローム層のように肉脂と重なり合い、脂はとろけ、肉はスポンジ状になってスープを逆輸入してます。周囲の醤油ダレの浸かり方も深いので香ばしさもあり。食むと繊維方向にそって軽く解れるという感覚ながらも味わいは深い! 今風の一杯なんですが、なぜかレトロな一杯の上にのっていそうな、質実な作り込みです。メンマもやや細長くて、柔らかうもありコリコリとした歯ごたえを残します。浸かり込みは深いけれども淡い味わい。お酒にも合いそう。レアチャーシューなどチャーシューにも流行がありますが、少し懐かしめのしっかりとした肉も、また味わい楽しい。













 
 総じまして、新宿三丁目地下の見逃しがちな高品質」みたいな感じがいたします。この近辺だと、どうしても「凪」か「玉五郎」の両極端な煮干しが頭に浮かぶのですが、ちょうど間をとったような立ち位置と味わい。質感は拮抗してるようにも感じます。たまたま、雨降ったから邪魔臭いと寄った地下店舗ですが、もっと立ち寄っても良かったかも。個人的に煮干し塩は、選ぶと思いますが煮干し醤油は、分かりやすい旨さと思います。家族とも買い物帰りでも使えそう。年度が変わって落ち着いた頃に、誘ってみようかしらん。なので詠います!



   年度末
   やるだけやったと
   力尽き



   降り続く雨
   苦労流せよ



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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