【今週のラーメン１９２１】つけめん油そば五丁目煮干し（東京・中野）煮干しらーめん・醤油・中盛

　少し前の話。先日の台風の日に限り、特に業務が集中しまして朝から飯が食えず。昼も軽食程度で夜遅くまで拘束。解放された時は嵐の真っ只中でして、さすがに腹が減ってもどこかへ寄り道しようなどとは思いませんでした。明くる朝、台風一過とはこのこと！晴れ間がとても気持ちよい！！　さあ今日は昨日のリベンジも兼ねて、早々に退社してどこかにプチ遠征でもして、よいラーメンでも食おう！と心に決めていたのですが・・・・また夕方から捕まってしまった（号泣）。なぜこんなに忙しいのか？　それは最近異動したからさ・・・・。業務引き継ぎ等やったりやられたりしてて、いろいろ突発業務が発生すると、不慣れなので時間がかかるとかね・・・・。いや〜・・・本当に相当につかれた１日でした。それでも１杯だけは確実に食おうと心に決めて、惜しい時間でしたが「五丁目煮干し＠中野」さんに訪問することができました。疲れて何も考えらず・・・定番の醤油らーめん（煮干しらーめん）ということでお願いいたします。

【店：ラーメンに洋楽ロックがよく似合う】

　訪問時、遅いのもあってサラリーマンのピン客ばかりが数名の４名ばかり。みな「つけめん」。いや〜若いってのはいいね〜。夜遅くても体型とか塩分とか諸々考えなくてもいいのだよな。そんな羨みがかすめながら、今回も気づいたBGMは、アメリカあたりのロックっぽい曲。オヤジには実はこういう本道のロックって受け入れやすいもんがある。待ち時間が苦痛にならないといういいチョイスです。それにしても、やはりラーメンにはロックがよく似合うかも。ど店主の年齢層も若いのもあるけど、自分の年相応な曲がかかって、一緒に一列に並んで同じものを食うのも楽しからずや

【スープ：あっさりと・・・濃ゆいニボエキスを食わせるクリア系煮干し】

今回は、厨房の中はメガネさんおひとりでオペ。湯切りでテボを叩き落とす動作もキマってますね〜。などとぼーっと眺めていたら、それが私のでありまして割と早めに配膳が完了。むおー、身体が求めていたすっきり醤油の煮干しに、思わず生き返った感じがしますねー。この瞬間が至福。この店ではもう見慣れた麺顔のはずが今回も慰めてくれるようです。嬉しさで前向き気分でひと啜り。しばらく感覚が空いてたのもあってか、単に体調の変化なのか、今回は見た目以上にしっかりとした味わい。煮干しのフィーリングとオイル感のニュアンスが、今回は「シッカリ」としてたイメージ。予想事情にシッカリした晩飯になりました。

＜しっかり滲むクリアー煮干しエキス！香味と塩気の一体感＞

当初のあっさりと煮干しの香ばしさとともに、醤油のフレーバーを少し感じたい、と言う目論見に比べて、煮干しがしっかりと感じられるようになったと言う印象。単に濃ゆくなったと言うのとも少し違って、醤油カエシとより一体感がアップしたというもの。もっと言うと、煮干し香味と醤油の塩気が相乗効果と言う感じ。区別できないほどで混じった香味と塩気で、少しだけ濃ゆく感じさせますな〜。こう言うの、ヘタった体でもスルスルと胃袋に染み込んでいきまして非常にナイスです。

＜うっすらオイリーなニボの油？＞

そこに少し食べ応え感をアップさせるのが、微妙に薄っすらと表層に配されたオイルの効果か？いかにも煮干し油と言うギトギト感が無く、軽く鼻腔をくぐるようなニボの感覚が、大人らしい表現だな・・・なんて、疲れ切った頭の中で輪廻してました。

【麺：歯応えで満足感！ボリュームで大満足！！】

いつも悩むのは、券売機の麺増量の価格。「中盛100円」「大盛100円」とあれば心情的に大盛を選択したいもんですが、一番希望するところは「中盛50円」なんですよね〜。言っても仕方がないのだけど。しかし、相変わらずのクツクツ麺が気持ち良いねー。

＜クツクツ感覚が最後の一本まで持続＞

冒頭だけならともかく、最後の最後までこのクッシリさが持続するのが大変に気持ちが良い！角麺が割としっかりしていて、加水も中加水か、多加水の低めといった感じ。多少ねり水の影響もあってか引き締まったボディ感覚が、前歯の千切りや奥歯のプレスではとても小気味好い。汁を吸わないと言うより、吸ってもダレにくいと言うべきなのかな・・・。

＜気前よい盛り加減！中盛の満足感＞

以前、大盛を頼んだらダブルになった麺量で苦労した覚えあり。その経験を踏まえて、今回は中盛にしたわけで、私にとってこれがちょうどナイスな大盛具合。200gちょい〜250g弱といったイメージ（ビールを飲んだら腹がはちきれそう）。つけめんなら、麺量が自由に選べるようなので、やはりここは、つけがオススメなんだろうか^_^。スベリも適度にスープ持ち上げ効果もあり、スルスルといけるタイプなので、つい多めに食ってしまう罪な麺かもしれません。

【具：定番の作り込みな肉！品質感高い仕事ぶり】

まあ、これまでにここで何回もお目見えしている定番のチャーシュー。ロース肉のスライス。これなら、酒でも飯でも合いそう。

＜香ばしく仄か〜に清涼感あるタレの染み込み＞

いつもながらの醤油のエッジングが香ばしい味わいで、甘味抑えめなタレが、脂肪少なめな肉によくマッチします。カスカス過ぎない加減も割と好みで、筋に沿って割れるように崩れる柔らかさながら、肉質は適度な歯ごたえあり。噛むと肉汁とスープ、そしてつけダレのほのかな塩気がまたうまし。飽きずに何枚でも食えるとはこのことか。

　総じまして、「いつも安定感ある、煮干し駆け込み寺！」という感じの一杯。本当に重宝させてもらってます。最近は体調すぐれず、朝は食えず。多忙が過ぎて、昼はカップ麺。憂さを晴らさんと、夜は飲む。それでも、こういういい一杯なら何故か元気が湧いてくる！どうしようもないヘタレる夜には、また思いついたように寄らせてもらいますよ。焦らず、着実に邁進していこう。なので詠います！

　　　ヘタれこむ
　　　異動の緊張
　　　追い討ちで

　　　願いは一つ
　　　おいしい煮干し

　お粗末！と言うことで家族にも感謝しながら合掌！！今日も本当にごちそうさまでした！！！