久しぶりに東横線沿線に外出です。しかもお昼時に一人ということで、久しぶりにスカッとしたような気分!以前から狙っていた昼営業の店へと足を運びます。しっかしそろそろ、夏っぽくなったというか、夏そのものという陽射しで参りますね〜。上着が益々邪魔になってくるし、ハンカチもタオル地に変えないといけなさそうな気温です。ちょこっと歩く場所にあるけど気合を入れて訪問してみたものの・・・なんと臨時休業!!! ショックを隠し切れず、とぼとぼと駅へと引き返す途中のコンビニに立ち寄って、冷房で体を冷やし・・・ゴルゴ13を立ち読みしたりして、次どこ行こうかと考え直す。
何となく・・・昼間の外出機会だから、昼営業のみのいいところへ行ってみよう!ということで、急遽「らーめん 惠本将裕」へ方向転換!そう決めたらもう頭の中が煮干しでいっぱいになります。
【店:焼ラーメン屋が出てきそう(うそです)】
少しだけ早く着いたなと思ったらすでに開店前のシャッターさんが1名。ご熱心ですね〜。ほどなく開店となりますが、その後パラパラと順調に客入りです。さてメニューはすでに決めているつもりでおりましたが、前回訪問時には記憶になかった「塩煮干しらーめん」が非常に気になります!バリエーションも増えたことですし今回は素直に「塩煮干し」を注文。そして、お冷をもらって待つ・・・。言わずもがな、お好み焼き屋さんの間借り営業。なので鉄板焼きが大きいものの、カウンタースペースが異様に狭いです。いっそのこそ、焼ラーメンならうまくいくかもですが、それは夜営業のサイドメニュー展開になりそうな・・・。ともあれ、今の状態でしっかりと実績と資金をためて、いつの日か新規展開となる日を願っております。
【スープ:スムースで芳し〜な感覚でゴクゴク飲めるマイルド煮干し系】
いろいろトラブルがあったものの、ようやくあり付ける一杯は期待が高まります。どんな期待?と言えばこの時点では「シャープな塩と煮干しのコラボ」ってな感覚を少し頭で描いていたかも。すでに前回の味わいをすっかりと忘れているとはいえ、煮干しと塩の組み合わせだと、ニボ苦みが鋭く切れ込む感覚をどうしても連想してしまうのです。しかし、今回の一杯は、いい意味でとても裏切られましたね・・・・。
<出汁感漂うしっとり煮干し!豚コクもゆったりと>
お姉さん店員さんが、ちゃんと正面が前に来るように丁寧に配膳してくれます。黄色い丼が派手ですが、麺顔としてはとても大人しい目のすっきりしたイメージ。シャープ系とはまた違った温かみあるスープの濁り加減がナイスです。そしてゆっくりと味わい出すと・・・・これまた、煮干しの旨味が苦み抑え目でとても飲みやすい! 塩気もありましょうが、煮干しの甘味もすっきりと利いているようで、パンチというより「ベース出汁」といったニボ二苦控えめな味わいが印象的です。これなら、煮干しに戸惑いがちな方でも、スルスルと問題なく行けますね。動物コクもそれなりにしっとりしていて、豚肉の味わいがとても滲んでいる・・・。やはり肉のエキスは満足感を与えますしね〜、ほんのりと香るとしても胃袋の満足度違ってくるのです。見た目は、煮干しエキスが漂っているのに、するすると飲み干せるところが流石。そばにいたおばちゃんお客も満足そうに、お食事なさっておられます。
<程よい香ばしさ!>
香味も良い!何かがわからんけど。煮干しの香ばしさは当然あるのですが、まるでゴマの香りのような円やかな香ばしさが印象的です。また薬味も何気に玉ねぎ微塵など配合されてるし、糸トウガラシもあんな微量でも、スープに滲むと風合いをちょこっと感じさせますし・・・。それと生姜も少し風合いがあるか? 追加薬味のテーブルセットもなかなかワイルドなセッティングです。煮干しの感覚を残しつつ、香ばしさも邪魔しない感覚。これは、広く一般の方にもウケると思える仕上がり感覚です。
【麺:マイルドスープとバランス取れる、一回り太めなストレート多加水麺】
なかなか、塩ダレのスープに多加水のツヤっぽい麺が合いますね〜。同系色の溶け込みあいが素敵です。
<抑えめのモチモチ感でクッツリとした弾力感>
引き締まりというほどでもないけど、モチモチ感はやや抑え目でクツクツっとした切れ味がいい感じ。そして奥歯でのプレスがクッシリとしている感じです。汁の吸いこみを余り感じないタイプだけど、どういう訳かスープが纏わりつくような感じでいい感じ。スープと麺のグルテンの感覚が入り混じる味わいが旨しです。微妙に一回り厚めな麺なのか、食べごたえ感もあり。これは、つけ麺ならかなり味わい深さを感じる麺かもしれませんね・・・。
<見栄えの通り口当たりやスベリも滑らか>
ま、光沢感から口当たり良さは想像できます。腰つきも柔らかすぎないので、しっかりとヌメリ滑ります。のど越しより、舌触りの方が印象に残ったかも。時々細いメンマのサイズが一致しているのか、絡み合ったししてスベリもクリッピングポイントがあったり・・・啜ることが楽しい。
【具:タレが塩ダレと反応して甘くも感じる】
海苔も小松菜、メンマも丁寧な味わいを感じましたが、やはりチャーシューも良いですね〜。
<薄味タレが深く染み込んだ芳醇旨味ロース肉>
醤油というより魚介のタレの淡い染み具合が秀逸な感覚。その分肉本来の味わいと味が混じって芳醇に感じます。ロース肉でもスカスカしてなくて、ジューシーなのがいいね!麺を巻いて食べたいと思ったのですが、この一枚は、そのままデフォルトで食いました。旨し!
総じまして、「一般にもウケ易い意味で・・・ハードル低いニボニボらーめん」と言うそのままの捻りない感想でごめんちゃい。こちらもどちらかと言うとハードなニボ系な店と思っておりましたが、こういう出汁を利かせた系も旨く繰り出してくるとは、正直意外だったかも・・・。しかも、限定の一杯とか、開発中の新メニュー告知など、いろいろ技を期待させるところもあり、益々頼もしく感じた次第。なんと、近日公開「薬膳煮干らーめん」とのこと!らーめん食って健康回復とは、ちょっと嬉しいですな。また来る口実ができたかも(笑)。なので詠います!
ピーカンで
冷房恋しい
お昼時
汗塩吹き出て
塩ニボ補給
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
らーめん才遊記 コミック 全11巻完結セット (ビッグコミックス)
- 作者: 久部緑郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/03/28
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る