ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1811】 麺尊RAGE (東京・西荻窪) 軍鶏そば

 なんとなく、店名に親近感を覚える店「麺尊 RAGE」さんにようやく訪問です。いや・・・・このレビューが上がるのは、実食からかなり経ってからだと思うけど、あしからず。それにしても、なぜ『RAGE』なんでしょうね・・・・。激怒・憤怒とかいった意味なのだけど。はたまた店長が「れいじ」さんなんでしょうか?意味がわかりませんが、実は今回の一杯はとても分かりやすい旨さでありました。駅からは歩いて5分以内という好立地ですが、とあるビルの奥まったところにあるので、看板を目安にして探さないといけないでしょうね。タイリラクゼーションの店がある隣という立地です。暗がりを進んでいくと・・・・とても明るい接客に迎えられます。煮干しと迷ったけれど、最初だからメニュー冒頭の「軍鶏そば」で今回はお願いいたしました。


  











【スープ:軍鶏ガラと丸鶏!生醤油と金華ハム等・・・これでもか!な旨味の凝縮】


<熟成旨味の濃ゆさがとても分かりやすくていいですな〜>


 配膳の瞬間、神奈川 方面でよく遭遇する丼感が、余計にキリリと感じさせる鶏油の感覚をイメージさせます。しかし、そのスープのブラウンは、幾ばくか落ち着きある深みを感じさせますかな・・・・。レビュアーにとっては嬉しい配慮か(そんなわけない)、メニュー名にはスープのポイントを明示してくれていて、とても楽〜(笑)。まずは、メニュー名称の通り「軍鶏のガラ」が出汁のメインのようで、そのほかに「丸鷄」「金華ハム」のエキスが投入されておるという、本当に贅沢な仕上がり感です。







 たしかに、旨味の凝縮感すら覚えるコクの厚みですよ!これは。とても上質な油膜が表層を漂う様はきらびやかで、しかもゆったり。上品に舌の上にまとわりついて、まずは丸鶏のコク厚みを感じます。そして風合いがまた強めで、アピール度合いが高いかも。シャバ系醤油つけ麺のつけだれレベルのコク厚みにも近いかもです。そして独特なクセというより風合いを感じますが、これは軍鶏というより金華ハムかも・・・・。いつも食んでいる淡麗醤油よりは、旨味に熟成度みたいなものを感じますので、そのせいかと。ともあれ、これだけ贅沢な味わいだと、誰かに紹介したくもなりますわな。私以外の客は、ほとんどが若めの男女組み合わせ。西荻って吉祥寺のお隣にありながらも、落ち着いた雰囲気と庶民感覚で隠れたうまい店が多いですから、客層には趣向が合うのかもですね。








<生醤油が映えるね〜>


 何といっても 動物系のコクに覆いかぶさるように深みを与えるのは、生醤油の風合い!この少し甘ったるい感じもするけど、そこがまた旨味の凝縮感を高めます。後味に酸味をほとんど感じさせない醤油感、カエシの風合いもまろやかそのもので、麺を少しだけ染めるような深みは、ここから来ているのでしょう。レンゲで透かしてみれば、深いブラウンと思ったけど、そこそこ透明度が高い。麺を食みつづけると、麺の小麦風合いがスープにも浸透して少し濁るけど、そこがまた醤油感と結びついて別のうまさに化合します。






 






【麺:密度ある歯ごたえと、粉の風味を楽しむ・・・三河製麺製】


<クツクツ感ある密度の高さで風味を感じる>


 最近まで、「永福町系大勝軒の麺もうまいね〜!」と言っておきながら、こういう細くてストレートなクシクシクッシリ!なパツパツ麺も美味いと思う私。まったく節操がなく八方美人なのですが、あしからず。麺類は兄弟!みな平等なのでして。少しヌメっとした表面に前歯を突き立てて、プツプツと千切り食うその感覚は、固めのテンピュールのような反発感。そのたびに、内に秘めたグルテンの旨い風合いが鼻腔をくすぐり、尚うましと感じます。奥歯でプレスする際は、横ずれしながらクッシリ!とワンテンポ遅れたように潰れこむ。キッパリとクリアーな醤油 感に、麺の質実な風合いはよくマッチしますね〜。








<シルキーな地肌感覚を覚えるなめらかなスベリ>


 もはや蕎麦感覚でズルズルとすすり食う後半。冒頭は多少粉っぽくぬるついていた地肌は、すすっている内にきめ細やかな地肌をさらけだして、シルキーな心地よさですべります。ツーーーーーっと音立てること少なく、するすると喉奥へと落ち込んでいくような。すべりの後はシルエットを感じたりして、誠にしっとりとしたいい麺ですよ。スープとのマッチングも光ります。







【具:もはやテッパン級の固いうまさのコンビネーション!】


<深みのコントラストが鮮やかな二種チャーシュー>


 鶏胸肉とバラ肉の二種チャーシュー。鶏の方は大変淡白な味わいながらも、スープを少し染み込んでおり噛むと柔らかい。甘噛みでも千切れていくほどのパフパフな弾力でうまし!二口で食い切ってしまって後に残るの寂寞とした感覚。そして豚バラへと移行するのですが、こちらはまた少々浸かりに深みを覚える仕上げ。しかし、味が濃すぎずナチュラルなタレ風味と豚肉の旨味の滲みが印象的です。「あっさり淡白」と「深みある熟成」というコントラストでしょうか、その二種チャーシューは・・・・。なかなか腕前を感じますし、次回は特製にしてもう少し量を食べたい衝動にかられます。









<タレが深く染み込む穂先メンマ>


 特筆すべきでもなかったけど、穂先メンマも仕上がりがとてもよく、単に柔らかいだけでなくサクリサクリとした淡麗な歯ごたえと、豚バラチャーシューにも似た深い味付けがとても旨い。これなら、酒のアテにしてでも食いたい気分にさせます。







 総じまして、「よくできた今風の落ち着きと深みのある醤油ラー」という感覚でしょうか。そのままのまとめでごめんちゃい。このあたりは、実はプチ洋食店や和菓子店など、庶民的でいい店が結構あるグルメなポイントなんです。なので少し大人のデートにも使えるのだろうけど、こうして店内を見てみると、ご夫婦などいかにも人生を楽しんでいるよな〜ってな方々もおられたりする。やっぱり、杉並区だな・・・ここは・・・。なんて憧れまじりな気持ち。そんな街だから、これからは頑張っていただきたい。このロケーションなら、個人的にはとても嬉しい。ちょくちょく訪れると思うけど今後ともよろしくです。なので詠います!



   中央線
   隠れグルメな
   西荻



   幸先感じる
   期待の新店



お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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