人気ある街によくピックアップされる吉祥寺ですが、1点だけどうにかならんか・・・・と思えるのは中央線の南側に見えるあの電飾塔。「ソー○ラン○」の文字が夜景を台無しにしているよう・・・・。いまどき珍しいと思うし、むしろ隠した方が利用者には都合が良いと思うのだが。かつて名残りの如く、しぶとく残っているのです。夜退社して帰る途中、吉祥寺で大勝軒でも行くかとなると、この電飾塔と同じ方向に向かうもんだから、怪しいオッサンのように見られないかちと不安。
店は地下にもぐりこんでいるけれど、入口が開放的なのですぐに目につきます。入口外に券売機が埋め込み式に配置されいて、そこで食券を購入。ちょっと昼飯食い過ぎたので、少な目にしとこうか。「らーめん【少】」のボタンをポチリと押しました。店内は、割と広いL字型カウンター。厨房が広めにとられていて使い勝手がよさそう。それに掃除の徹底ぶりもナイスな環境。
【スープ:直系の中でも醤油勝ちなフィーリングで馴染み易い豚魚出汁】
<ライト系豚魚のしっとり出汁に、醤油勝ちなカエシ感覚>
実に久しぶりのような一杯ですが、その印象は深く刻まれているんです。それは、駄舌と経験値の低さという前提ですが、「醤油勝ち」なスープ感。ライト豚魚と決め込んで、緩やかな甘さ期待で対麺すると、ちょっとした肩透かしを覚えます。しかし、直系とはいえ、その独特なアイデンティティーがまた個人的にはナイスかも!煮干しの甘さが仄かに香りますし、醤油ダレでそれが際立つか?醤油が強くなって、甘さが引き締まった感もありなむか。
<サラサラ感の後半から滲む豚骨コラーゲン>
ライトな豚魚には違いないけど、味わいの後半に豚骨系のコラーゲン感があるような感じ。グビグビっと飲み干せるのにはちょうど良い、コラーゲンののど越しと言う感じ。それに意外と後から喉が渇くということもなくて、塩気が多いようでそうでもないみたい。酔って〆には、大勝軒は思いけど、この程度なら夜食にもOKかも。
【麺:イメージ通りにモッツリとした歯ごたえ、そして少しスリムか?】
<プツプツと千切れて、クチクチっとややハードに潰れる>
御トイレをお借りしようとすると、製麺所の奥ですな〜んていう作りで、一旦店外にでてビルの奥へと行きますとそれがある。初めて製麺室に入ったかも。そんなことはどうでもいいのだが、ちゃんと自家製麺してる場所を見てから食うと、ちょっとありがたかったり感じるね。いつもながら思うけど、正方形の中太で膨れっ面がいい感じ。ツルツルっとした地肌があるけど、決して透明系なスベリでない。褐色めいた小麦色で、前歯をあてるとプツプツと千切れるのがリズミカル。しかし、そんなに軽くもなくて、クチクチっと奥歯ではハードに潰れる。密度感が低いと思っていたけど、そこそこあるのね・・・。
<意外と流麗でスルスル〜と負担低く啜りあげる>
まあ、麺量も少なかったのもあって、麺同志が絡み付くこともなく、スルスルっと食えるというところがいいかも。大勝軒の麺って少し太くてハグハグしながら吸い上げるというのが勝手なイメージなのだけど、こういう意外性もいいもんですね。
【具:王道系よりも、個人的にはなじみやすいトッピングたち】
<固茹ででなく半熟感覚の味玉>
大勝軒=固ゆで玉子というイメージですが、ほんのりと中心部がゼリー状です。こういうところもあるんですね〜。いやはや勉強不足。少しまったりした豚骨醤油スープに沈めて改めてサルベージ。そして食むとなんとも言えず、卵黄部分がとろけて旨し。
<脂身の香ばしい部分が旨し>
サイズ感もやや小さいけど、わりと脂身が旨かったりする香ばしさがあります。これも個人的な勝手な解釈だと、スカスカっとしたスポンジみらいなロース肉がイメージだったのだけど、これはこれで酒にも合いそうで旨しかも。
総じまして、「カエシ香ばしい直系大勝軒!たまにはいいかも!」という感想。最近、立て続けに大勝軒ばかり狙ってくっていると、こういうちょっと雰囲気が変わった一杯というのがとても印象に残るもんです。地元は案外スルーして訪問頻度が落ちるのですが、たまにはいいかなと少し見直しました。麺を少な目にしたけど、もう少し食えたな・・・・。なので詠います
疲れ果て
地元の駅に
辿りつつ
思わず見上げる
怪しいネオン
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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