ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1682】 支那そば 孤高 (東京・八幡山) 潮 〜さすが師匠の魂受け継ぐ、ビシビシこだわり伝わる一杯!

 久しぶりに西新宿をぶらぶらと。もう使わないものを買取屋へさばくついでに、査定時間にぶらついた次第。家電製品をチェックしたり、Apple製品を弄くり倒したり、最新のマッサージ機に身を委ねたりと、一通り時間を潰しては、コーヒーショップへと向かいます。僅かばかりの売却資金を握りしめて、宿題店を訪ねるために、新宿から京王線八幡山へと足を伸ばしました。


  






 狙いは、「支那そば 孤高」さん。ピーク時間をずらして訪問したのですが、いやいやほぼ満席。なんとか一つだけの空席に滑り込んだのが幸いです。券売機の下半分がとても魅力的! 私のホームグラウンドの中央線界隈とはまた違った違った感じで、昼間っからいい酒を飲みながら麺をすすれそうな店。いいですね〜。そういう生活送りたい!などと考えながら、待望の「潮」を待ちわびます。そういえば、この店は値下げしたんですよね。以前はデフォルトで英世一枚だったはずが、850円という価格下げ。それでも高いかもね(苦笑)。


  











【スープ:シンプルに見えて、実は素材の丁寧な複雑な重なりを感じる・・・、そんな潮汁】


<節系魚介のしっかりとした塩気に、昆布・貝類の滋味が広がる>


 常々よく言われることですが、「そんなに毎日ラーメン食べ続けて体がおかしくなりませんか?」という質問。確かにインスタントラーメンまでに凝り出すのは反省すべきですが、「とっても体に優しいラーメンだってあるし、無化調ラーメンだって増えてます。」なんて答えています。屁理屈ですが(苦笑)・・・。とは言っても、こちら「孤高」さんの一杯を味わうと、さもありなん・・・ときっと感じると思う。そんな崇高なやさしさを感じる潮スープ!塩ではなく、潮というところですでに相当なこだわりを感じます。







 とにかく味わう最初から、魚介の複雑さと塩味のぴっちり感、そして滋味という感覚の深さを、ビシビシと感じます。壁には「枕崎産鰹節使用」と書いてありますし、またそれ以外の宗田鰹やいりこ出汁等の魚介味わいのコンプレックスさが滲みます。その節系の中に塩味が結びついているのか、じんわりとした塩気を放出しております。岩塩や海塩などこれも複雑そう。


 そこにトドメのように貝類のエキスと昆布の旨みが染み渡ります。この辺りが個人的には他と違って心を掴まれるところですね・・・。ホタテではなく、アサリ等の馴染みある滋味と昆布の芳しさ。ホタテほど分かりやすい味わいでもないが、「じんわり」というにがぴったり来そうで、胃袋に優しく染み渡るという感覚です。トッピングのワカメからくる風合いも相まって、塩を「潮」と表現したくなる気分がわかるような気がします。









<鶏ガラメインの動物系コクはスッキリ纏まり胃に沁みる旨さ>


 魚介が先行したイメージですが、鶏ガラメインな動物系のコクも、これまたさっぱりとして良い感じです。鶏油のような色気味わいはないけれど、しっとりと収まった油の浮きが大人っぽく思わせます。鶏以外にも豚などエキスが混じり合ったのか、霞がかった半透明な濁りがむしろうまそう。地鶏と普通の鶏との味の違いまで分からんけれど、このスープには、どこか説得力みたいなもんを感じてしまい、最後はグビグビと無心でスープを平らげている自分でした。


  











【麺:まるで和蕎麦の柚子切りを彷彿とさせるようなフォルム!・・・そんな繊細な細麺】


<クツクツ感覚が優しい極細ストレート角麺!いかにもナチュラル>


 これまた上品な細角麺です。色白で、ねり水の良さを感じさせます。細麺なのだけど、最初のうちは薄い表層一枚は、半透明で中に芯のようなシルエットを見て取れます。これがまた前歯でかみ切るたびに、淡くクツクツクツっとした歯ごたえで、まさしく「そば食ってる!」感覚。支那そばワールド!


 また白い色合いの他に、全粒のかけらがあちこちに配合されており、これがまた個人的に好み!たまりませんね〜。素朴というより、洗練されている分ナチュラルな麺と感じます。ちなみに、こちらの麺は「春よ恋」などの複数のブランド粉をブレンドしているとのこと。殊の外こだわり感じるので、限定メニューなどにも大いに期待です。つけ麺出してくれんかな・・・・。








<リフトの度に纏まり、啜る度にシルキーに滑る>


 角麺でして、微妙に長方形なのもあり、箸で麺をリフトするたびに駒が揃うようにぴったりと麺同士が揃うところが、食っていて実に気持ちが良いです。時間が経過すると、しなりも緩やかになるのも手伝って、すすりあげると口当たりが優しくタッチするように、スルスルスルリン!と口の中を駆け抜けるよう・・・。そんな滑り感がいちいち楽しいです。支那そばって、すべりが楽しいですよね。






【具:どれも質感あるタイプで酒に合うかも?】


<薄味で落ち着いた味わい!二種チャーシュー>


 チャーシューが控えめなアピールなのですが、実に丁寧に作られてますよね〜。豚はロース肉。醤油感すくない塩だれメインな薄い味付けが印象的。スープに浸して、淡い熟成した味わいが酒に合いそうです。鶏肉は蒸した感じで、胸というよりモモの端っこのような感覚。鶏皮も少し残っているタイプです。


 ラーメン店の券売機には珍しい「純米大吟醸」というボタン。少しお高い1100円なので止めときましたが、それとこの肉達でチビチビとやりたい気分にさせられます。金持ちになって、杉並区民になれたらそういうことして過ごしたいかも。









<何気ない定番トッピングも上質感ありますね〜>


 青菜とメンマとワカメ。まあよくあるパターンで脇役。スープも麺もチャーシューもいい出来であれば、適当にスルーしてもいい部分ですが、いやいやどうしてどうして・・・・これも手抜きなく、むしろアピール!ワカメが・・・・「生わかめ」なので風味が全然違う!通常は、ラーメンにワカメ否定派な私なんですが、この品質ならWELCOME!に決まってます。これは、地味だけどまいったまいった!


 青菜も丁度良い茹で加減でお浸しのお通し感覚で、十分美味い。そして何気にメンマも穂先きメンマでして、食べやすいサイズということもあり、麺とともに一緒に啜り食ってうましでありました! 












 総じまして、「さすが師匠の魂受け継ぐ、ビシビシこだわり伝わる一杯!」という感覚。いや〜、隅から隅まで、実に気の届いている感覚は十分に伝わります。まさに、これ食ってりゃ安心かも!と思えますもん、食材の説明書きを見れば。決して能書きだけでなく、味わいも裏打ちされてますし、ここはまた必ず再訪問すると思います。平日休めるなら、ピーク外してゆっくり酒をやりたいな〜・・・この質感なら。なーんてことはまずできそうもないので、まずは地道にメニュー制覇を目指したいと思います。あーー、よく寝たから気分も爽快な1日。また明日から一週間が始まるのね・・・・。なので詠います!




   休日に
   寝坊決め込み
   朝過ごし



   体がうずく
   潮汁もとめ




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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