ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1683】 づゅる麺 池田 (東京・目黒) 塩豚らーめん


 ちょうど1年前は業務に忙殺されておりまして、今ごろちっぽけな「夏休み」をとったような記憶です。あの頃は一生忘れんなと、振り返った今でも思います。それから、ずいぶんと仕事内容が変わってしまったけど、今ならまだ頑張れそう。しかし、もう少し自分のやりたいことをもう少し考えて行動せんと、つまらないな〜・・・と考えながら、目黒の権之助坂を下ります。


 今回は、大変久しぶりに「づゅる麺 池田」さんを訪問いたしました。ラヲタになりかけの時に、つけ麺にハマりまくっていた当時に一回食っただけ。先日もここを再トライしようと思ってみたものの、行列が発生していたもので、諦めてたという次第です。ラーメン店がすごく密集する目黒・権之助坂地帯ですが、実は客入りはすごく極端。競争が厳しいな〜と考えれば、私などはまだ甘いかもと思えてきます。


  











【 スープ:じっとりした塩の味わいに薬味のまろやかさ、豚エキスがゆっくりと頭角を表す】


<塩気を通して豚のコラーゲンを知る感覚>


 もともと、前回訪問の記憶が薄いから、ある意味新鮮な気分で待ち構えていたその麺顏です。しかし、「あっさり系」と思わせておいて、その範疇を越えない程度に「じっとり」感覚、或いは「づゅる」感覚を感じるような次第。お腹に溜まるあっさり系という印象を受けます。そのスープの濁り加減ゆえですかね・・・・。







 などと感じながらまず最初のひとさしを啜り上げますが、これは「塩先行」の味わいがひろがります。シャープに塩の切れ込みがあるとか、ズドンとくる塩パンチでもなく、角が丸いのだけれども、多少分厚い塩気が押し寄せてくるという感覚。塩っぱい〜〜という程度ではなく、「後から水分を欲するであろう」という範疇の強気の塩気です。しかも、塩気の中にしっかりとした豚のコクが感じられて、それが実に塩気と良く合っている!


 メニュー名通りに「塩豚」という味わいで、豚のやさしさが滲み出るベーススープが、多少の強気な塩気を吸収してしまうような感覚。そして、結局グビグビと飲み干せてしまうから不思議なのです。ダイレクトに豚骨系先行の豚骨スープもいいけど、下支え的にまったりとした豚の煮出しというのもいい感じです。









<揚げ玉ねぎが、塩一辺倒の中で頑張っている風味感覚>


 そんな塩先行のスープ感な一方で、実は薬味がいい感じで効いています。その代表例が「焦がし揚げネギ」でして、よく「甘く感じさせる香味油」として重宝されているアレです。しかしここでは、そんなナリを控えて下支えに徹している程度。甘さは、塩気を押しのけるほどまでには強くありません。一方で少し塩のベクトルを変える程度の存在感はありまして、最初は揚げネギというより、強めのサンマ節かな〜・・・なんて勘違いするほどです。いや〜、塩気が印象に残る一品だけに、塩一辺倒という単純さに嵌まらず、いい仕事をしていると思えます。












【麺:細麺独特のグルテン感覚が、塩の肉厚ボディーに絡まる感覚】


<淡麗系な極細ストレート麺!淡いクツクツ感が楽しい>


 さて、一番に店のイメージとギャップを感じるのは、やはり麺ではないでしょうか? 「づゅる」とくれば、中太麺と連想してしまいがちなのは私だけでしょうか? この一品はそれとは真逆で、極細角麺ストレートです。しかも色合いが少し褐色めいていて、とってもナチュラル。さすが自家製麺といったところで、まさしく私の好みなタイプでありました。ラーメンというより、そばといった感覚です。


 感触としては、少し多加水系の感覚ですが、茹で加減を少しカタメにフレさせた感じで、淡いクツクツっとした感覚が前歯で感じ取れます。割と最後までこの感覚は残っていて、奥歯ではクチッ!と短いタップで潰れこむのが楽しくなります。この麺なら、もっともっと淡い淡麗系塩でも十分に通用しそうな見事な出来栄え!これ好きかも!









<スープをよく持ち上げ、塩気も引き込むスベリ感覚>


 またこの麺が、予想に反してお行儀が大変によろしい!リフトの時に、箸の上で見事に揃います。そのまとまり感は、崇高の域です。啜りあげる感覚も滑らかで一気に滑ります。その分、スープの持ち上げも良くて、塩気もろとも引きずり上げてくるという感覚でしょうか。その啜り上げられた塩気は、麺のグルテンと調和します。その瞬間、「食欲スイッチ」がON! になる次第でして、そこからは無心で啜り切るだけでしたね・・・・。







【具:ありそうであまり見かけない「スッキリ煮出し」なアッサリ豚肉】


<スカっとコラーゲン煮出されたロース肉!スープに浸して食う>


 あまり見たことがないチャーシューの見栄え!豚ロース肉の筋繊維の割れ目が、魚の大きな鱗のようにも見えませんか? 味わいというより、コラーゲンをスープのために出し切った感が漂う風合いでして、味付けも薄くてシンプルです。なのでスープに沈めて、与えたエキスを逆輸入なんかしたりして食む。すると堅そうでサクッと柔らかくちぎれる感覚が嬉しい・・・。よくよく見れば、胡椒類も振りかけてあったのね。


 また外側の脂というか皮というか、そういう部分も面白いです。こんなチャーシューは、あまり見た事ないので、とても嬉しいかもしれません。









<モヤシと水菜がすごく貴重に感じる>


 あとは実にシンプルな一杯なのですね。もやしは少し細め。しかし分量は少なめ。併せて水菜も少しばかり控えめ。もう少しくれと正直思うけかも。しかし麺を啜りあげるタイミングでは、ほどよく混じり合い、滑らかな麺の歯ごたえにクリッピングポイントを与えて面白い感覚かも・・・。また少し塩気が効いた味わいの中にあっては、このみずみずさが実に貴重かも。結局、おいしくいただいただけなのだけど。












 総じまして、「たまに食いたい塩味補給の一杯」という感覚でしょうか。塩パンチとまではいかないものの、ちょっと塩の濃ゆいところを、づゅるっと啜りたい気分には最適かもです。脂もギトギトしていないところが、私個人的には良かったかと。


 それにしても、下期が始まった途端にこうも毎週毎週休日出勤とは・・・これまた気持ちも疲れますね。今踏ん張らねばならないのですが、家族には申し訳ないな〜・・・。ま、何かで穴埋めいたしましょう。なので詠います!



   くたびれて
   坂を下った
   溜息は



   塩っぱい残業
   休日出勤




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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