懐かしの大阪・福島JETのご出身とのことで慌てて訪問!
ラーメン奏 (東京・駒込) 魚介鶏そば + チャーシュー2枚 + 半熟味付玉子 + キリン一番搾り中瓶 〜ラーメン食べて詠います
- <酒> キリン一番搾り!さすが一番搾汁オンリーとあって渋み感少なくどこかしらクリアな味わい!キレある麦芽感覚が旨し!
- <全体> 捉えどころない魚介と醤油の茶濁?ライトな鶏系のとろみ感?低温調理肉の質感迫力が艶かしい!
- <スープ> 鶏の煮込みのような鶏白湯?軽やかで香ばしい魚介醤油!絶妙のハイブリッド感覚??
- <麺> 微かに全粒が混じる中細多加水ストレート麺!もっちりと明るい歯応えにスープが絡んで旨味豊か!
- <チャーシュー> 赤身の肉味と脂身の甘味のバランス良し!ソフトな噛み応えの後に広がる豊潤な旨味!
- <味玉にハズレなし!> ジュレとトロミが濃密濃厚!薄出汁がしっかり浸透しマチュアな甘味!
- <メンマ> 極太材木型!あっさり味付けでフレッシュな旨さ!鮮烈軽快な歯応えが楽しい!
- 総じまして「素朴さ滲むオリジナリティ!魚介と鶏の豊潤なる煮込みそば!」
もう10年以上も前のこと、私は関西に転勤しておりまして、そこでラーメンヲタクの道を歩み始めることになりました。当時、職場と外出先の途中「玉造駅」界隈に、「東成きんせい」と言う店があって、よく通っていた記憶あり。その東成きんせいの2号店として、大阪福島に「ラーメン人生 JET」がオープン。ここにも通ったな・・・。大体このあたりから、福島で一気にラーメン屋が増えたようなイメージ。・・・楽しい時代でした。そんな思い出深いJETご出身の方が、東京駒込で、滋賀から移転と言うのを知って、思わず訪問してくなった!。久しぶりに開店前のシャッター待ちをしてみました。
券売機を見て、何となく嬉しくなった。鶏そば・魚介鶏そば・カレーラーメン。鶏はJETの名物「鶏煮込みそば」を彷彿とさせるし、まあカレーラーメンもJETは得意で名物だったし、しっかり系譜を受け継いでいる様子が伺えます。さあどんな感じで楽しませてくれるかと、ひとりワクワクが止まらないのでありました。
<酒> キリン一番搾り!さすが一番搾汁オンリーとあって渋み感少なくどこかしらクリアな味わい!キレある麦芽感覚が旨し!
休日だから飲むぜ!だって土曜日仕事なし!。メジャーブランド「キリン一番搾り」でございます。もう説明不要の味わいですが、スーパードライは確かにキレがありシャープなイメージだが、一番搾りも一番麦汁オンリーとあって中々クリアーな味わいですよ!。ズシリと言う苦味と言うより、渋みが若干少なくて飲みやすいようなイメージ。スーパードライとはまた違ったキレってな感覚ですね。後味がまるで違うし。今回は肉増しにしたので、ちょっと飲むピッチを遅くし、後で肉と合わせることとしました。
<全体> 捉えどころない魚介と醤油の茶濁?ライトな鶏系のとろみ感?低温調理肉の質感迫力が艶かしい!
さて何から食おうか・・・。オーソドックスに鶏そばか。カレーも外せないしライスも付ければ気分ハツラツで弾けそう!。悩んだ結果「数量限定」と言う文字に惹かれて、今回は「魚介鶏そば」に決定!。それはこんな麺顔です!。
おおお!何とも一見、味噌らーめんみたいな茶濁のスープが印象的ですな!魚介ニュアンスと言うより、濃ゆい動物系エキスに醤油ダレが混じったような風貌。結構ワイルドな感覚です。まるで背脂のような浮きがありますが、ちょと見ただけでは見当が付きません。また特製にしてみようと「チャーシュー2枚+半熟味付玉子」を追加したのですが、何だか肉そば的な風貌にも感じられ、結構ガッツリと楽しめるイメージ。味玉はタッパの中で多少下敷きになって微妙に変形して見えるのはご愛嬌。一方でちょっと自分の関西転勤時代のラーメン等を回想したりして・・・JETの余韻を麺顔に見つけようとやや必死?。
<スープ> 鶏の煮込みのような鶏白湯?軽やかで香ばしい魚介醤油!絶妙のハイブリッド感覚??
さてスープ。これは分類で悩みそう(汗)。レンゲを沈めるとやはり結構動物系のニュアンスを改めて感じ、名称の通り鶏のエキス感が重厚に滲むと言う感覚。なれば鶏白湯と短絡的に考えてしまうが、鶏のコラーゲン感としてはややライトなイメージ。ポタポタした風でもない。例え方が難しいが、まるで鶏を煮込んで肉も溶かしたようなスープ感覚??。大阪福島のJETに「鶏煮込みそば」ってのがあるので、どうしても頭の中でそれに寄せてしまうのかも・・・。
それに鶏白湯とは言えないのは魚介の溶け込み。これもかなり重厚で煮干し系の甘味がとてもしっかり伝わり、鶏と煮干しで綱引きしているような味風景と感じます。また醤油ダレは魚介系の方に結びついたようなイメージで、魚介醤油感覚と味わいかと。なので、鶏と魚介と醤油がどれも深く、バランスがどれも取れているので、実はとってもユニークなスープなのだと感じ入ります。
そんな感覚で、ライト系鶏白湯と魚介醤油のハイブリッドスープ!と言うのが私の感じた結論。この感覚ならひょっとして白飯や丼ものに垂らして食らうと実にマッチするのではと改めて感じているところです。
<麺> 微かに全粒が混じる中細多加水ストレート麺!もっちりと明るい歯応えにスープが絡んで旨味豊か!
魚粉の貼り付きかと一瞬思ったのですが、軽く全粒が打ち込まれているようです。分類的には、多加水で中細ストレート。想像の通り、もっちりした明るい歯応えが印象的で、濃厚なスープをしっかりと受け止めてくれます。口当たりはライトでツルツルした地肌で滑らか。スープも絡むので口当たりはしっとりです。ズボボボーっとすすり上げると歯切れはプツプツとして軽やか。奥歯へ運ぶともっちりもちもちと弾んで、やがては潰されます。
麺の風味より甘味がいい感じ。スープに塗れて絡みまくって出汁とすぐ一体化した旨さです。スープのエキスの欠片や粒、薬味などを隙間や地肌に絡みつけるので、局面ごとに微妙な変化も楽しめるかも。密度感はないものの、結構ボリュームも感じるので、並盛りでも食べ応えありと言ったところでしょう。何となくつけ麺にも合うタイプかと。店が軌道に乗った頃合いに、限定でもいいから少し食べえみたい気分にさせます。
<チャーシュー> 赤身の肉味と脂身の甘味のバランス良し!ソフトな噛み応えの後に広がる豊潤な旨味!
肉が得意な店だね。低温調理の肉でハズレは見たことなんだけど、旨いのには結構幅があると感じております。上位に入るんじゃなかろうか・・・。まず肉質として好み。赤身と脂身のバランスが良く、脂身多めに差しており全体的に脂甘味が高い様子。
赤身は綺麗なサクラ色をしており、半レアっぽい部分やローストポークのような熱入りの部分やら、肉片によって多少の違いがあるのも、それぞれ楽しく味わえるポイントですね。赤身は肉本来の味わいと下味の淡麗さが絶妙で、肉食ってる!って感覚にさせてくれます。そして脂身の旨味が、まるで赤身にも浸透しているのでは?と思うほど芳醇な旨さ。
これはサイドにビールを置かない手はないでしょう!。つまみとしては最適!。サイドメニューに「肉飯」ってのがあるようですが、この感覚ならかなりオススメなのかもしれません。酒飲めない時は肉飯にすがるのはいかが?。
<味玉にハズレなし!> ジュレとトロミが濃密濃厚!薄出汁がしっかり浸透しマチュアな甘味!
微妙な変形、ちょっとした冷たさもありましたが、新規開店二日目ですからこれから修正されてゆくことでしょう。表題の通り「半熟」とありますから、ジュレ状とトロミ状で半々。出汁が割としっかりめに浸透しており、卵黄は熟したようなマチュアで濃密な甘味が感じられます。
そこへ芳醇な魚介鶏出汁の中に沈めたりして、より濃密さをカオスにして楽しみました。冷たさも回復され、複雑な旨味が濃密な卵黄と絡み、これまた楽しからず哉。嗚呼、やっぱり味玉の旨さにはハズレはないな・・・。
<メンマ> 極太材木型!あっさり味付けでフレッシュな旨さ!鮮烈軽快な歯応えが楽しい!
肉をめくって見ると、材木型のメンマがあります。割とフレッシュなタイプで、色合いからも分かるように薄味で、素材の味わいも楽しめるタイプ。歯応えは軽くパキッと割れるような感覚で、繊維質が隙間に挟まったりしない歯切れ良いタイプ。あっさりした味付けなので、全体の中では嬉しい存在です。うん、いい出来だね!。
総じまして「素朴さ滲むオリジナリティ!魚介と鶏の豊潤なる煮込みそば!」
・・・と言う感動!。ありそでなさそな個性的な鶏そばと言えましょう。こってりとはしてないのでお子様でも問題なしで優しい旨さ。関西からの東京移転としては、激しく応援したい訳で、これから地元駒込に溶け込んでいただきたいと思う次第です。コロナで厳しい時期に勇気ある移転決断!激しく応援!駒込で昼飯なら激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠って、いつもの通り締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!