拉麺の鬼直伝!王道支那そば!迷ったらここ!
とある雨の強い平日。近場でサクッと麺活動するしかなく、それでも憂さ晴らしでいいもん食いたいと思う流れ。今回訪問に選んだのが「支那そば あおば」さん。ちょっと陸の孤島っぽいロケーションだけど、バス利用で楽させてもらいました。
この界隈で旨い拉麺店としても有名だけど、グルメ本とかで紹介されないところがまた良いのです。開店と同時に車が並ぶ光景は、今も相変わらず。自己責任でよろしくです。こちらの御店主は、ご存知ラーメンの鬼!佐野実氏の愛弟子。いかにも仕事に頑固ってな感じで、むしろ出てくる拉麺に気迫が乗り移りそうですな。今回は、雨の中わざわざ来たのもあってテンションが高く、一番高いメニュー「塩ネギチャーシューメン」とさせていただきましょう!
<全体> 穏やかな琥珀の出汁に浮かぶ青々しいネギ盛!ドデカく浮かぶチャーシュー!質実な醤油色合いのメンマ!
ちなみにこちらは、昼だけ営業で酒類未提供。緊急事態宣言や蔓延防止対応等で、インパクトは割と少なそうですね。アクリル板はないんだけど、店内少し張り詰めた空間なので、くっちゃべってる風景はこれまで皆無です。そんな感じで静かに提供を受けたのがこんな麺顔!。
おおお!実に典型的な佐野JAPAN系支那そば系の風貌!穏やか且つ凛々しい雰囲気が溢れております。そんな中にも微妙に緊張感が漂うってな雰囲気もあるんですが、今回はネギを増してエバーグリーンな展開が染みるか?。その上にデデン!と肉厚大判チャーシューがゴツくアピールしてます。王道支那そばのオーラに肉迫力が滲むといった展開か?。またフライドオニオンがい感じ!塩出汁とチャーシューの肉汁に今にも溶けて混じり合いそうです。甘味が見ているだけで伝わって来そう。
<スープ> 丸みのある塩気!乾物&動物系の旨味とのバランス!香味の揚げ玉葱&フレッシュ青葱のダブルでコク豊か!
やっぱり塩気のバランスが絶妙!ミネラル分が抵抗なく浸透して全く尖りがない。そしてどことなく優しい淡麗感で、塩気を感じたと思うと引いてゆくような感覚です。そして後味には塩ダレの淡い酸味が残り、味わいを深く印象付けます。二口目以降食べ慣れてくると、塩気と言うより旨味そのもののよう感じてしまう。塩気なのか旨味なのか判別つかず、塩気と旨味の境目のないバランス?一体感??と感じ入ってしまいましょう。
ベースは鶏豚ミックス。そして魚介。鶏コクが主張しているようだが鶏油の雰囲気はかなりあっさりで、豚の旨味も感じるか?肉増にしているから余計に今回は、そう感じたのかもしれません。豚肉か豚骨の丁寧な煮出しのような妄想をまた覚える。魚介系の乾物は節系主体と思われますが、塩気ダレの後味に軽く寄り添うような落ち着きのある雰囲気が好きです。当然香味野菜も溶けている?そんな仄かな優しさもありなむか?。
さて揚げ玉葱。こいつがいつもいい仕事をしますが、とても分かりやすいように、油を含んだ玉葱の甘さが芳醇に溶け込み、まるで香味油の代役かのようです。カリカリさが汁に浸って溶けるのも見てるとそそりますね。その香ばしさが出汁にも広がるのが素敵。それだけでなく、今回は青葱増しです。青々としたフレッシュな風合いと内部の甘味が出汁に溶ける。揚げ玉葱とは真逆な展開なのに同様に香高くて甘味を発するのが痛快!。まさに葱旨さにダブルインパクト!。
<麺> 色白で品やかないストレート細麺!素地は優しい甘味!汁持ち上げと浸透感!そして一体感が素晴らしい!
上品で色白なストレート細麺。確か三河屋製麺だったか?。頑固そうな御店主に聞くのも気が引ける:汗。青葱に覆われて麺顔からは分かりにくいが、箸でリフトするたびに揃いがちに持ち上がり、麺線でも楽しませてくれます。時々薬味の揚げ玉葱や青葱を引っかけるのも一興。早速序盤から汁浸透が始まっており、すすり食らうと汁旨味と麺風合いが一体化しております。そして甘味へと感じる展開。これぞ支那そば!って唸ってしまいそう(頭の中だけ)。
中盤以降はすっかり汁が浸透して一層と品やかな物腰になります。なので啜り上げがとてもライトで品やかで、気持ち良く口の中へと駆け入ります。前歯のスパスパとした歯切れも小気味良いし、奥歯でクチクチと潰せば甘味を堪能させてくれる。時折、青葱や揚げ玉葱の食感と旨味が入り混じり合うのも楽しい限り!。私の腹感覚では、180g程度で結構量は多め。それでももっと食いたいとまた感じてしまう。心ゆくまで支那そば感を楽しむなら、やっぱり大盛ですかね。
<チャーシュー> ガッツリ大判3枚!豚肩ロース肉!肉本来の旨味と塩出汁の旨味が融合!噛み締めるほど旨さ楽しき!
へへへ・・・朝から土砂降りで終日雨予報なので、気分が滅入ってたところ。ガッツリと肉食らいたい気分でした。定番&王道の煮豚タイプ。これが実に丁寧な仕事っぷりで、カットも分厚い。スマホ並?大人の手のひらサイズの大判豚肩ロース肉!それが3枚デカデカと投入。フツーに並べると肉が全体を蓋してしまうためか、うち2枚は丼の縁に立ててあります。
肩ロースでも赤身が多めな感じ。その赤身から染み出す肉本来の旨味がガッツリと楽しめます。分厚さ故の程よい噛み応え!その後に染み出す汁は、吸い込んだスープの旨味が一体となって、スポンジ感覚で溢れる!。実にジューシーな展開です。塩味だから肉の旨味もシンプルに伝わるイメージ。肉を噛み締めるって楽しさがありありです。なのでせっかく、陸の孤島みたいなところまでわざわざ来たのなら、肉増しは激しくオススメ!。
<メンマ> 深い色合いで幅広短冊型!優しい醤油の風味と素材の旨味!塩出汁染みて旨しな逸品!
色合いはやや深めな醤油系の色合い。それほど醤油に染まり切ってる風でもなく、自然な風合いが保たれているようです。この色合いが、青葱とも色彩対比になってる感覚かも。味わいは、仄かな醤油感に出汁の風合いがふわっと香るか?。繊維が見た目よりしなやかで、サクサクと軽快に食えます。そして噛み締めると程よい味の濃さ。スープに浸るとやや明るい味わいにも感じられ、全体にフィットします。
総じまして「仕事に頑固!いつ来ても旨さにブレなし!今も健在!佐野JAPAN系スピリッツ支那そば!」
・・・と言う感動の嵐!。支那そば一本で雑念なく集中できる店って感覚。なのでハマるファンも多く、少しサディスティックなロケーションとは言え、固定客をガッツリ掴んでる様子。たまには質実とした支那そばと対峙って麺活動もいかがでしょう?激しくオススメ!旨し!なので・・・とっとと最後に詠っていつものように締めたいと思います!。
お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!