ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1543】 銀座 朧月 (東京・銀座) 中華そば

 PDCAは大切。だけど、どこかでやり過ぎや、趣旨逸脱には、気を配らねばならない。でないと不調な状況下に陥ると、PDCAを深堀へと次々発展して、それらを作る・考える打ち合わせや会議ばかりが増えてしまいそうな気がする。計画なくしての実行などあり得ないのだが、本当に切羽詰まる段階では、「がむしゃら」に動き回ることの方が必要なのではないだろうか。適切に現場からのアラームが出されても、PDCA固執するのは本当に組織運営として合っているのだろうか・・・・。最近、段々分からなくなってきたが、「会議室ではなく、現場で動くこと」が最後の最後では重要だという思いだけは変わらないでいるつもりだ。










 ・・・などと考えていると実にモヤモヤ〜っとした気持ちになって、胃袋がキューーーっと痛くなる。しかしそれでも微妙に腹が減るのだから、人間の体は不思議。最近こんな調子が何年も続いているから、二郎やら、つけ麺などからは、遠ざかっているのだろうね・・・。そんな訳で帰り道、どこかええ所へ行って、ええ一杯を啜りたくて、今回は、「銀座 朧月」に何年ぶりかの訪問です。今回も結論として、「当たり!」でありました。3名ばかりのプチ行列の後に並び、しばらくすると店内待ちへと誘導されて、厨房を見ながらただ待つのみ。そうそう、思い出したわ!数年前も確かご店主がとても忙しそうに動いていたっけ!せわしないというほどでもないのだが、ちゃっちゃとした動きが印象的。この仕事ぶりを何時間もぶっ通しだと疲れるだろうな。そう考えると少しありがたみが増す・・・・ような一杯が、着席すると5分程度で到着。箸を割ってブツ撮を手早く終えて、いざスープから実食するのだが、これがまた唸る・・・・。


  







 うう・・・・、濃厚得意な店と思ってたら、透明のようで霞がかった淡いベージュのナチュラルなスープカラーが意外やん!啜ってもシルキー!う旨し!













【スープ:「あっさり」と言うより、「さらり」としたバランス感。魚介と豚鶏のコラボが光る一杯】


<魚介と豚コクの「均等なバランス感覚」が素晴らしい!>


 とにかく、久しぶりに訪問してみたら随分と感じが変わったかもしれないと思えて来ます。「朧月」とくれば濃厚なつけつけ麺、しかも豚魚に香ばしさがプラスされ、Vividなつけ麺を提供してくれるものと思い込んでいましたからね・・・・。噂で「普通の中華そばが美味いらしい」ともことで方もしてみたものの、ハードルを上げまくった割にはそこそこ余裕でクリアな感覚です。


 何が良かったかというと、「清湯の脹よかさ」あるスープ感といったところでしょうか。濃厚だけではなく、すっきりタイプもかなりのハイレベル感を感じさせますやん。単に淡麗とは区別したくない、「やさしさ」と「味の脹よかさ」を評価したいです。配膳の瞬間は、確かに魚介系お香ばしさがリードして、「魚介な一杯?」というファーストコンタクトですが、2〜3杯レンゲでスープをすすると、そこそこ豚コクを中心とした動物系のしっかりとした煮出しを感じさせます。かといって、大勝軒風な豚魚の中華そばってな世界観とは一線を画するというか、距離があるかな・・・。もちろん「清湯淡麗系」とも違う。


 「しっとり感が濃ゆい」魚介と鶏豚のコラボというかね・・・。そのどちらもバランス良く、均一な味わいで出方。要するに仲が良い。50/50のバランス感覚がとれていて、一言で何系と言いづらいところが、また次へ次へとレンゲを進ませるといった具合か。誠にセンスが良いね。








<苦味を完全に抑え、甘みをほんのりと感じさせる魚介感がナイス>


 50/50の味のバランス感なのだが、やはり意識は魚介に働く・・・・というか興味がそちらへ傾く。なぜなら、煮干し感を感じるものの、あの苦み系の香ばしい風合いは抑え込まれているような印象で、そしてその一方で「甘ったるい煮干し」感はない。仄かに感じる煮干しの甘さというところが、実は上品に感じるのかもしれませんね・・・・。


 魚介がスッキリとしているから、鶏豚風合いも生きるし、また動物系のコクと魚介の味わいの結びつきの中に、醤油系のカエシの存在が生きるといったところか。また薬味ネギのシャキシャキとした歯応えの中に、ネギの甘さも滲み出て、これとの結びつきも甘みの芳醇さを醸し出すといった部分もある。本当にこのスープは、観察しがいがある。そして最後に・・・・このスープ、大変熱々だったので、食い終わってから汗が額に軽く滲んでしまう。













【麺:やや縮れでスパスパっとした前半の感覚と、ズボボと啜る後半のタッチ感が小気味良い!】


<密度感やや低めのスパスパとした歯応えが、妙にリズミカル!>


 こちらのシッカリとしたつけ麺を味わった体験からすると、この中華そばの麺コンセプトは意外でありました。形状と地肌感からすると相当なグルテンの感覚を予測するものの、実は密度感がそこそこ軽やかで、モチモチ反発度は低い。むしろスパスパとした歯切れが気持ちよいほどに決まるといった印象。この気持ち良さとスープの絡みがとても合うし、また咀嚼のリズム感が次から次へと興味をそそる。軽やかにクチリと決まる奥歯のすり潰し感がナイス!


 話は少しそれるが、こちらの中華そばの設定は「並(1玉)」と「大盛り(2玉)」の2種類。二倍になる設定なので要注意なのだが、この麺なら食えそうな気がする。大盛りでは、丼が洗面器ほど大きなものに変わる。永福町系まっ青なサイズ感であります。重くない麺なので大盛りはオススメかも。+100円の価値はありましょう。








<やや平打ちっぽい縮れ麺が駆け抜ける感覚でナイスなスベり>


 またつけ麺とは打って変わって平打ち系の縮れタイプ。なので啜り上げる度に、内頬にタッチする抵抗感がまた楽しい。汁を微妙に吸い込むタイプですが、しなりはそれほど影響を受けない。ズボボボーーーっと思いっきり啜って楽しみたいタイプ。もちろんスベリも良い。グルテン感を風合いとして咀嚼のタイミングで楽しむのもいいが、啜り上げる抵抗感とのど越しで味わうタイプなのかもしれませんね。






【具:銀座価格という感じがなくとも・・・とてもお得感あるチャーシュートッピング】


<デフォルトで肉厚4枚のチャーシューは贅沢>


 さてこの一杯の感動はまだまだ収まりません。なぜなら・・・チャーシューが、デフォルトで4〜5枚投入であります。トッピングする直前まで、保冷庫であったバラ肉の固まりを保管し、手切りでトッピングとして供せられるのを待ちます。これがまた、脂身が美味いというか、皮に近い脂肪分がしっとりとして美味い・・・・。味わい的には薄味。濃厚なつけ麺のタレに投入されて丁度いい塩梅になるという程度の薄味。これがまたこのスープに浸って熱を帯びて、脂身が少し溶け出すようなところが最高に甘い。これを食う楽しみが、4〜5回あるという寸法ですから、これは実のところCPは相当高い一杯ではなかろうかと踏んでいます。飯より酒に合うチャーシュー。持ち帰りたいほど気に入りました。








<置土産なウズラ卵と、しっかりメンマ!品質抜け目なし>


 さてその他だが、特に挙げることもないものの、薬味を始めとするトッピングに、「精度」を感じる次第。おまけにあった「ウズラ玉子」はとても愛嬌があって嬉しかったし、小松菜の御浸し具合がちょうど良く、青さも香りつつ歯応えもある茎の部分が美味い。またメンマもフレッシュ感を失わない程度に、シャクリと千切れるところが好みであります。良い一杯というのは、スキがないと改めて思い知る・・。







 総じまして、「やっぱり銀座で看板掲げるほどの、高品位な中華そば」という、そのままの感想でしょうか・・・・。銀座を冠するあたり、生半可だと通用しませんしね。それだけに決意の表れも感じますし、事実、行列店にもなっとるわけで、その行列の中には、一般サラリーマンに混じり、銀座の住人と思われる壮年や老齢の方もおられる。今回は、中華そばを堪能したけれど、限定麺や、再開メニューも今後展開の様子。また定点観測に訪れるつもりです。


 それにしても、頭来る時、嬉しいとき、久しぶりに飲みたい!というときに限って知人達は忙しいもの。今回は、それだけに「いい一杯」を食いたかった。それだけに前のめりな気分だったのかもね。なので詠います!




   弾けたい
   ザギンでメンラー
   食いたくて



   急いで喰らい
   口内やけど




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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