実はまた・・・・我が相棒の iPhone5 の調子が悪くなったのだ。使えないのではなく、微妙にスリープボタンが反応しない時があるという歯がゆい状況。先月は、電話部のスピーカーが破損し、部品交換したバカりなのだが・・・・。でもあまり不満に思えないのは、Apple Store に出向くとアッと言う間に対応してくれるからだね。壊れれてわざわざ直しに行ったのに、逆に感動と満足を感じて帰ることができるのだから、アフターサービスの重要性を如実に感じます。
商品やサービスは、売った後が大切なのだ・・・
継続して成長していく企業の秘密には、こういうエッセンスがあるのではないだろうかと、真面目に考え込んでいしまいました。
・・・・などと考えながら、銀座Apple Store で修理予約を登録して待ち時間の30分が妙に手持ちぶたさな宵の口。銀座松屋前。お手軽に「ABCラーメン」で済ませようか。それとも思い切って、「銀座 篝」か、引き返して「ひょっとこ」か「朧月」に行こうか・・・・とラーメン食うと決めたら迷いに迷います。でも、ABC以外は、行列にハマると時間に間に合わなくなる可能性大でして、行列がないという可能性も低い。そこで、ABCへと歩を進めようと考えだすも、もう少し頭をひねり、ブックマークを紐解き・・・・「いし井」さんを思いつく。駄目で元々!と思って小走りに突撃したら・・・時間的にはガラすきだったようで、さらさらっと中華ソバを一杯食う事ができました。スキマ時間に!
【スープ:豚コク濃厚が先行する定番なる豚魚が良いね!魚介もアッサリ気で存在感!】
<オーディナリーな豚魚に豚コクをアクセラレーション!>
配膳の瞬間、ひらめく事がある。「あ!つじ田!!」この麺顔と、丼のデザイン。そして改めて考えると、店名の冒頭2文字が平仮名。帰り道すがらネットで調べたら、やはり関係者だったのですね・・・。この時点で、何となく一定の品質感を期待してしまう私なのです。
なんとなく最近、頭の中が醤油スープ一色に染まっていた感もあって、こういう普通っぽい豚魚が実に恋しくも感じます。嬉しさのあまり?レンゲでスープを透かしてみたりで、楽しさの仕草がどうしてもでしまいます。そんなレンゲにけりをつけながらも口に運び味わい出します。
ん〜ん・・・、実に豚魚!しかし、豚コク全面に出て来る豚魚やん!
見映えは一見、極極普通の豚魚の風貌ですが、実にコク豊かと申しましょうか、動物系・・・特に豚のコクの濃厚さを感じます。とは言っても、豚骨白濁系のような匂いは微塵もなく、どちらかと言うとラード感もかるオイリー系豚コクと申しせましょうか。最初は小ぶりに感じた丼も、食べ応え感から満足感すら、この時点から感じ始めます。醤油ダレ感というより、動物系のコクがシャープに濃いね〜。
このオイリーさは、単にラードが加わったという感じでもなく、鶏油かモミジでも投入されたかと思うほど濃く感じる。だけれど、ベトつきとか、極まるような粘度は感じない・・・。個人的推測では、背脂を若干プラスしたのでは無いか?と勘ぐっている・・・。残骸がある訳でもないのだけど、豚の煮出し感がここの豚魚の特徴と感じておる次第。悪く無いと思う!
<魚粉を粉っぽく感じさせない程度の魚介感が程よいナイス!>
魚介もいい感じでアッサリと決まっていると思います。魚介濃いめで、醤油タレの香ばしさと合わせて甘めに仕上げるタイプが好きな性格。しかし、それとはちょっと違って、醤油感より魚粉系の馴染んだ味わい。しかしながら「全く粉っぽくない」仕上がり感。矛盾しているようですが、さらっとした魚介感が、豚より一歩控えめにいる分、個人的には「気になる存在」なのですな。
この一歩だけ・・・・少し控えめな魚介感が、薬味との相性にも効いています。この何でもない白ネギ小口切りのフレーバーが、奥歯ですり潰されたときに爽やかに感じる。海苔が麺に絡んで捕まったときに、丸ごとすすり上げる仕草の中・・・・いつもの濃厚豚魚の時より、しっかりと香りも感じ取れる気分にさせてくれるようで・・・・。
【麺:スープを受け止める麺の質実さ!低めの加水が心地よい!】
<まったり感濃いめのスープを受け止める低めの加水感>
また麺も、個性あるスープに負けじと・・・誠にしっかりとした品質を保っていると思います。基本的には、ストレート系の標準太さから、皮一枚太目程度。ウェーブィーと区分するまでもない、やわらかい捩れが全面に広がる風貌です。見るからに、粉の密度を感じるような・・・黄色の中に白色を感じるような地肌。個人的には、潰しが効いている麺と表現している類い。
前歯のファーストタッチ・・・・歯応えは、教科書のような「クッシリ」としたもの。芯を感じるというよりも、全体的な沈み込みで感じる「クッシリ感」がナイス!中加水から低めへと傾いた加水感が溢れます。奥歯へ運び込んでもそのクッシリ感は衰えず、束になると「クニリィ・・・」と、強めに淡く感じる抵抗感。これも実に悪く無い!濃厚で特徴あるスープと渡り合っていると感じる。
<薄皮一枚の滑り層の下はハード系!啜り感覚もヤケドしそう>
ラード感あるスープなので保温性が高いのか・・・、旨さ故に多少強引に啜り続けては、軽く口内やけどをする(笑)。そのスベリ感覚は、麺の表層一枚が軽く透明なヌメリ層があり、それがスープをからめとり、全体的なマイルドなスベリを演出しているようです。
しかし、その表層のすぐ下には、クッシリとした層が控えているわけで、ニュルリン!っと滑らかにすべるというより、多少ゴツゴツとさせながら、不器用な抵抗感を口内に与えて喉奥へと落ち入って行くという感覚でしょうか・・。
【具:この肉だったら麺何玉でも食えると思える仕上がりが上出来!】
<文句無しのしっかり作り込まれた質実チャーシュー>
合格点なチャーシューですな。ラーメンの麺顔にしか当てはまらないような・・・ベストなトッピングチャーシュー。これ以上大きくなると、ご飯のお供にしたくなる。これ以上ジューシーだと、醤油ダレを追加して丼にしたくなる。脂分を抜くと洋からしを添えて焼酎でやりたくなる。まさにラーメン向けのサイズ感と脂感とその大きさです。
歯応えも・・・・パフパフでして、歯医者で歯形を採るかのような・・・柔らかさ。そしてその後は、脂身に沿ってほぐれ崩れていくのであった・・。これだけ濃厚なスープの中にあっても、香ばしい醤油だれのニュアンスも感じて肉の旨さは主張しているし、全体的にも邪魔していない。この肉は、教科書といっていい程、ラーメントッピングとしては、良く出来ていると感じる。
<暴れん坊メンマ>
配膳の瞬間から、丼からはみ出とるがな!(笑) 大きめのサクであって、きめが細かいタイプ。シャクリシャクリと歯応えも小気味良く、気持ちよい。味わい的には薄めで、メンマ自体の味わいも風味も感じるかのよう。分量もナイスかな。ところで、中華ソバの「上」にすると、メンマ増しなのかな・・・・・。メニューが、並と上では味玉有る無しだけの表現になっておるが、それだと分かり難いので、ベースの他のパーツも増量あるのかどうなのかをハッキリとしてほしいものだな・・・・。このメンマが増量となるのなら、考えは大きく変わるかもしれなかった。
総じまして、銀座のアップルストアでの修理待ち時間に、さくっとスタイリッシュに食って大満足だったという話。いや〜、本当に計算通りに行動して、さくっとこの品質が食えて、ちゃちゃっとスマートなサービスを受けて一切合切が完了!というのは実に気持ち良いですな。そういう爽快感もあって、ラーメン自体の後味も良く感じたかもしれない(笑)。いやいや、確かに銀座の一杯ではあったかなという一定の品質感もありますよ!銀座は・・・・あまり縁のない土地柄ですが、機会があったらちょっと寄りたいなと思いましたよ。次回は、名物の「中華せいろ」で勝負だな。なので詠います!
夕暮れの
銀座闊歩し
アップルへ
スマート気分で
こってりラーメン
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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