ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1544】 中華そば 青葉 中野本店 (東京・中野) 特製中華そば

 今年はゲリラ豪雨に注意・・・・という予報を今年もまた聞くことが多い。これも地球温暖化の影響らしいのだが、よくわからない。前向きに捉えられないものかと考えると、こういうときこそ混雑が緩和されるかもしれないと考え、「比較的駅から近い」「いつも早め閉店で食えない」という観点からいろいろ食べたいラーメンの候補を挙げてみた。しかし、やはり早い目に帰宅したいということもあって、さらに「中央線沿線」に的を絞り、結果として「青葉 中野本店」で一杯啜ることとしました。こちらは、中野駅北口からは、アーケードにそってある程度近づけるので好都合なのですが、最後の20メーター程度のアクセス距離が屋根がない。仕方なく傘をさすが、たったコレだけの距離で、ズボンとクツはビチャビチャだ:泣。下げ気分を挽回するかのように、今回は奮発して「特製中華そば」をチョイスしました。


  







 やはり狙い通りに客が少ない。夜8時になっていつもなら閉店と思われる時間に、先客3名程度。店の中も雰囲気がまったりとしているし、客も食い終わってもしばらく談笑して過ごせるいいムード。雨宿り気分も入り交じる。やはりこういう強い雨の中でも、これがスキで食いに来るファンもいるのねと談笑しているオジサン達を眺めていたら、長い素足が眩しいお姉さんたちもすごすごと入店してくる。誠にこの店のファン層の厚さを伺いしることができますな。さて食券を渡すと、そのお姉さんたちと同じ生産ロットとなりまして、待つこと4〜5分で配膳が完了。嗚呼、定番なる麺顔です。こういう麺顔をこの夜は欲していたのだわ・・・・。



 うお!これは飽きない! いつもと同じ崇高で親しみある味わいで、なんとなく基本型!何回食っても飽きがこないだろうね!旨し!!












【スープ:まさに一つの金字塔のようなふんわり円やかな豚魚ワールド】


<もはや、ライト豚魚ではなく「青葉のスープ」という風格&親しみ>


 私が青葉を語るにふさわしくない人間でありましょうが、もはや、これがライト系な豚魚であるとか、昔ながらの豚鶏コクだの語るのはどこか己自身が愚かに思えます。この煮干しの甘い出し方と程よい塩気のバランス、そして動物系とのスープの合わせが、どこかほっとする味わいです。「春木屋理論(※)」がここでも当てはまっているかどうかは不明。いつ来ても定番なる味わい、ほっとする味わいだなと思わせることの凄さを感じます。


 改めて感じるのだが、とてもマイルドで膨よかな味わいだわ。まず甘いようで甘ったるくないところが、程よい塩気と感じる。その上で動物系のまったり感。「ライト=薄い」というのは間違いだよなとつくづく感じる。自己主張しなくともそこそこ人気があるクラスメイトってのが、必ずおったもんだが、そういうのに少し感じが似ていると・・・・脈絡もなくふっと思ったりしている。今はいろいろなラーメンスープバリエーションがあるけれど、育ちの良さを感じる定番スープという受け止め方かもしれない。









<スパイス振って食欲増進、グビグビと一気に飲み干す>


 そんな優等生なスープだが、スパイスと合わせるととても食欲イメージが加速する。このままデフォルトでも全く問題ないのだが、チャーシューにのっているブラックペッパーがスープに溶け出すと、角度を変えて勢いを増す。食欲増進でして、さらにテーブルセットの胡椒でアクセルを吹かせたりしてしまう。多少味が変わってしまうのだが、これはこれでアリですよ。塩気も少し強まるし、ちょっと肉イメージで食える感覚かも。まぁ、やりすぎには注意が必要ですな。












【麺:オーディナリーなモチモチ・フィーリングで興奮するが、しっかりとツボを押さえた面もある】


<モチモチしているのに、筋が通っている芯を感じる歯応え>


 この麺は、いつも思うのだが多加水のモチモチぶりがとても気持ちよい。密度感もそう高くないのだが、全体的な「しなり」にどこかしらしっかりとしたものを感じる。なので、切断面を視認してみるのだが、やはりそこには絶妙なる芯がありまして、グルテンの風合いを感じさせるところなのかもな〜と、勝手に空想している。卵麺のような黄色い発色もナチュラルだし、弾力感も卵白連想させるところもある。普通に見えて、いろいろ発見が多い麺ですかな・・・・。









<相当滑らかスベり落ちる・・・茹で卵のようなスベり感>


 ああ、そういえば滑らかなスベリの麺であったわと思い出す。若干の層のぬめりもあるのだろうか、にゅるつくというより、つるつるとした感覚が高速にすべるのに頭の中ではスローに思えるような・・・・(最近頭がおかしくなっている)。スベリが高速で、それでいて艶かしいとくれば、ゆで卵の地肌を思い出すのだが、これも全く脈絡がない。でもスベリ方はどことなく感じいるところもあって・・・・、そんなことを心の虚の中で感じながら、無意識でただただ啜っていた。








【具:どれも食べてに優しい気配り感あるトッピング達】


<超解れて柔らかいロース肉!ブラックペッパーが嬉しい>


 もうこれは誰でもスキでありましょう。斬新さはなくとも、この解れるようにロース肉が、スポンジのようにスープを吸い込んでは、その熱で脂が溶け出し、甘みを産むのだ。箸でつまんでリフトすると自身の重さで崩れ落ちる。また崩れる前のデカいスライスをそのまま食むと、ブラックペッパーの風味と肉の味わいが最高に良い。これは、白飯の方が合うタイプかも?いやいや、汁を吸い込んでこその旨味の相乗効果だから、やはり麺と共に食むのが最上でありましょうな・・・。








<柔らかくともシャキッとした切れ味ある、定番メンマ>


 こうなったら何でも褒めてしまいたい気分であります。メンマも柔らかいタイプですが、表面も中心部も一定の柔らかさがあり、楽しく咀嚼できる。それだけではなく、切れる瞬間に「シャリ!」とした潔さがあって、歯の間に繊維が挟まるということはない。味わいも深いと思わせる見栄えよりは、実にあっさりとしているのでスキ!









<トラディショナルなジェル感覚溢れる黄身が甘いほどに美味い>


 味玉もトラディショナルなタイプですね。もっとトラディショナルだと固ゆでになってしまいそうだが、その手前といったところか。トロリとした黄身のオレンジなタレ具合が今では受けるのだろうが、やりすぎるとスープを濁してしまうので良いことばかりではない。しかし、トロリとする峠を少し超えた感じがある黄身のジェルタイプは、スープを汚さないし、黄身の風味もMAXを保ったままだ。そんな感じで黄身をゼリーを食うように、半分に歯で分けて2回で食うのが、私の流儀でありましょうか・・・。












 総じまして、「味わいが・・・もはや「〓(トレードマーク)」なる一杯」ということで、よろしくお願いします。なんとも・・・・一時期を築き上げた完成度という感じで、麺顔にも味の機能美すら覚える。時がたっても「青葉の味」として多くの人々の心に残るであろうその存在感を、和やかなスープと麺を味わって思う次第。世代を渡りつぐ味わいとも言えますな・・・・。


 豪雨の中で雨が激しいなか、逆に店内は穏やかで時間の流れがそこだけ違うようなマッタリとした中、味わう旨味。まさに至福を感じながらも・・・・・なので詠います!




   土砂降りに
   暫し逃れる
   雨宿り



   雨音感じて
   麺を啜りて




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






(※テレビ番組の聞きかじり。石神氏が語っていた。春木屋は味が安定して変わらないので一般に思われているが、実は少しづつ変えているという理論。そう言えば、インスタントラーメンもそれに当てはまるな・・・)



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