台湾まぜそばを、木曜日だけ昼夜限定20食だけ提供するとの情報ゲット!とある先輩レビュアーさんから、「燈郎」でそれをやってるとのことでしたので、早速直近の木曜日の夜に突撃させていただきました! いや〜、この日は朝から私の仕事の早さは、半端ではなかったっすよ!(笑)。とは言っても定時退社などできるはずがなく、適当な時間に新小岩に着いたものの、台湾まぜそば「売り切れ」との張り紙には膝から崩れ落ちる思いでしたよ(号泣)。
しかたなく、泣きそうになりながらも、一燈へ向かいそこで憂さ晴らすかと思いきや、こちらは大行列(絶句)。ただもう空腹のあまり、新小岩から移動したくなかったのもあって、また燈郎に引き返して、この「汁なし油そば」を食うことにしました。「汁なし」と「油そば」が意味合いにダブりを感じますがそれはそれでご愛嬌。それと、当然のごとく缶ビールをあおることにします。
しっかし・・・・今回は、台湾まぜそば逃したのは痛いな〜・・・などと考えカ、ウンターで待つこと2分でビールが到着。そしてその後1分後に汁なし油そばが配膳完了です。カウンター席に着く前、外で待っているときに既に調理に入っていたようだね。でもね・・・、負け惜しみじゃなく、これはこれで大変旨くて納得して食って帰りましたよ。全体的には次のような印象ではなかろうか・・・。
むおーーー!多少凹んだ残念感を盛り返す実力度とキレイさが交錯するインスパイアやがな!汁なしインスパイアがこんなに奇麗!!
【タレ:醤油のカエシ感というより豚と魚介の甘さがしっとりと感じるインスパイア系タレ】
<汁なしと言えど、程よい豚魚風味の汁あり感覚>
よくあるパターンではあるが、汁なしなのに割と汁があるタイプ。しかし、全体的に混ぜっ返すといい具合に全体に染み渡るため、結果的にはそこそこ汁なしに感じるということか・・・。一燈ファンならなんとなく想像が出来る味わい。ぴしっとパンチで醤油やらニンニクやらを効かせて食欲を底上げするのではなく、全体的に纏まり感がある美味しさ。そんな二郎系オマージュのセンスがかいま見れます。
まずベースのタレは、程よい豚コクがスッキリと決まっていて、そのままでもちょい濃いめで味わえる塩分濃度。そして魚介がそうアピールしてこないのだが、味の落ち着き感とその甘さにはその存在を感じます。醤油のカエシはまるいタイプで、油そばの中でも「タレ」というより「出汁」を感じさせる崇光なタイプです。
またニンニクが揚げニンニクであるため、生独特のひりひりとしたような金属感覚がない香ばしさ。香りも円やかなニンニク仕上がりでして、これはこれで本格的なインスパイアとしてはどうかと思う。だけど、みな同じではつまらんのだ、一燈系なりのセンスを存分に発揮しているのがいいのだ・・・と思えて来る仕上がり感。いいのではないでしょうか!!
<温泉たまごが円やかにまとめ上げる>
はて・・・温泉たまごは、デフォルトでしたっけ?配膳のときにヘッドホンで聞き逃したが、何か店員さんが語っていたので、特別サービスしてくれたものかもしれない。温玉と油そばと言えば、松戸の兎に角を連想するね〜。あのタレと温玉の組み合わせをどうしても比較してしまうけど、こちらのコンビネーションとしては、タレに醤油感がやや薄いため、シャープな部分を温玉で丸くする・・・という味構成にはならない。丸い味わいをより丸く円やかに・・・という構成になる。なので、後半からどうしても薬味を入れたくなる。
後半から野菜の汁が広がりだすから、薬味を入れたくなるのも理由の一つかもしれない。そのままでも決して悪くないのだが、油そばを食っていると、どうしても辣油とお酢を投入しないと気が済まないというだけの話。しかし、やはり定番の薬味だけあって、辣油&お酢で、やや中華風な味わいがアップしまして・・・より食欲を増すといったところです。この味わい感アップと温玉のコンビネーションが、とても円やかで嬉しい。
【麺:コーティング感ありつつ、ちゃんとスパスパとした切れ味と、ややデロンとしたしたざわり】
<やや平打ちに似たストレート麺が、スパスパと切れ小気味好い>
さて麺だが、かなり前に食ったときは汁系だったのもあって記憶がまるでない。改めて対峙するに、なかなか平打ちっぽく、そして丸みがあってストレートな風合いがとても奇麗です。キレイなお姉さんは好きですが、キレイなインスパイアも好きです。見ためほどに密度感を感じず、そのくせ加水は高いとも思えない。なので前歯での切れ味もスパスパとして、感覚としては太さの割にリズミカルに千切れる。
粉の風合いというか・・・グルテン感を鼻孔で感じるというより、歯応えの楽しさと汁の絡み合いを味わいたい。そんな全体感だが、一方で「つけめんにも合いそう」などと食指が出たりする。
<やや汁を吸ってデロンとした風合いも楽しい>
表面は少しばかりコーティングかかったような艶があります。それだけきめ細かいが、ぼそっとした部分もなくはないかな・・・・。そして、後半に汁を吸い出して、インスパイアによく見られるデロリんとした感触にも少しなるような覚えがある。そこに、トッピングのモヤシのシャクリシャクリとした感覚が入り交じるわけで、歯応えの混在感がまた複雑さを増して、味わいを立体感に変えるか・・・・。
【具:肉を始め、きっちりした品質を感じるのは・・・さすが一燈系】
<文句ないばら肉!厚み・柔らかさ・タレ香ばしさ、どれも好き>
これは語らずとも、写真の見た目ですべてを物語るといった感じか・・・。割と肉厚でバラ肉の脂層が奇麗なローム層を感じさせる。どこを、どの角度で歯を立てても、解けるような柔らかさ。ベースのタレがしっかりと、全体的に染み込んでいて、特に皮に近い脂身の部分がトロトロで非常に甘い(旨い)。これは、そのまま白飯に乗っけて立派なチャーシュー丼に仕上がることだろう・・・。厚み・柔らかさ・香ばしさ等、いろいろ採点パラメーターがあろうが、どれも高得点ではなかろうか。
<もやしの温度とシャキシャキっとした歯応えのバランスがイイね!>
いわずもがなかな。モヤシの温度と歯応え感が絶妙で大変よろしい。もっとも「ヤサイ」が旨くないインスパイア系ほど残念なものはないのだが。旨いと言えば当然なのだが・・・。キャベツは、意外にこんなものかという分量。春野菜って高いからね〜。でも許容範囲であるからあしからず。
財布とお腹に余裕があったら、ぜひともこのお店では「ステーキ肉」をトッピングしたいところ。されど、昼夜各20食限定を逃したショックから立ち直れないまま券売機で呆然としていたから、ボタン押すのを忘れていた。缶ビールはしっかりと押しているのに、わけわからんが、最近無意識でビールのボタンを押すことが多いから、どこか心がやさぐれている影響かもしれない(笑)。
総じまして、「一燈風のきれいなインスパイア・汁なし系」というそのままの印象。インスパイアをそのままコピーするのではなく、オマージュに自分なりに個性を織り交ぜた感がとてもあります。いいんじゃないでしゅうか!本店の行列が凄いときは、ここに逃れるというパターンが多いでしょうが、そのうちこちらメインでも十分訪問する価値ありでっせ!今回は、限定「台湾まぜそば」を逃しましたが、いずれ仇はとりますからね(笑)。なので詠います!
駄目元で
駆けつけ狙う
限定品
外すが楽し
定番汁なし
お粗末!とうことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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