誠に妙な感じだが、忙しくて休日出勤が増えるほどに、その前後に自由に飯を食える機会が増える次第で、ここのところのラーメン活動には事を欠かない。しかも昼から出勤ともなれば、ゆっくりと出勤がてらに日頃の宿題店を攻められるというものです。とは言っても遠征もそうもできないので、遠回り的に今回は、こちら「伝堂」さんへ寄らせていただきました。これまで、何度も大泉学園を訪れる機会があったのですが、どうも煮干しの濃厚さに引き寄せられて他店へ引きずられた次第でして・・・・ようやく宿題が適う。そんな中で、どうしても昼から一杯をひっかけたくなる。丁度缶ビールがあったので、そいつを選ぶことは確定として、何を食うか訪問時点でまだ迷っている次第だが、「醤油そば」といういかにも定番なメニューが「限定」であることから、まずはそれからトライさせていただきました。
開店と同時に入店し、まずは明るく丁寧な接客に心を許してしまう。まずは店内独り占めで、ちびちびとビールをやりつつ、スマホでメールチェックをしていると、ぱらぱらと後客が5〜6人ほど入ってくる。かなり根付いている感覚でみな一人客。好き勝手にラーメンをまったりと待つこの時間は、週末の醍醐味でありますね〜。最近、ラーメンも好きだが、このように店でまったりとすることの方が好きなのかもしれないと思えてくる。そんな心のスキマにビールがいつもより美味く感じてしまうのだわ・・・・・。と考えていたら配膳が完了であります。
おおう!なかなかの黒醤油の趣ある麺顔!!しかし・・・円やかな味わいが響く鶏コク!まったりと食わせ旨し!!!
【スープ:しっかりとした醤油味!そしてあっさりな鶏コク!合わさって・・・まったりとした味わい!】
<濃厚得意なお店の繰り出す「あっさり系」、それでもしっかり食わせる醤油感覚>
なかなか濃厚なるお店っぽかったのでこれまで足が遠のいていたのだが、清湯系の限定があるとなると話は別。突撃してみて拝顔するに、なかなかの濃ゆい醤油カラー。それでも透き通った色合いが印象的で、私的には、ド・ストライクな麺顔にしばし和みます。表面を漂う脂に成分に、ゆったりとした鶏のコクを感じます。
その一口目は、醤油感覚が少し先行する思い。じっとりとした醤油ダレというわけでもないのだが、醤油成分がある程度高い。しかし、カエシのエッジングはとても丸く、むしろ甘みを感じる。醤油の醸造感連想する酸味はほとんど感じない。コクの円やかさでしっとりと食わせるタレ感覚といったところですか・・・。たしかに「あっさり系」の醤油清湯ですが、味わいは全体的にしっかりとしている。見た目もそうだが「醤油そば」たるテーミング通りのアピール感アリアリです。例えるなら、カミソリの様なピッチリ感というより、登山ナイフ程度のシャープさとガタイの強さといった感覚でしょうか・・・。
<鶏ガラのニュアンスはスルスル味わいやすく、甘みも感じる乾物出汁加減も円やか>
濃ゆい醤油感とは対照的に、鶏コクは実にあっさりとして、品良くまとまっている感覚があります。鶏油系の香味油でさらに厚化粧していないところがまたニクいかもしれません。素直な鶏コクに最後まで飲み干す気持ちが高まります。動物感はそれでもよく出ていて、少しばかりの豚もありますかな・・・・。食い進めるほどに、しっかりとした動物エキス感も高まるかなと・・。
またそのほかの出汁成分もなかなか甘さに貢献しているような感覚。昆布等もありましょうが、苦さ排除の小魚系と椎茸っぽい甘みを連想してしまうが、事実無根だったりするかも(ははは〜)。ともかく、ありそうであまり他の類似を思いつかない醤油感でありました。
【麺:密度感ほどほどに感じるストレート細麺!風味感もあり個人的には大好き!】
<しっかりと密度感ある中加水ストレート細麺!クチリと感じる千切れ感が快感>
この麺でかなり全体のポイントを上げていると思えます。濃厚煮干しそばの替え玉が+100円である中、醤油そばの替え玉は+120円という・・・どこかプライスの差にスペシャリティを単純に感じてしまう。
加水的には中程度で細麺。ストレートさがとてもイキイキとしており見栄えも流麗。前歯で千切る感覚は、圧を感じるほどに「くちり」としたもの。スパスパと軽やかな部分もある中で、麺の密度感をしっかりと感じる。束になったところを奥歯でプレスする際は、やわらかくプツプツプツプツ・・と順番に潰れて行くような感覚もありなむか。いやはや〜、これは好みな麺です!
<汁吸いやすいがそれでもしなやかに、より滑らかにスベる感覚>
食べるのは早い私でも、食い切るまでの少しばかりの時間に、麺自体に汁の吸い込みによる変化を微妙に感じる。スープも徐々に霞みだすが、麺も徐々に旨いを吸い取ってしなやかな物腰に変化していきます。啜り上げるときの内頬や舌の感覚が、よりきめ細やかにスルスルと感じる。それでも咀嚼の段末で感じる風味感は仄かに感じて旨しであります。
【具:控えめのようだが、当たり前のようできっちり気配り感じる!】
<二種チャーシューも和む食感!「柔かさ>歯応え」なバランス感覚で薄味がナイス>
ここでも二種チャーシューが麺顔を飾ります。本当に最近特にこのコンビネーションが当たり前のようにちょくちょくお目にかかることが増えました。贅沢になったものです。
豚の方は、ロース辺りの部位でして、赤肉と脂肪の混じり具合が中々であります。どちらの部分も噛むとそれぞれの味わいが滲み出て、スープの旨味と化学反応をして、まろやかな旨さと感じさせます。歯応えは適度にある方。決して固くはない。歯応えを与えつつ最後は解けるといった、甘噛みをしたくなるような弾力感です。
甘噛みと言えば、鶏のチャーシューもその上をいくパフパフ感。こちはらややスパイシーな味付けなれど、醤油感を崩すまでとはいかない。胸肉おいうより、モモっぽい繊維質を感じるが、いやはやこちらも甲乙付けがたく、パフッとした歯応え感がたまりません。
<太めでありつつ柔らか系で、部分的にシャクリと避ける歯応えがいい感じ>
細かいようだが、手が込んでいる。薬味のネギだが、キレイな色合いもさることながら、隠し包丁を入れているところがニクい。なので斜めスライス切りが、とてもシャクシャクと感じて繊細なネギの甘さがスープに溶け込み、麺との歯応えに彩りを添えるかのようです。
シャクシャクと言えば、メンマも然り。このプチ材木状のメンマは、やや薄味感覚あって、筋を感じさせずシャクシャクと気持ちよいほどに裂ける。しかも、一部繊維が細い部分があってとても柔らか部分がある。ここは最初から奥歯ですり潰しても繊維が歯の間に挟まることなく、気持ちよく解ける。温度もしっかりとスープに合っているし、なかなか気配りを感じるトッピングであります。
総じまして、「濃厚と淡麗さが入り交じるあっさり醤油そば」という感覚でしょうか。こちらは、限定ということなので、はたしてこの紹介をしているころにはまだご提供されているか心配ですが、その点はあしからずです。
それにしても、アッサリ系なそばをくった割には、外にでると汗が吹き出す。もうそういう季節になったのか・・・。春になって新しいスタートダッシュを心に決めたのに、まだ何も進捗したような気分がしないのだが。季節は巡り、年は重なる。気がついたらさらにジジイってことになる前に、新緑に負けずにイキイキと活動したいものです。その後駅のホームでベンチに座り、電車を待つ。気がつくと汗がすっかり乾いていたが、夏に近い日射しのようでまだ陰になると過ごしやすいのね〜。一年のうちでこの季節が一番すきかも。なので詠います!
日射し浴び
目くらませつつ
アスファルト
清風の中
清湯を訪ねて
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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