ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1505】 福の神食堂 (東京・秋葉原) 味玉塩そば+キリンラガー350ml缶

 休日出勤って、腰が重いものの一度ペースに乗ってしまえば、すごくはかどることがある。まず電話もかからんし、飛び込みの仕事で中断されることもないし、静かであり、集中して考えられる。それに、単純作業ベースになると良いか悪いか別にして、音楽聞きながらこなすこともできる。そして、進捗がよければどこかしら気分が良いものだ。とは言っても、その反対で休日出勤したのに、あまり進捗が見られなかった場合は、どっと疲れる。いつも以上に疲れる。疲れを溜め込んでいるときは特にそうだな・・・・。やはり、休むことも大切と、一周まわって休日に休まなかったことを後悔する。







 ・・・そんな気分な夜は、軽くビール飲んで、良いラーメン食って、一日のエンディングの雰囲気を変えたい!そんな目的感と屋号にあやかりたくて、久しぶりにこのお店に訪問しました。それが「福の神食堂」さん。良い名前でしょ〜。多少食傷気味なのもあって、あっさり系が恋しく「塩そば」とするところを、景気付けで味玉もプラスさせていただきました!


  





 それにしても、やはりここは秋葉原!それらしい若者で店内は8割方埋まってます。とは言ってもわたくしも、れっきとしたラーメンヲタクなわけで、同じ穴の狢かもしれませんが。唯一違うところは、酒飲みながら食ってるという一点でしょうが。そんなこんなで配膳されたものは・・・まさに幸せを運んで来たかの如しです。



 おお!凹んだ気持ちに染み入るほどにビューホー!と感じる麺顔に和む・・・・心和らぐ福の神なるや!










【スープ:美しさ、美味しさ、香しさ、どれも幸せを感じさせます】


<しあわせ感じる穏やかで滋味深い鶏コク!更に穏やかな塩味!>


 実に幸福感を感じる、落ち着きのある麺顔。特にスープのエキス感が鮮やかです。春霞のような穏やかでシルキーな塩コクボディーに、鶏油の香味油がサラサラ〜と浮かび、ゆったりと回遊する。塩ボディーと鶏油の色合いにより、二段階の透明感と感じ取れ、旨味の深さを覚えます。


 基本的には、鶏コクが非常にふくよかであり、嫌味が一切なく、サッパリといただける一杯。クドくなくさらっと食えるところが利点です。そして豚コクはわずかな印象で、あるとしても主張は少ない方です。鶏コクに塩気のバランスがまたよい。円い塩気というのは言い尽くした感があるが、まさにそれでして、じっとりとした塩の濃さというより、穏やかな塩加減。あっさり系と言えばそれまでだが、一言で片付けられないあのは、魚介仕事がキッチリとしているからでしょう。







<節系の香しさに、貝柱の旨味が染み渡る確かな手応え>


 つまり、節系を始め魚介がしっとりと効いていて鶏コク一辺倒より深みを感じる味わい。若干の煮干もあろうが、苦み排除な甘み先行タイプ。それが塩味と非常にバランスが良いため、飽きない旨さとなっている感覚です。


 しかし、もっと濃ゆい旨味の深さがあるのだが・・・・。これは、昆布か貝柱か!? 鶏コクと鶏油の向こう側で、海産乾物の独特な風味感が凝縮されているような感覚も覚えるのだが。


 その他、メンマの醤油っぽい漬け込みタレの味わいも、スープに若干のエッセンスを与え、部分部分で面白い旨味のバランス変化を与えているのが面白い。糸とうがらしも単なる飾りのようで、ところどころチリリとした辛味のエッジングを醸し出します。兎に角、どれもこれも、バランス豊かで、いかにも平和的な旨味の調和ですな〜。











【麺:色白でありつつも筋が通った感覚に粋を感じる】


<色白なストレート細麺!密度感あるクツクツ歯応えが快感>


 麺をリフトして幸せを誘う・・・そんな色白な見栄えがとても上品に見えて、旨そうというより美味しそうと思える。見た感じ、いつも食っている麺よりも細めに感じ、色白さも手伝って儚く淡い歯応えを連想するが、さにあらず。実に、密度感が高くて、全体的にクッチリとした歯応えが大変印象的です。それにスープの持ち上げと絡み方が非常によろしい。スープを楽しく食せるといった浸透を覚える麺です。


 奥歯で束になったところをプレスしてみると、プツプツプツプツ・・・・とまるで連続に千切れて行くかのようなすり潰し感を覚える。そこには、もっとしっかりしたクシリ感があって、食べ応え感もそこそこある。儚いようでしっかりとした麺であります。






<多少汁を吸ってから、滑らかさ際立つものごしがないす>


 この麺は、前半のクッシリさを楽しみなのですが、後半の汁を吸い込んでからもなかなかの風合いを楽しめる。物腰が全体的にしなやかになるのが、とても上品であると申し述べたい。どんな麺でも汁をある程度吸い込むものなのだが、仕上がり感が吸い込む前も後も、それぞれ個性がキッパリと分かれながらも、どちらも素敵。


 後半は、のど越しが実にシルキーという感じであり、細麺の流麗さも極まるといった感想です。なので咀嚼もそこそこで、つるる〜っという感じで次から次へと思わず飲み込んでしまいそうになる。それでもしっかりとスープの持ち上げ感があって、中々の仕事ぶりです。これなら、大盛りにしてもいい!











【具:塩ダレ感がどれもいい感じで上品にまとまっている】


<二種チャーシュー、鶏肉の淡いペッパーと豚ロースの塩味が合う!>


 本当に、最近は二種チャーシューのデフォルト投入が当たり前になってきましたね・・・・。東京って凄いわと、こんなところでパワーを感じたりする。数年前、関西でいろいろ食っている時分は、糸とうがらしが乗っているだけで、ただ風情を感じて喜んでいた私が、今東京で二種チャーシューを見て「またお目にかかりましたね」的な余裕度をかましている。えらくなったものです・・・。


 胸肉?の鶏肉は実に化粧パフのような歯応えで(実際に噛んだことはない)、肉繊維のスキマに十二分にスープを吸い込んでいる。それを奥歯で甘噛みするだけで、旨味がほとばしるような感覚。これは旨い!そして少しだけペッパー感があるのだが、スープの調和感を壊すものではなく、食欲誘う旨さです。一方のロース豚肉は、鶏肉と同様に汁を吸い込んでいる。塩ダレ系の味わいでして、肉自体の旨さが素直に出て来て、なおかつ適度に柔らかく、適度に歯応えがあって実に旨い。これならチャーシューメンにも期待が持てます。






<綺麗な塩だれ仕込みの綺麗な仕上がり感がいい>


 味玉も塩ダレ系の漬け込み。なので色合いがとてもキレイ。黄身の円みもスマートでまったりとした濃厚感。白身はぷるぷるとしてこれまた旨しと食える。白身の白さも鮮やかであるところが、この一杯の麺顔の第一印象を美しく感じさせるかもしれません。











 総じまして、「店名同様、見栄えも味わいも幸せ感じる良店」と言えましょう。こちらは定期券路線から微妙に外れるので、利用頻度が極端に少なかったのですが、凄くこれまでもったいないことをしたという思いを覚えるほどです。また食いたいな・・・・。


 それにしても、休日の夜は昼営業のみという店が多いなかで、今回は非常に助かったと感じます。仕事疲れでどうしようもないやさぐれ気分救ってくれた・・・・。拾う神ありという感じだね。なので詠います!




   疲れ果て
   休日とぼとぼ
   繁華街


   喧騒外れて
   静かにすする




 お粗末!とうことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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