ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1506】 Japanese Soba Noodles 蔦 (東京・巣鴨) 味玉煮干そば

 とある連日のタイミングで、仕方なく休日出勤であります。もはや泣く涙も枯れ果てて、魂の枯渇を思いますな(・・・・)。完璧にガス切れ状態なので、ここは強烈に美味いラーメンを食うというモチベーションと無理矢理関連づけんとして、中央線にどうやら飛び乗ることができました。新宿からは、同じ山手線でも逆方向の乗り換えで巣鴨に向かいます。ふふふ・・・「蔦狙い」ですよ、もちろん!


  





 到着時、行列は約15人程度!凹む・・・。けど、ココまで来て引き下がれんという思いもあったが、このまま諦めて会社へ行く気には到底なれない!なので、行列に素直に連結いたしました。長い行列に連結すると、こちらではメニューブックが先頭から回されてくるのね。食傷気味な気分なので「塩そば」でいいかと思っていたけど、並んでいるうちに正直なもんで段々食欲が湧いて来た!予定変更で「味玉煮干そば」に狙いを定めましたわ!味玉は当然景気付けです。しかし・・・メニューを後客に回してしまったから麺顔イメージを確認できなかったが、煮干は煮干でも、私個人的には、少し戦慄が走るほどに、ビビットな麺顔でありました。これはいい!



 うおお!全体感や、いろいろな部位を切り取ってみても、完成度を感じるニューウェーブな煮干そば!天才感がただよう旨さ!










【スープ:トパーズよりも光り輝く・・・・煮干クリスタルな一杯!】


<これまでにない透明感ある煮干感覚!さらに白醤油の如くの醤油感もクリスタル度満点>


 しかしこの配膳の際に、麺顔の明るさを見たときは、オーダー間違いかと感違いするほどに、そのスープの明るさで驚きを隠せません。たまたまお隣のお客さんが醤油そばだったから横目で見比べますが、明らかに醤油よりも明るい! しかも煮干といえば、煮干のエキス感などあって多少の濁りも頭をよぎりますが、いやはや、煮干そば系でこれまでにない透明感!ここまでとは、恐れ入った!と感じるほかないです。こちらの味噌そば食ったときも、オリジナリティを凄く感じたけど、煮干でも同様の感動です(食う前から)。


 煮干感の結論を急ぐと、「舌なめずりをするよりは、丼直付けでグビグビと飲み干す後味の方が煮干を感じる」と言えましょう。


 煮干と言えば、あの爽快な苦みを濃ゆく食わせるか、はたまたニュアンス的に仄かに香わすかのどちらかで、明らかに後者なのだが、もっと先を行ったような感覚。すぐには苦みを感じないで、飲み干したあとに、甘いコクと共にふわりと鼻孔に広がる。そんな超淡麗な煮干感が堪らず好きだ。また、苦み弱めて甘みで勝負をかける煮干タイプでもないのだな・・・。魚介系の甘さも淡麗で、煮干由来のエキスを感じることの方が困難すら思えて来る。煮干そばを食っているのに、煮干感覚を探しまくるという不思議な感覚。つまりは、煮干はピュアな部分しか使わないような感覚が堪らなく崇高に思えてなりませんな・・・。







<実にサラリとした鶏エキス感覚!まるで上澄みや裏ごししたかのようなシルキーサラサラな動物感>


 動物系のコクの現れ方も中々淡麗であり、ピントが決まっている。確かに丁寧な煮込み感があるのだが、重くないどころか軽さ極まる感覚。なのだけど、薄味でなく豊かな味わいが広がる。見た目も、表層にうごめくのは、煌めく脂の輪。しっとりと染み入る感覚で、鶏コクが楽しめるというような個性であって、なぜだか和食を食しているような感覚すらある。なので、三つ葉の薬味も凄く相性良く、決まっているなと感じる。


 そんなサラリとした全体感覚が、「裏ごし」とか「上澄み」などというこれまでの食感覚に、どうしても結びついてしまうね。実際の製造過程を考慮せずに、単に感じたことだけなので、そこのところはスルーしていただきたい。例えの話。










【麺:歯応え感と見栄え感が両立している崇高な麺】


<極細でクツクツと高い歯応え感を覚える多加水麺!角切り口がさらに流麗なり!>


 「蔦」さんに来るのには、定番スープのカテゴリーの中の斬新なテクニック感を楽しみたいから。だけど、もう一つ・・・やはり「麺」の仕上がり感も強く惹き付けるところです。極細のストレート麺で、角ばった切り口が全体の流れを協調してとても流麗で美しい。そして更に、多加水であって麺密度が極めて高いと感じさせる歯応え感が捨てがたい。これは、歯応えフェチにとっては堪らん・・・。


 箸で麺をリフトする度に、角張ったスタイルがコマがそろったように揃う纏まり感がすばらしい。そして前歯での千切り感覚が、クツクツクツクツクツクツクツクツ・・・・・と麺が一本ずつ千切れて行くかの如く、反発感がいちいち明確である。その一本一本に麺密度を感じて、楽しいことこの上なし。色白な地肌もいい感じ。自家製麺ということだが、スープも天才なら、麺も天才。







<極細ゆえの纏まりの良さ!すべりの良さ!汁を吸ってから更にしなやか!>


 極細で角があってまとまりやすいから、スキマがピッチリとまとまる。なので毛細管現象を空想してしまうが、それにしてもスープの持ち上げ感もなかなかなのだ。また、時間が経過しても汁をばくばくと吸い込みすぎないのが多加水の良いところだが、それでも多少はあるというもの。少し吸ったあとの麺がまたしなやかであり、クツクツ感の残像と、なんとも言えないバランス感を覚える。麺の風味とスープの味会いがクロスするところ。後半三分の一あたりの麺のしなやかさは、絶品です。







【具:考え過ぎだろうが・・・・シンプルなところに配慮や計算を感じている】


<塩味系なのだが、極力控えたような感覚で、肉味100%な感覚で食う>


 多少の燻し感も感じるのは気のせいか。基本的に塩薄味系で、肉本来の素材感が楽しめるタイプ。肩ロース部位が非常に脂と筋肉質のバランスが良く、肉旨味をふんだんに楽しめる。これならチャーシュー麺でもOKと言う感じ。ただ、英世オーバーは経済的に痛いのでできない。レアチャーシューなど、もはやテクニックが溢れている中で、ど真ん中な肉味主体のチャーシューではないだろうか。チャーシューにおいても天才か。






 ところで、昔、「美味しんぼ」でラーメン三銃士ってのがおった。スープ・麺とならび、チャーシューの専門家が、山岡の一言で連れ出された・・・ってのを急に思い出した。「蔦」のご店主、もはや一人で三銃士やがな・・・とつぶやく。今考えると、あの三銃士は、普段はバラバラで営業しているのだろうか。だったら、どこもバランス悪い店が3つもあるわけだな。まぁ、麺担当は、製麺所としての生き方があるだろうが、あとの二人は難しい生き方を強いられておるのだろうか・・・・(どうでもええ話だが)。




<汁に混じり合わない黄身の固さは、芋ようかん級の外固タイプ!味わいも円やか>


 これほどにクリスタルな透明感あふれるスープだから、味玉の黄身で濁したくないな・・・と実は注文してからプチ後悔をしていたが、単なる気苦労でよかった。心配していた味玉の黄身は、少し固めの熱の通り具合で、周囲がちょっとした芋ようかん状になっていて流れることは無かった。中心部もカタメのジェル状であり、とろり系の風味はキープしたままだ。薄い色合いのタレ染み込みが深く、旨く食せた。いつもの通り、丸一個の味玉を4クチで食って、まったりとした味わいを楽しんだ。











 総じまして、「特別な日に食いたい崇高な一杯!」という感覚は相変わらずという次第。どれ食っても旨いはずで、次回は、塩そばを食してみるつもり。どうせまた休日出勤つづきで、もやもやするだろうしね(苦笑)。


 それにしても、こちらの行列はいつも10人程度は必ず発生しているように思えるのだが、回転はなかなかよろしいように感じる。気のせいだろうか。店の手際のよさが光ってるのだろうが、それだけなのだろうか。ここに来る客は、たいてい全員食うスピードが早かったりして(笑)。まぁ、店内連食する方や、グループ食いの方が少ないというのも要因だろうね。どうしても4人並んで食いたいという光景は、ここでは見ないし、そういうところ食べる側も遠慮しておられるのかもしれませんね。食う側のリテラシーも高いお店ということか。なので、独り食いには、とても快いお店なのえす。などと考えながら食ったあと・・・会社へと向かいました。なので詠います!



   今日もまた
   会社へ出るよ
   是が非でも


   憂さを晴らすや
   平和求めて




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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