珍しく早めに退社できる夜。都内で少し引っ掛けてもみたいのですが、週の半ばなので折角だから早めに帰途につきたい。そんなときには、最寄駅近くにある「中華そば みたか」が定番であります。土日の昼間から小瓶ビールひっかけながら、一杯啜るのもオツなもんですが、晩御飯としていただきました。
【スープ:飯よりビール!そんな相性がとてもいい!】
店でまずビールで口を湿らせる。胃袋を落ち着かせそしておもむろに注文する。そんなラーメンなのです。これまで、何十杯と食い、スープ、麺、具、トッピング等、レビューで語り尽くして来たけれど、一言ではそんな感じだろうなと思っています。スープなのに、飯という固形物より、ビールが合うとは不可思議なのであります。しかし、正確には飲んだ後にさらっと食うには最高のベーススープだと思うということです。
トッピングのチャーシュー、メンマ(ここでは「竹の子」という名称)に、ネギと化調と醤油ダレを加えると、この店で「サラ」と呼ばれる一品ができあがり。これをつまみに、ビールを2〜3本空ける常連さんなどかなりおられるのです。閉めにラーメンを注文するのですが、「麺半分」とか細かい要望も応えてくれます。基本的に、葉野菜の甘みをじんわりと感じる部分に、醤油ダレのシャープさと、調味料の俗っぽさが非常にマッチしているスープ感。いや〜・・・・実に、個人的にはハマるスープ。レーシングでいうF1みたいなラーメンも食って来ていながら、古いミニ・クーパーのような一杯も忘れられない。一生つき合うなら、こういう一杯かもしれません。
【麺:蕎麦という風貌なのに・・・ラーメンたる確固たるニュアンスが永遠に不可思議なのです】
ほとんど和蕎麦!と感じることも正直あるのだけど、やっぱりラーメンなのであります。玉子麺とは対極的であり、本来なら「中華そば」と名乗ってはいけないのかも。なんだけど、やっぱりラーメンと思わせるのは、歯応えとスベリの2点しかありますまい。
蕎麦でも薄力粉の助けが必要であれば、グルテンの強さや主張の仕方がポイントなのかも。薄力小麦のフィーリングが、蕎麦のレベルよりは少しばかりねちっこい。この感覚が、麺としては、蕎麦よりもぐぐっと細かい密度感を感じさせます。この辺りが、歯応えとしてはスパスパとさせて、ラーメンライクな感覚にさせるのでありましょう。
またスベリもそれに正比例して、きめ細やかさを増し、つるつるとは言わないけれど、ラーメンとしては素朴なざらつきを残していくのでしょう。見た目が蕎麦ライクな色合いなので、視覚伝達としては「そば」と知覚情報処理している。かもですが、触感的にはざらつきアリとは言え、ラーメンです。これらアンバランスさが不可思議な感覚を産み出していると思いますが、いかに・・・・。
【具:売り切れる・・・チャーシューお土産!】
どちらかと言えば、何の変哲もないチャーシューでして、普遍的。脂身少ないモモ部分??多少スカスカっっぽくて、汁を吸わせていただくものです。ラーメントッピングとしては、それなりのレベルですが、いざこれが、上述の酒のアテ「さら」に盛られて来ると、いやはや・・・ビールが進むことこの上ないです。夜の部には週末なら、お土産が売り切れることも多々あり。単体で考えるとそれほど?と思えるけれども、あの醤油タレをまとった「サラ」の感覚がたまらん!完璧に、酒のアテに最適なのです。
総じまして、「これからも何回でも食いにくる」でありましょうが、良い宣伝部長になりたいと心がけますので、お許しいただきたい。定年退職したら、ここで雇ってもらおうか。ちなみに、今・・・・・スタッフ募集中です。なので詠います!
来る年を
猛る意気込み
この一杯
節目節目で
来る年も食う
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

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