ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1380】 スズキヤスオ (東京・南新宿) ラうどん 〜ニュータイプなガッツリ系なら・・・ちょくちょく食いたい

 おそらく、五回目の訪問。それでやっと食えた(笑)。これほど、タイミングが合わない店は記憶にないです。うち3回は臨時休業で、機材のメンテナンス等の偶発的なアクシデントに遭遇。他は・・・・一時休業を知らずして訪問しただけだったという顛末です。やっと食えるという思いが先行するのみです。

  



 さてどんなお店か?というと・・・飾らない感覚という印象。カウンターと座席の高さが微妙にフィットしなかったり、製麺機が丸見えだったり、なかなか料理以外にも素朴感を感じる佇まいです。ご店主も実直そうで明るい挨拶。この方が「スズキヤスオ」さんですね・・・と非常に分かりやすい。はてさて、ラーメン店以外で活躍するときもあるらしい。店内の張り紙に気がつく・・・・。ご苦労さまです。それにしても、こういう店にも女性一人客の方が来られるのは、さすが東京です。正直で、よく食べる女性は素敵です。偶然ですが、その先客の方と同じメニューチョイスだったのですが、その方のは麺300gだったかも。後追いで着丼した私の一品はボリュームダウンに見えてならない。自分がヘタレなオッサンのように思えて悔しい。などと感じるのは最初だけだけどね(笑)。さ、すごすごと一通り撮影を終えて、いざ実食です。





【スープ:スッキリ感と素朴さが織りなす・・・豚骨醤油ジャンキーという感覚】


<ちょいコッテリな醤油豚骨と薬味パンチでグイグイ食わす>


 まずスープを啜る・・・・。なかなか・・・捉えどころのないのでして、こういうの好きかも!? 東京らしい豚骨醤油という感覚もありつつ、醤油ダレがキツくないため、塩気もどこか抑えめに感じます。この一杯は、ここに薬味を投じてパワフルに転じさせるのだろうか・・・。食券を手渡すときに、生姜とニンニクを選択するシステムなのだけど、食って帰ったときの家庭の事情があり「生姜」を選択。その選択は間違いではなかったのだけど、普通はニンニクをチョイスだろうなと感じる。きっとニンニクの方が、塩気がシャープに研ぎすまされることでありましょうな・・・。



  
 当初、生姜が浮いているのかと思っていたけど、これ背脂らしい。となると相当コッテリとしても良さそうだけど、さらりと食えるのが面白いです。ホウレンソウの青菜のクタクタなニュアンスに、油が染み込んで妙に旨いし出汁を感じる。一方、醤油感よりオイリーさが優位にたつ豚骨醤油スープ。ニンニクか生姜でグイグイと食わせる合わせ技が冴えるのですが、実は微かな魚粉が風味に変化を持たせるのです。




<とにかく熱い!ラード効果と微かな魚介>


 とにかくこのスープは熱いのだ。熱がこもっている上に、表層のラードが蓋の役目を律儀かと思うほどに働くのです。最後の最後まで熱さを保つので、クチの中が火傷です(笑)。そのラード層を箸で揺らめかせていると・・・・一部分に茶黒い部分がある。魚介の粉かエキスが混じり合う前の塊のような存在感。これを箸でかき混ぜて溶かすと・・・・微妙な魚介風味が立ちこめる。この風味と魚介が二重奏を奏でます・・・・。


 生姜は粗微塵であるところが嬉しい。歯応えと共に噛んですり潰すとフレッシュ感が広がる。豚骨醤油の重さが一気に軽くなる感覚。そうとうラードが立ちこめるスープなのに、生姜のおかげでグビグビと飲み干せてしまう。ジャンキーに徹したわけでもないのに、それっぽい楽しみも感じさせるスープ。後半、一味を振りかけてみたが、これが中々合う!また、お酢も微妙に加えてみたが、脂より生姜の方とがっちり結びついて、かろやかな酸味を放ちます。金属的なジリリとした味わいは一切なく、薬味とのコラボがとても楽しい一杯です。



 



【麺:Jインスパイアに匹敵するその風貌・・・ワシワシと食わせる手作り感】


<ハンドメイド感満載の太い縮れ麺!そして平打ちハード系>


 ラうどん・・・・という名の通り、うどんに近い太さ。されどそれ以外は、列記としたラーメンです。二郎を思わせる素朴な褐色。そしてうねうねとしている風貌と、平打ちっぽい姿がまた旨そう。歯応えもそこそこアルデンテ感を保ちますが、府中二郎ほどでもないグニリ感がとても印象的です。熱々のスープにあって、熱ダレが一切ない。麺の潰し込みとか、麺の密度感を高く感じるし、固いグルテン感も感じる。なので、そこそこ濃いめの汁をまとったり吸ったりしてくれると、麺の風味とマッチしてとても旨い。見た目の素朴なハンドメイド感と反して、歯応えはハード系なので、このギャップがまた嬉しい。




<啜るたびにブルンブルンと暴れるようなすべり心地>


 そんなハード系なので、麺の啜り上げはとても気を使う。ただでさえ、スープのラード層が分厚いのに、無邪気に強く啜り上げようものなら、ぶるんぶるんと麺が暴れ出し、ハネをまき散らすことでしょう。そんなワイルドなコシ付きとスベリ感覚があり、そこだけ切り取ると凶暴にも感じます。ラード層をくぐってクチのなかへとやってくる間際に、一瞬だけぶるん!と弾けるのがとても罪であります。




【具:ハードさ予想が一転・・・・、柔らかロース肉】


 そんな個性豊かな麺とスープにあって、チャーシューだけは、オーディナリーなのであります。控えめな醤油ダレの染み込み感がありつつ、脂身部分と繊維質部分が相まってとても柔らかで味わい深い。どちらかというと白飯にも合うかも。薄くもなく分厚くもないジャストサイズ。また、ホウレンソウがいい感じで、クタクタすぎず、青菜の味わいの残す感じで、ちょうど良い箸休めの役割を果たします。また海苔は、家系にも匹敵するしっかりした一品でして、風味も悪くないです。ということで、地味ながらも役割はしっかりしているトッピング達です。







 総じまして、ニュータイプなガッツリ系なら・・・ちょくちょく食いたい」という気分です。また食いに来ることになるでしょう。

 
 周囲は高層ビルであったり、高級住宅地であったりする中、ひっそりと存在する代々木商店街。その外れにある・・・・銭湯とコインランドリーに挟まれた立地。大都会の中に素朴さが逞しく感じられる思いが、食ったあとの去り際に残ります。いろいろと、営業続けるのが大変そうだけど、頑張っていただきたい。なので詠います!



   素朴さが
   麺と店とに
   溢れつつ


   汗かき食らう
   宵の年の瀬



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



  



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