ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1369】 麺恋処 いそじ (東京・代々木) 中華そば・中盛り


 実は、禁煙を慣行中です。健康診断で肺に「ブラ」って記入があったので問い合わせたところ、肺の末端が膨らんで気胸とかを引き起こす可能性が高いってことらしい(・・・・・記憶が確かなら)。自分の体がおしいというより、病をして家族に迷惑をかけられないことと、金銭的に煙草代もばかにならないことから、思い切って断行しています。私の場合、煙草より酒への依存度の方が高い(笑)・・・・、いやいやラーメンへの依存度の方が極めて高い(爆)ので、それらに比べればなんのことないのかも。今のところ、いい感じです。このまま断ち切りたいのです。

  



 ・・・などと考えつつも、ラーメンへの執着は生命維持の為という、極めてプリミティブな欲求「食欲」に結びつきますので・・・中々断ち切れません。断ち切ったところで、私の性格だと他の食物にすげ代わるだけかもです。せめてジャンキーな一杯の摂取を抑制して、無化調系に縛るとか・・・・しみったれた工夫をするまでですかな。今回は、ちょいとジャンキーな一杯を食おうと思ったはずなのですが、やはり結果的に質実な正統派ラーメンを食ってハメを外させていただきました・

  








【スープ:定番と余裕を感じるスタンダード豚骨魚介


<淡い魚粉の漂いに煮干いりこの香ばしさを思い知る>


もはやこの手の豚魚な麺顔は、どこかトレードマークと思えるほど見慣れた風景でありますが、如実に質感が伝わるものですね。濃度や色合いの微妙さを、他の醤油や塩などのカテゴリーより、ダイレクトに感じ取ってしまいます。それは、おそらく我々食べ手には、好みがあるからか・・・理想の豚魚と何処か比べてしまうのかも。関西オリジンな私にとっては、この手の東京の豚魚を初めて食した時の感動が今でも忘れられません。スープの泡立ちの奥にふくよかな魚介の香り。それも、ややパウダリーでサラサラと駆け抜けたあと、イリコの洗練された甘みが広がります。


丼のふちにへばりつく魚粉など目に入るものの、パンチ系なインパクトとは対局的なマイルドな仕上がり。煮干いりこの味わいの次には、これまた醤油ダレの感覚が結びつきまして、これまた甘みと塩気が融合し食欲をそそるエキスに化ける。このエキス加減が適度でいい。豚魚は濃厚でなきゃ許さないと感じていた時期もあったのですが、濃度を追い求めて疲れたところにこういったオーディナリー感覚が実に心に染み入ります・・・。淡くても香ばしい。そういうのを落ち着きというのでありましょうか。私・・・・、豚魚スープに生き方を教わります(うそです)。





<動物系の煮出しが素晴らしくシルキー>


改めてしみじみと啜ると、実に動物感覚がまったりとしていてシルキーとも感じます。これをコラーゲンと言いきってしまうのも、少しばかりはばかられる思いもする。豚の他に鶏のエキス感も感じたりしているのを真偽は別として、髄のエグミを一切排した丁寧な煮出しをただ感じるばかり。・・・この動物感は、骨より脂質の煮出しを何となく感じる。もっというと肉質からくる出汁というものを感じます。ほんのりとスープの上澄みとして旨味油を感じますが、全体感として下支えのシッカリさは、豚系の煮出しを中心によくまとまっていると思われます。








【麺:つるつる感覚とハードなクッシリ感覚が融合】


<加水やや高めの艶やかさと、そのすべりがクッキリ感あり>


 実に二段階に旨しと思える麺です。まず表面層の旨さの秘訣はそのプリプリ感ただよう歯応えの良さと、そののど越し・・・・ツルツル感が最高にいいという点ですかな。店の奥に鎮座する製麺機が毎日頑張っているのでしょう・・・自家製麺だというシンボリックなアピールも味の感じ方に影響するかも(笑)。麺の表面のきめ細かいところは、すでに光沢を発するほどに艶やか。ここに、魚粉が微妙にはりつきまして、ややもするとのど越しに心配を感じさせますが、そういうことなど吹き飛ばすほどに、ツルツルと高速に滑り出します。前歯から奥歯への送り出しに止まらず、喉奥への落とし込みと、食堂をくぐり抜けて行く様がくっきりと感じ取れます。表面だけ見ると加水が高めと感じるのだけど、わりと麺密度が高いため、そうとは言い切れないハードさがまたいい。





<芯が詰まっているような歯応え!質実感がいい>


 決してアルデンテ感があるわけでもないのだけど、麺の中心部は実に潰し込みが高いと感じさせるのです。表面は柔らかいようでプリプリって優しい感覚。その奥には、ハードな腰つきをしていて奥歯ではクシリとハードに答える性格があります。ここに二段構え的なものを感じる次第でして、そうとうポピュラーな一派な麺だと思うのだけど、実は奥深くて、計算高いかもしれませんね〜。







【具:テッパンと思える仕上り!ハードなスポンジ感覚】


 東池袋大勝軒でよく見かけるタイプのチャーシュー。ロース肉としては、2種の構成でして、筋肉質でクッシリと食わせる一枚と、脂身が多くて旨味をゆったりと食わせる一枚とがあって、2段構成です。まず筋肉質の方は・・・・醤油ダレの味わいもほんのりとしていて、実は塩気で食わせるタイプ。塩気といっても辛くないほんのりとしたタイプで、歯応えはハードなスポンジという感覚。スープを染み込ませるとこれまた絶妙に旨いです。もう片方の一枚は、スープに沈めて脂部分を少し溶かすほどに放置しておき、後半一気に食うと・・・・白飯が欲しくなる系の旨さを放出します。



 またメンマは細くて密度が高いタイプ。味付けは浅い方でして私には合う。歯応えは実にコリコリとしていて、これまた酒でやりたい気分にさせるタイプです。海苔とナルトは印象に残っていない。だけど、具の全体としては、必要十分ではないでしょうか。








 総じまして、御成門の支店もいいけど、本店も忘れずに!」と・・・・豚魚ファンには叫びたい気分。夜の営業時間がもう少しのばしてくれれば、間違いなく月に1回は通いたいと思えます。


 さてさて・・・じつは正直申すと、最初この店とは別のところを目指すために、代々木に来たのだ・・・・。あいにくその目指す店は、機械の故障だかなんだかまた臨時休業でしてとことん相性が悪い。そこで逃した場合のキープ店としていたのが「いそじ」さんだったわけですが、実に贅沢な代打だったわけです。しかしながら、神様級の代打だったわけで・・・この点実にありがたかった!なので詠います!



   あて外れ
   よろよろ歩く
   寒夜道


   ありがた過ぎる
   拾う神かな



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!!


  




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