ちょっと大衆的な中華屋・ラーメン屋にて、気軽につまんでビールで喉を潤したい。そんな店が、私には地元三鷹にはあるのだけども、閉店が少し早いのがたまにきず。そんな時、ピンチヒッターとしてあがる候補が、東小金井の宝華さん。少し足を伸ばしてでも、ここで食いたくなる。この界隈、他に2店舗ほどローテーション店があるのだけど、最近足が遠のいているので、久しぶりに訪問させていただきました。
夜の入店時、テーブル席が埋まるほど混んでいてカウンターに自動的に誘導。奥から詰めて座れとの指導をきっちり守って鎮座いたします。お冷や頂くと同時に注文を発してあとはぼんやりと麺を待つだけだ。ぼーっと過ごす間が好き。ビールと麺があれば、無人島でも過ごしていけるかも・・・などと考えていたら、わりと早いタイミングで配膳完了。ここがラヲタのスイッチがONになる瞬間です。
【タレ:サラサラ系オイリーな醤油ダレ!塩気が程よいマイルド感】
さてこの「宝ソバ」。武蔵野・多摩エリアではちょっとした定番。また武蔵野といえば「油そば」が最近プレゼンスを増しているようにも思えます。しかし、「武蔵野系油そば」の元祖でなくとも小金井界隈では、ちょいとレベルが高い汁なし系!それが「宝ソバ」であります。味わいとしては、濃いめの醤油スープにカメリアラードの如くなサラサラオイルが実によいマッチング。その味の繋ぎ目に多少の調味料を感じますが、それこそここではWELCOME。塩気と旨味の境目が判別つきにくい味わいでして、染み込んだ箸の先をチューチューと吸いたくなる。醤油感覚は、発酵系な酸味という風合いではありません。むしろマイルド・・・・とは言い過ぎでしょうか。
またこのライト醤油系たれは、味わいもクリアーな感覚ありますが、そこに白ネギの刻みとか、カイワレなどの清涼感とも実に相性がよく、塩気がフレッシュに昇華するかのごとき。いやいや〜、タレの味自体が、ビールのお供としても相性よいです。またこのタレは万能だな〜とつくづく感じます。万能さはメンマにとても有効的に働きます。半分コリコリなメンマは味わい薄めなのですが、このタレと混じり合ったところが実にビールのアテとして最高。この展開は・・・武蔵野エリアの中華屋ではときどき「たけのこ」と称して提供されるメンマに似た味わいです。このタレがあったら・・・何でも軽くかき混ぜれば、お通しが感性しそうです(笑)。
【麺:多加水のモチモチ&ツルツルが、オイルプレイで更に高速!】
一般的な中華屋の、奇をてらわない真面目な麺ですね〜。汁系でこの麺を何度か食っとりますが、特筆するというより、自分と等身大の馴染みぶりに安らぎを感じるキャラなのです。しかし、この汁なし系では、非常に持ち味がよりイキイキとする感じがします。
醤油タレがクリアーでシンプルなキャラであるため、この麺のオーディナリーぶりが非常にバランス良い。そして、タレのオイルがこの多加水系な麺にとてもよく馴染み、コーティングを施すような化粧を施します。化粧だけでなく、実際に啜り上げると最高レベルの高速スベリ感。ズボボボボオーーー一気にと吸い込むと、麺の一部分が塊となって「コペ!」っと奥にぶつかるような感覚。食べ進めるうちに、麺の水分と馴染み微かにヌメリのような部分が生じるものの、オイルがサラーっと入り込みいい感じで地肌・麺の表層を覆い尽くします。
【具:実はヘルシーかも!?青系薬味と塩味シンプルポーク肉】
元々、私自身は葱大好き「ネギ星人」ですし、カイワレも大好き。この一品は余計にトッピングされていることから、それだけで既にお気に入りなのかもしれません。メンマも大衆的で悪くない。しかし、こちらのチャーシューは・・・・実は中々良く出来ていてかなり好き! バラ肉ロールという点でまず好みなのですが、味付けが塩味系でして、醤油ダレの香ばしさでなく肉の味わい自体と塩気だけでグイグイと食わせてくれるのが好き。大きさもいいが分厚さもかなり気に入っているしね・・。次回は、チャーシュー宝ソバに挑戦したいが、キムチ宝ソバも捨てがたいな・・・。
総じまして、「小腹が減ったタイミングでまた食いに来たい!」と思える一杯。まさに、ビールを欲する一杯ですな・・・。
それにしても、この店はいつ来ても活気があっていい。宝ソバが名物なれど、実は定食関係が充実しており、麻婆豆腐系などは実に旨そう。学生さんや、家族連れ、はたまたカップルも何でも受け入れる余裕がいいね。まさに地元に根付いた感覚。従業員さんたちの家族的な雰囲気もまたいい。味もいいけど、こういうフェスタな雰囲気がまた味わいの一部かも・・・・。なので詠います!
シンプルに
地元密着
油そば
飾り気ないのが
小粋で旨し也
お粗末!ということで合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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