ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1358】 らーめん 雅ノ屋 (東京・お茶の水) 醤油らーめん・大盛り+半熟味付玉子

 妙にめぐり合わせが悪い店というのは、時々ありまして・・・私にとってまさしくここがそう。雅ノ屋さん。御茶ノ水駅から歩くこと7〜8分という立地でして、近くにある大好きなラーメン大至を蹴ってまで訪問すること過去2回。一回目は臨時休業で泣き、二回目はスープ切れで泣く。三度目の正直ということで漸く実食にたどり着けました!


 とはいえ、あと客2人目からはスープ切れとのことで、丁重にスタフ殿からお客様方へお詫びをされているのだが・・・・危うく二度あることは三度ある状態に陥るところでありました(汗)。こちらは、醤油と塩の定番で勝負なさっているようで、スープによって、醤油なら太麺、塩なら細麺というデフォルトの違いがあります。最近、塩ラーが多かったのでありましたので、今回は、醤油とさせていただきました。

  








【スープ:ピントがあった醤油スープ!鶏&煮干しの旨味が、背脂でバックアップ!】


<ぴっちりと決まった醤油!塩気もほどほどでむしろ甘くも感じる>


 配膳の瞬間、あ・・・これ、質実さを感じるわとしみじみと思います。いわゆる完成度が高いのが伝わるよう・・・。こういう感覚は、有名店に行けば味わえることなのですが、今回に限ってはそれにプラス「遊び心」も感じるのです。その理由の一つは、海苔を船にした魚粉のありよう。そしてもう一つは、中央にデデン!と構えた味玉の配置。どっちもどこかユーモラスに感じる中に、落ち着きがありますな。


 などと考えても食うときは虚無なのであり、気持ちをリセットして醤油のスープを頂くことに。なるほど、これは久しぶりに醤油の「ピッチリ」としたエッジングというか舌への染み渡りを感じ、醸造系の塩気エッジングを感じます。醤油が香ばしいという感覚をタレに感じる瞬間。しかし塩気といってもダイレクトな塩でもなくどこか丸いし・・・むしろ後味に甘味すら感じる。これは玉ねぎ微塵の仕業かは不明ですが、醤油の後味と煮干し系の魚粉の風味がマッチしており、一段と丸い甘みへと昇華させます。そして、「明るい醤油」というニュアンスも醸し出しますな・・・。





<鶏ガラのゆったりさと、煮干しだしの甘いゆらめき!更に背脂コク!>


 この「明るい醤油」というのは、煮干しの風味というより今回は、動物系のコクのパワーかと感じます。その一つは「鶏ガラ」にゆったりさかと・・・・。いや〜実にあっさりとした中に、分厚い鶏コクを感じます。さらさらとした動物感と引き際の良いさっぱりとした味わい。そこが実に良いです。


 そしてもう一つは「背脂」でしょうか。誤解を恐れず言うと、当初は背脂が邪魔かもと感じていたのです。しかし・・・鶏ガラでアッサリさせてただ単に終るより、この背脂感を少し匂わせた方が俄然コクの感じ方に深みがでます。鶏がサラサラしているなら、背脂はのっぺりとしたコクを深く舌に浸透させる役割。背脂もちゃっちゃとワイルドに降ることなく、適度な落とし前があっていい。








【麺:気持ちよいほどのストレートの流れ・・・そしてハードな歯応え!】


<きっぱりとしたハードさがいい!中太平打ちストレート麺>


 メニュー展開が実はシンプルで醤油系と塩しかありません。そして醤油には太麺、塩には細麺というこだわりというか方程式があるお店です。さらに・・・大盛り無料という設定が実に嬉しいではありませんか!そんな中、醤油については「太麺」がデフォルトと決まっているようです。なのですがこの太麺がイメージと違った分だけ、実は印象がとても良かったと思えるのです。


 まず形状が以上によろしい。平打ち系で角が立っている茹で上げコントロール。それだけに、固めがデフォルトのような感覚でして、麺に至っては「クッシリとしたコシ」がこだわりのようにも思えてならない・・・。密度感が高い。前歯の当たりの時点でクシリとした感覚で、歯を立てて千切るというと誇張し過ぎとは言え、記憶の残像としてはそんなイメージ。奥歯へ送り込んでは、クッシリというかそれが倍増された感覚?ともあれ風味感タップリ。このハードさなら、汁なし系でも中々の仕事を発揮してくれそうだと思いますし、すでにこの時点で次回は何を食おうかと考え出してもいたりして・・・。





<やや醤油に染まって余計に旨そうに感じる>


 意外に汁を吸う方ではないか?と思っています。ただ、吸ったところで大きく変化はなく、ややしなやかに感じる程度かと。しかし醤油スープに染まったような風貌は、実際は写真以上に鮮やかと思われ、実に食欲をそそる色合いを醸し出します。そのやや染まったところが、またスベリを良くしてくれると思われて、ハードなコシ付きの割には、するすると入って行くから面白いスベリの感覚。のど越しにおいても、麺のシルエットを感じるほどのハードさがたまりません。元々、私は麺類は咀嚼少なくして食うのが習慣づいていてしまって・・・・そのせいでもあるのでしょうかね。のど越しに強く魅力を感じだすのは・・・。







【具:味玉の存在感が際立ちますね〜・・・・オプションなんだけど】


<L玉サイズの堂々たる中心的存在感>


 やはり、「L玉」だと迫力が違いますよね。それに冒頭にも述べましたが、麺顔のど真ん中にデデン!と鎮座するのがとても可愛いと思える反面、自信の表れかと感じます。正式商品名「半熟味付玉子」。味玉とか玉子とか単純化しいない「半熟」という接頭語がポイントのようで、確かにオレンジ色の黄身はとろみがあって実に旨し!ただ、やや全体に占めるやや・・・くっさりとした部分は多いようで・・・。でもこれはこれで大好きでして、ノープロブレム!100円という価格のバリューを満たしてくれました。

  




<ほぐれる豚バラチャーシュースライス>


 実は、味玉の余韻を引きずってか・・・、チャーシューの印象が薄いのです(すんません)。定番なる仕上げで文句なかったので、むしろ欠点がなかったということなのか・・・。すごく柔らかくて解れ崩れるような仕上がり。脂の甘さと漬け込んだ醤油ダレの香ばしさのバランスも申し分なしです。どちらかというと、白飯に合うというタイプに近くてランチタイムではライスも注文したいと思うがそういう設定ありなのか・・・・。








 総じまして、「これは!時間かかっても全メニュー制覇ですわ!」・・・・とかなりツボにハマった感想です。


 ま、個人的にこういうすっきり系とかキレイ系が好きなのもありますが、もう少し名前が売れていても良さ気に思うのですがいかがでしょう。きっちりとした仕事ぶりが伺えますし麺が妙に旨かったのが印象的です。駅から少し歩きますが、これはローテーションに加えさせていただきますよ。たぶん・・・・これから寒くなったら、駅近場で済ますかもだけど(笑)。なので詠います!



   空腹も
   ゆるい坂道
   なんのその


   急げよ急げ
   スープが切れる



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!






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