ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1252】 Hitotsuya Phase2 (東京・西国立) しょうゆらーめん

 経営というといいことばかりではない。それが何故か足りないと思うことがある。


 辛抱


 これが足りない気がする。これは組織的にはとても辛いし曖昧でやりきれないと思っている。私自身も弱虫。組織の運営というのは、イベントドリブンで物事が進むのは仕方がない。しかし、組織立った強さというのは、決してイベントドリブンで獲得し得ないのではないだろうか。



 ・・・などと考えながら、やはりまだ引きずっているあの会議。思いっきり昇った梯子を外された残像は拭えぬ。あれはまるで映画か安っぽいフィクションか・・・。せめて己の魂を慰めたく「いいラーメン」を食いたい。まるで求道のごとく、いい醤油ラーメンを食べたい一心で探し求めたこのお店「Hitotsuya Phase2」さんに休日に参上した次第。怒りと空腹と救いを求めて・・・・西国立へと降り立ちます。二死悔いなし、西国立。

  








【スープ:正統派でコンテンポラリーな醤油!相反するようで調和のとれた甘みとカエシ】


<円やかな醤油がどこかピッチリとしてナイス!カエシに甘みすら感じる・・・>


 しかし配膳の瞬間、このスープカラーの落ち着くことこの上なしと感じてしまいましたよ・・・。まさに絵に描いたような今一番食べたかった正統派な醤油ですから・・・・。しかも、大衆系的な気軽さというより、ちょっと小粋なカジュアル性も持ち合わせているような麺顔です。これは既に気分的には前のめり的です。スープを頂くのにレンゲを手に取る動作が、どこか焦っているのか、慌ててカチカチと音を鳴らす。白い丼とスープとの接岸をのぞくと揺ったりとした香味油が確認できる。とても澄んでいて、テクニック感も感じます。


 さて落ち着いてスープを味わうと・・・やはり醤油の味わいが全面にでてくる。これがまた「まろやか」な醤油味という感じでして、カエシ独特の塩っ気よりも、最初は「甘み」すら覚えるまろやかさなのだから参る・・・。これ、一番好みなタイプですやん!と心で叫ぶ。最近醤油の甘い系のタレを使ういい一杯ってのが、そこそこどこでも食えるようになりましたし、それでいうと府中の北側にある名店など、その旨味は響き渡っております。されど、それとも大分違いまして、甘みを思ってグビグビと飲み続けていくと、その旨味は甘みというより塩気の旨味とすら錯覚する・・・。そして塩気?と身構えてまた味わうと、やっぱり円やかで自然な旨味醤油。総じて・・・・甘みと塩気をすり抜けるような旨味ダレと申せましょう。





<魚介感は全体を落ち着かせるだけで、豚コク鶏ガラの煮出しがよく効いている〜>


 個人的な感じ方としては、やはり動物系メインの明るさが気持ちよいと感じている。特に豚は炊き出し過ぎて濁るのを排除した手の混みぶりを感じる。鶏ガラの貢献もそこそこあるのだろうか。明るい動物感という感覚に何かそんな余韻を感じる。また、魚介の反映ぶりが押さえ気味でとてもよい。魚介が少し入ってこそ全体が落ち着くといった感じもあるような・・・・・ないような・・・。


 また、気持ち以上に生玉ねぎ微塵がいい・・・・。それ自体甘みを滲ませるし、また淡い歯ごたえの中に甘みを放出する。スープに漂っていても楽しいし独特な余韻をスープ全体に淡ーーーーーーーく与えていると思われます。さらにだ・・・・後から述べるが、もう一つ、淡い旨味を醸し出すものがあるのですわ・・・・。




<G・T・S:Gulp, Tuna, Sardine オリジナル薬味ですって>


 らーめんにパンチを効かせたい場合に使うオリジナル調味料とのこと。どうしようか迷ったのだけどね・・・・、私はデフォルトに本当に満足してしまったので、そのまま未使用で終わってしまいました。どなたか使ったことのある方のレビューを拝見して、再訪問時にトライしてみたいと思います。今回は、ご参考まで・・・。


  







【麺:密度と熟成度を感じる自家製麺!しかも平打ち!!こんなの個人的には好き!!】


<平打ちストレートの密度感がまたとてもよし!>


 自家製麺とのこと。この店の2階で作業をなさっているとのこと。待ち時間のスキマにちょっと説明書きチェックしてしまいました。実はスープも良いが、この麺が実によい!平打ちで中太い麺。全体的にはストレート麺でして、見栄えとしても流れる姿が実に奇麗なパラレルを描いている。表面の艶の感覚からは、やや多加水か・・・・。実に見た目に旨そうに見える点では100点ですな。


 さて何がそんなに惹き付けられるかというと、「密度」かな。単に固いとか、芯があるというのではなく、モチモチしたところの中にも密度感とか、潰し込み感があってしっかりしているという点。そして風味もよいところから、熟成度というのもすごく感じるという点。これらが両立していて、見た目に整然としているというのが実にすばらしい。これは、期待以上でございましてただうなるばかりかと。スープに続き、麺も自分好みでありました。





<汁を予想以上に吸い込むので平打ち中太麺もしなやかに落ち着く>


 さらにポイントを上げるとしたら、汁の吸い込みが思いのほか良いという点。前半は、芯がないとはいえそこそこヌチヌチとした奥歯の反発で食い進めることとなります。麺を食っている!という感覚を呼び覚ますようなクッシリ度でして、これはこれでなかなかナイス!しかし後半は、やや汁を吸い始めてそれらが淡くなる。しなやかな味わいに変化していくわけだけど、それがまた別次元で旨しと思えてくるから・・・・、私をどこまでも喜ばしてくれる。


 もうこうなれば、つけ麺にも期待が高まる。この平打ち麺このままでも、つけ麺でもいい仕事ぶりを発揮しそうである。しかし、極太麺というボスキャラも控えており、こいつがまた実に旨そうにも感じる。惜しむらくは「西国立」という微妙なロケーション。南武線・・・・・。立川からたった一駅なのだが、会社の帰りにちょいと寄り道というわけには、なかなかいかない。







【具:メンマの代わりに「エリンギ」という選択・・・センスを感じます】


<少し薄いかもだが、炙りの入った解れやすいロース肉>


 炙りの入った実に旨しなロース肉ですよ。チャーシューメンという設定がないのですが、100g追加で200円ということですから、自分でチャーシューメンにしてしまいましょうよ! 丼ものにしたいとか、白飯に合う!という個性を全面にだす部類でもなく、高級トッピングとしての立ち位置のほうが近いという感覚。お酒の共にしたほうがマッチするかも。とても柔らかく、箸でリフトしようとすれば淡く解けてしまうほど。されど崩れたその欠片を拾って食うのも楽しい。




<味付きエリンギがまたいい仕事をしている>


 最初メンマと思ってたのよね・・・。食してびっくり、エリンギやん!ってな感じ。食うと独特のキノコの風味と酸味が広がって実に豊か!このとき思った・・・・・。キノコの出汁がちょっぴりとスープに効いているのではと・・・・。たった二切れで何とも言えませんが、その余韻にスープの後味と重ね合わせて、面白がっている私なのです。



 あと、全く期待していなかったのだが、海苔がしっかりしていて旨かったかも。のり増量10枚で100円という設定。10枚は多すぎる・・・・5枚50円という設定にしてくれとお伝えしたいのだが・・・。

  








 総じまして、よくこのタイミングで巡り会えた一杯という感想。こういうの食いたかったわ・・・。キレそうな時、二郎を食って発散したほうがアピール度合いとしては望ましいのかもしれませんが、本人的にはこれで良いと思うのです。家族は、まだ旅の途中であります。一人、東京で「辛抱」を重ねたいと思います。なので詠います!




   夏盛り
   熱風駈け抜く
   アスファルト


   辛抱抱え
   染み入る味わい
   



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




  



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知ってるクラシック1 CMで知ってる

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  • アーティスト: オムニバス(クラシック),タイタス(アラン),ビゼンガリエフ(マラト),スロヴァキア放送交響楽団,ウィーン室内管弦楽団,ビレット(イディル),カペラ・イストロポリターナ,ホック(ベルタラン),シュヴァーネン・サロン・オーケストラ,ナジ(ペーテル),チェコ・スロヴァキア国立放送交響楽団
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