ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1242】 麺屋 大斗 大門店 (東京・大門) らーめん・並盛り


 暑いぜ・・・・。久しぶりにランチタイムを挟む外出ありまして、これが意外と長引きましてタイミングを逃してしまいます。帰る道すがらどこかで食うつもりではおりましたが、時間がないので一番自由度が効くと思われる浜松町・大門あたりで食うことにします。ま・・・・そうするとラーメン店ひしめくこのエリアで一件だけポツリと存在するあの店へ久しぶりにと伺うと、準備中の札が表示。それは早すぎるでしょ・・・・と、浜松町から大門過ぎて、暑い中歩いてきたのもあって、気持ちがヘナヘナになります。あ・・・もうあかん、どこでもええわという気持ちと空腹時特有の体の震えを感じ、真向かいにあったこの店に這いずる気持ちで来店です。







【スープ:奇をてらわない安心豚魚が今更ながら新鮮に感じる】


<誠に教科書的な安定感!大勝軒系譜の落ち着いた豚魚>


 大斗は、大勝軒系で・・・・北斗は味噌中心に創作系なのね・・・。これまでゴチャゴチャに理解しておりましたので、きっちり頭の中の整理ができました。そして大勝軒系のいつも共通したスープとその麺顔に、安堵を覚えます。もうこの黄土色した茶色いスープを見た瞬間に、無意識にうまいと頭の中が現在進行形になっている(笑)。私にとっての初大勝軒系は、大阪大勝軒でして・・・ちょっと関西アレンジが反映された一杯。もはやすっかりこっちの本来の方が和むようになってしまったけど、たった3年間でずいぶんと趣向が変わったものです。人生も味わいも成すがままなりです。


 さて味わいは、書き飽きたと思えるほどに、定番な豚骨魚介なのです。煮干しの中でも苦み排除系な系譜がたっぷりと煮出されている。そして香ばしく、豚骨と鶏骨のエキスに溶け込んで馴染む。それらはどこの店でも同じ様は構成なのだが・・・・やっぱり大勝軒黄金比率というのがあるのかと思える味わい。


 はっきりとした魚介感が前半の味わいを支配する。慣れてくると徐々に動物のコクを感じ始め、豚骨煮出しと魚介の比重などを考えてみたりして、味わいつづける。ブラックペッパーなどをふりかけて趣向をかえてもこれまた塩気が生き返るようにも感じる。大阪の大勝軒ではニンニクを投入してジリリと感じさせて食ったけど当時それが関東でも定番だと思ってたっけ・・・。




<往年のこってり風が、一周回ってマイルドに映る>


 腹が減ってて体調も優れぬほど弱っていたからか・・・・この一杯を食う行為は、私にとっては「補給」に近いものを感じましたわ。ゴクゴクの飲み干すスープの後半部分。しぼんだビーチボールがゆっくりと膨らんでいくように、私は食いつつ元気を取り戻ってくるのを体感します。


 やはり動物系ってのは、血となり肉となるのだとつくづく思う。豚骨鶏骨コラーゲン感覚が胃袋に染み渡る・・・。今回は、さらさら豚魚が大勝軒系にあって(永福町系ではなくとも)、少し動物系の比重が高いのではと感じた。だからというのではないが、これはつけ麺にも期待できそうだと思えてならないのだが・・・・。







【麺:系譜の中でもはっきりした歯ごたえ感があって好印象】


<見た目も系譜を感じながらも、程よいカタさがプラス>


 麺の方も期待通りの大勝軒風!中太ストレート麺の流れが実に気持ちよいです。つけ麺と共通化を計っていると思われるそれは、見た目でも実にしっかりとした風貌をたたえ、それは自信すら感じ取ります。などと感じて思わずすすり上げるのですが・・・・、意外にもカタメで頭の中で小さく驚く。


 別に芯を感じたわけではない。全体的に固さが程よい。何回も使う表現だがクッシリとした感覚。それがデフォルトで保たれているから、麺好きにとってはたまらないと言ったところか・・・。前歯の辺りはスパスパとしていながら、奥歯では反発を楽しませてくれる。テンピュール系は沈み込みと、ぷりぷりとした反発が半々に織りなす。麺の密度があるようで、熟成が効いたような好印象を覚えますな・・・。




<スープが貼りつくようなヌメリ系スベリ>


 少し汁を吸うところが全体的にしなやかに感じさせるポイントかと思える。それは歯ごたえだけでなく、腰つきだけでなく、スベリのヌメリにも好印象を与えると勝手に思っているのですな・・・。カッツリしているのだけど、表面一枚はシルキーな感じがして、品よくまとまっているように思えてしまうからだろうね・・・。この店の前にある赤ワイン味玉を提供する店のつけ麺も好きなのだけど、この麺も非常に好みでありまして・・・・やっぱりつけ麺にも期待してしまう。あーーー、やっぱり久しぶりに大勝軒のつけ麺でも食いたいと思えてならない。







【具:次回は特製にして肉に埋もれてみたい・・・・】


大勝軒のチャーシューで外したことなし>


 本当にそう思う。私は大勝軒のチャーシューで外したことがない。どこの大勝軒で食っても、筋肉の繊維質と脂身の混じり具合とほぐれ具合が絶妙なのであります。サイズ感も分厚さも・・・そして漬け込みタレの味わいも絶妙な気がする。それだけ広く知られたレシピでありましょうが、それでも好きな系譜です。また、手切りが伺える包丁の後が見え隠れして、そういうところもハンドメイド感を感じさせ、スペシャリティを感じてならないのです。



<細いコリコリメンマがうれしい>


 なにげに、メンマの細いサイズと少しだけ深い色合いとコリコリ感も好き。東京の基本形メンマという感覚を個人的に持っている。ちなみに・・・・関西転勤時代は、大阪梅田界隈に勢力をのばす系統で無料取り放題で食えるメンマをとことん食ってたもんです。関西人はタダほど嬉しいものはないのですよ(笑)。あの感覚からすると対極的なのかもしれません。







 総じまして、クラクラする外出時に昼飯難民になるところを、増上寺と東京タワーのパワースポットのお力で救われ、巡り会った一杯は、なじみ深く旨かったというだけの話。しかし、こう暑いと「絶対に冷やし系」と心に誓って店を探すものの、どうしても実際なところは、定番汁系とかに走ってしまうのだよな・・・・。元々冒険心がない性格で地味な男ですから、外したくないのよね・・・・。なので詠います!




   寝不足の
   夏の外出
   フラフラと


   思考停止で
   食うは定番



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


  



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