ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1239】 麺屋 鯱 (東京・大久保) 白醤油らーめん


 丁度先日、わざわざ青梅まで出かけていき、よい鯛のスープを味わってきたとろであります。鯛ってすごいのねと今さらながらの関心。なので本音は、吉祥寺にある鯛塩を引っ掛けて帰ろうと考えていたのですが、新店舗情報を何気に眺めていると・・・・大久保に、ななんと!鯛煮干なる技の使い手がおられるとのことではないですか!これは放置しておけずと早速訪問という次第。










【スープ:白醤油がどこまでも塩ダレに近い!そして鯛煮干の上品さが追い打ち!】


<ほとんど柔らかい塩スープ!鯛煮干の上品な魚介感>


 気持ちよい応対を受けて少し狭めな店内に誘導されます。どことなく宍戸開と通じる健康的な笑顔に、オッサンも男やけど気持ちのよいものを感じます。来店時先客2名。オープンしたてに訪れる方ってどことなく私と同じ匂いを感じたりして、スマホなどいじりつつ・・・時間を潰すことほんの5分できっちり配膳完了です。


 おおう!デフォルトで味玉1個まるまる!800円という価格からして驚くほどでもないけれど、冒頭に「お茶漬け」用ライスが着くというから、セットで考えるとこれはリーズナブルかもしれないな。と最初はそう軽い感覚でおりましたけど、スープを味わいだすと・・・・これは塩好き、さっぱり好き、淡麗好きには垂涎の出汁でありまして、パフォーマンスの高さに驚かされた!



 白醤油とはいえ・・・ほとんど塩らーめん。きわめて穏やかな透明感に包まれ、出汁の加減に淡い鯛の骨エキスの味わいを感じる・・・。じっとりとしたすまし汁といった感覚でして、しみじみと旨しですよ・・・。塩気もそれなりにしっかりと構成されておりまして、それなのにスルスルとノドの奥へと、何の抵抗感もなく滑り込んでいくようです。鯛煮干という言葉のイメージは少しガッツリとしたものを感じさせますが、柔らかい味わいと風味加減に鯛の輪郭を感じるという上品系な味わいです。




<アラ汁を思わせるほど、スッキリ魚介中心!薬味も映える!>


 あまり動物感を感じないという感想。旨味は塩気だとつくづく思う淡麗系。しかも優しい味わい。すっきりした味わいゆえに、いろいろな薬味の役割も仕事をしている。柚子の風味も微妙に柔らかい。苦手なひとも気にするほどではないほのかさな酸味で苦みがない。チャーシューに降り掛かっているペッパーも、塩味風味に少し変化を持たせるように滲んでこれまた楽しい。水菜の青さもこのスープでなら生き生きしている味わい。すべてがいい方向で薬味が生きるなと思えます。

 それにしても、すっきりというよりじっとりとした優しさがある海鮮系。貝柱の旨味もあるのかは不明。節よりは昆布などのアミノ酸が効いているような個人的な感覚。明らかに無化調!極まれりだね・・・。









【麺:淡麗系細麺が・・・すこし波打ってとても風流!】


<細麺やや縮れがちょうど良いプツプツ切れ込む歯応え>


 麺の選択もまたいいではありませんか!細麺ですよやっぱり!しかも白みがかった清らかなタイプが実に合う!加水的には中程度ですが、細いためにパッツリとした固い反発というより、プツプツと前歯で小気味よく切れ込むという感覚。白醤油だから、白麺でいきたいというもんですよ。若干弱くウェーブがかかったような流れ。そこがまた素朴にも映って麺全体に質実な印象を与えます。


 奥歯でのすり潰しもクシクシっとして頼りなくない。海苔を巻いて食ってもこれまた磯の香りが鼻孔に広がり、そこにプツプツ、クツクツとした歯ごたえを残し、絶妙にノド奥へと滑り落ちていきます・・・。




<汁を含んで行くのがまた絶品>


 この麺こそ、汁を存分に吸ってほしいと思えるのでありまして、まさにそういう仕事をしてくれました。汁を吸ってしなやかになり、少し汁が濁りだし、その汁をまた額輸入するかのように、持ち上げて滑る!さらさら〜っと滑る!そばという感覚でずずずずずずーーーっと啜れるタイプ。弱いウェーブが少し腰が柔らかくなりクチの中の刺激がやさしくなる。







【具その他:構成的にはとても全体マッチングを感じます!そして最後のご褒美が嬉しい!】


<ほんのり粗挽きスパイシーなレアチャーシュー>


 お酒のアテにしたいようなレアチャーシュー。塩味系の薄味タイプでして、洋風にも感じるところがあります。しかし、このピンク色はいいね!見ているだけで幸せになるし、また熱で色が変化してしまううちに、一気に食ってしまいましたわ。歯ごたえもレアチャーシューそのものの柔らかさ。半生ゆえに感じる風合いと塩気と肉の味わい。ペッパー感覚も実にあっています。焼酎で食いたい一品!





<トロみ過ぎないところが全体としてはマッチ!>


 記憶が飛んでいますが、シェリー酒?だったか何かに漬けた味玉だったような・・・。品のある味玉なのですな。黄身は少し固めの茹で上げタイプでして、色気がない分だけ全体にはマッチしていると思えます。非常に白身も塩ダレ?に程よく漬かっていて崩れる感覚もいいです。汁に吸わせてもこれまた旨しでありまして、大きさも文句ないサイズ。まるまる一個ってのはやっぱりいいな・・・・普段あまり味玉頼まないタイプなので。




<〆は茶漬け!心が落ち着きます>


 これは・・・・・旨い!説明を聞き逃したのだけど、サービスだってさ。今だけなのかもしれない・・・・忘れた。柚子がほわっと香りまして、苦みなし、小松菜の漬け物の刻みが、鯛煮干しスープをかけると実に優雅な酸味を放出いたします。ラーメンスープをかけて高級お茶漬けとして食うという演出。これだけ目指してもいいかもしれないと思えるほど、実にしみじみとした完成度を感じさせます。これは、ここでは絶対に食うべしとオススメいたしますよ!








 総じまして、最近の「大久保駅」界隈の地殻変動を感じた一杯!このエリア・・・実は地味なエリアで、今は無きこだわりの店があったところ。近くのサラリーマンは立ち飲みやか、立ち食いそばしかより着かんだろうなと思えるエリアでしたが、最近立て続けに崇高な一杯を提供する店がOPENして俄然注目のエリアです。中央総武線利用者としては、実に嬉しい悲鳴というやつで・・・。なんだか楽しくなってきたぜ!なので詠います!



   外周り
   暑さ控えた
   夕暮れに


   雅た煮干
   心をほどく



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




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