ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン2792】 陽はまたのぼる (東京・綾瀬) 塩煮干し+和え玉 〜いきなりトップギア!惜しみない若さの才能の開花!

<注目度高い店は早めに行っとこう!>


 最近、ちょっとだけ二郎を食う頻度が上がっているためか、胃袋がちょっとだけ膨満感な日々。週末の新規開拓ラー活は、今は気が気でならない渋谷の「ちばから」を訪問する予定を変更して、こちら「陽はまたのぼる」さんへとやってまいりました。しかも開店時間を早めに勘違いしたりして、しかも前のめりで来てしまったので、一時間も前に出て着いてしまった -_-b 。でもポールポジションはゲットできずー。どんだけ人気やねん! 。開店まで暇すぎるので近くのコモディティイイダで、お茶して時間を潰して、タバコ吸ってー、引き返して来たら危うく一巡目を逃しそうになってます。焦った焦った・・・・(。-_-。) 。





 ところで店名が気になる。ワシ世代になると「陽はまたのぼる」とは、夢を削りながら年老いてゆくことに、気がついた時、初めて気付くのは「空の青さ」と言うことです。先日の送別会のカラオケでは、90台を叩き出してやりましたわー ψ(`∇´)ψ 。






<煮干しのシャープさは塩気で磨かれる!透明感すら覚える、際立つ塩気と煮干しのコラボ!穂紫蘇の優雅さも見逃せない!>


 「麺処 晴」の関係者の新規開店と聞けば、かなりハードルが上がってしまうのは無理ないこと。それでも直近の開店スタートで高評価を持続するのだから、大したものです。開店5分前には行列が20名は超えていた。のどかな周囲からすると異様な雰囲気です。行列途中で近隣住人の不思議そうな目線を感じることもあった。その中でだが、お母さんに手を引かれた、とある3歳くらいの女の子が、「人がたくさん並んでるよぉ」ってかわゆい声で語ったところで、そのお母さんの返しが印象的。「みんなラーメン好きな人なんだよー」だってさ(笑)。確かにそうなんだが、実際に言われてみるととても恥ずかしい。妙なインプットを子供にしないでくれたまえ・・・・しかし、その通りですと自虐的にもなる。





 5分開店を早めてくれました。おかげで店内に逃げ込むことができましたが、店内はBGMがガンガン鳴り響く。私の古いラーメン屋の思い出では、昼はラジオの情報番組、夜はラジオ野球ナイター中継程度のものです。しかし、これから営業開始して頑張るぜ!って時は、バンド系もいいものです。さてそんな雰囲気で提供された麺顔ですが、実にコンテンポラリーな和風イメージ。透き通った塩ダレとそのスープ。紫蘇が漂っていたりして風流。そして穂紫蘇がトッピングされたりしてて、とっても雅やかです。





 さてそのお味なのですが、これがなかなかイケる!。目が覚める塩のシャープな旨味と煮干しの香ばしさ!いやニボニボ感覚が冴え渡るのです。嫌味が一切なく濾過された感すら覚える煮干しのニボニボ感!。これは行列中に換気扇と風から感じた煮干しの香ばしさに直結するうまさ。見栄えと反して、結構味が濃ゆい。でも重くない。でもアピール度合いは半端ない。アニマルオフの凄味を感じる次第。しかしそれだけでは、正直言って疲れてくるところを、フレッシュ玉ねぎ微塵が、その甘みでカバーしてくれると同時に、小松菜トッピングは、いい箸休めとして貢献してくれます。そして紫蘇の風合いが、感じるか感じないか程度の淡い清涼感ありでっせ!。スープに漂っているのは別として、穂紫蘇のトッピングは、スープに浸りそれと接した部分から、いきなり華やいだ味わいに変化するのだ!。それも煮干しを邪魔しない程度に・・・。実に優秀な仕事ぶりで、ワイルドに行きがちな煮干しを、雅やか方向へと、見事なファシリテートをしているのがこの穂紫蘇の役目です。







<京都のカリスマ「棣〓」の麺!アルデンテ峠を超えた緩やかさと塩煮干しの浸透!雅やかな啜りとコシつき!>


 どうしても依怙贔屓してしまう。「棣〓」は、ここ関東でも知れ渡った京都の名ブランド製麺所。それだけで京都オリジンの私は、応援してしまいます。しかし事実うまい。麺線が綺麗に整うし、また上品そうな白い感じがする地肌と、屈託のないストレートな流れが美しい。





 味としては、アルデンテを超えたところでスープを吸い込んでいる感じで、グルテンの穏やかな風味に塩ニボ出汁が滲む感覚。並行して、麺の風味を交換していると言った方が正しいか。実に歯切れが良いクチクチとした前歯のステップ。そして奥歯へと運び込んでからのプレスでは、淡い反発の後にクチリと潰れて、微かなデンプンの旨味を残すかー。





麺と麺とが貼りつくイメージも強く、いわゆるスープの持ち上げ感もありなむ。口当たりからスムースで、ズボボボボボボボーーーーっと一気に啜りつつ、スープの味わいをクチいっぱいに頬張る感覚が楽しくてなりません。





<レアチャーシュー全盛期の昨今にあっても極上部類の仕上がり感がナイス>


昨今隆盛を極めるレアチャーシュー。微妙なまたおまえか!?なる「またおま」感覚を覚えつつも、その確かなる仕上がりは絶対的です。赤身と脂身のバランスがいい肩ロースが、薄い塩気でナチュラルな仕上がり。そこに若干の塩ニボが浸透して、カオスな旨味に昇華した感じです。うー、これではまた酒が欲しくではないかー。罪なトッピング極まれり。






<「和え玉」食って損なし!「汁なし」「つけ麺」「茶漬け風」それぞれの楽しみ方あり!>


和え玉も魅力的。これを欲して食いに来た?とも思えるくらい、お目当てな一品でした。こちらは口頭で注文可能で、しかも醤油と塩を選べます。今回は、色々と残ったスープで楽しみたかったので、塩で統一させてみました。





まず「汁なし」としてそのままいただく。香味の油が湯切り仕立ての麺に絡みつく。割と粘りに近い抵抗感を感じつつ、一転してダイレクトな麺の風味を堪能する幸せ。張り付いた玉ねぎ微塵がシャリシャリとした歯ごたえを残し、これはこれで甘みを感じて旨し。





次に「つけ麺」風に、あえて残した塩ニボのスープに沈めて、濡らしながら食う。これもまたさっぱりして旨し。徐々に残りスープの味が濃くなるのが、他とは違うところです。


最後に、「茶漬け風」。残った和え玉に、スープをレンゲで少しだけ注ぎ、微妙なヒタヒタ状態を作ってから、ズボボボボボボボーって食う。結構個人的にはこれが好きで、もしも興味があったら、お試しあれー。



 総じまして、「いきなりトップギア!惜しみない若さの才能の開花!」と言っておきましょうか。これで日本酒など酒のラインナップがあれば・・・言うことなしです。さてこの興奮は、個人的には、わが活動エリアに忽然と現れた「麺屋 さくら井@武蔵野」と遭遇した時の感動とよく似ている。和え玉提供も共通項だけど、若い人がいきなりオッサンを唸らせる旨さのレベルの高さが、オッさんなる私には神がかっているとしか思えんよね。駅から少し歩くけど、ここをコアにしばらくは揺るぎない実績を重ねていただきたいと、思う次第です。そのうち、出身の「晴」にも再訪せねばならんし、綾瀬は仕事絡み出ないとそうそうは行けないし、忙しく切ない日々がしばらく続きましょうが、今度は「醤油」の煮干しを食いたい次第。いや・・・濃厚のもうまそうだし。マルチな才能にはほんと参るね・・・と言うことで、今回は季節を感じつつそのまま詠って寝ることとします。



   薫風に
   煮干し香りの
   漂って



   待つも快適
   皐月の涼しさ



 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


陽はまたのぼる: 「陽はまたのぼる」創業物語

陽はまたのぼる: 「陽はまたのぼる」創業物語