ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1134】 大漁まこと (東京・渋谷) 凝縮 蛤ざんまいそば

東急東横線渋谷駅のお別れ以来、何かと注目を集めている渋谷に久しぶりに降り立ちました。人混みが嫌いで早めに出社し、遅めに退社する生活を送っているのです が、少しばかり刺激を求めていかないと、感性がボケてしまいそうなので。・・・・・というのは嘘でして、ちょっとどういう風に駅が変わったか興味があっただけです。個人的には、地上の渋谷駅は思い出がいっぱい詰まっておりますので、非常に淋しい・・・。一時期、祐天寺界隈に住んでた時期がありまして、若気の至りと申しましょうか、渋谷でよく飲んで祐天寺まで歩いて帰ったものです。今なら絶対にできないけど。


 とにかく若い時は渋谷の空気感が好きだった。何かそこで飲むだけで特別な何かを感じていた田舎者だった気がいたします。雑誌で紹介された店を追ったり、なぜかそういうところは今でもラーメンラバーとしては、受け継いでいる気がしますな。何と言おうと・・・・人生で時間とお金の自由があるときに、渋谷で遊べたのは非常に楽しかった!ここで不器用な恋愛を重ねたことは、とても恥ずかしいことばかりだけど、今となっては宝物なのであります。






 ・・・・などと考えながら、嘗ての宝物を探しにいくが如く、とっても興味を掻き立てられるエンタテイメント性を求めて「大漁まこと」さんに突撃ですよ。夜の時間も時間ですから、キャバクラのお誘いをたくさん受けては、誘惑をかき分けて・・・ただラーメン求めて突き進む春の夜に、おやじが一人! 文庫本を読みながらカウンターで佇む女性の隣に、何気に自然な形で座席ゲットいたします。






【スープ:エスプーマの魔力全開!濃厚と淡麗のせめぎ合い!】


<蛤エスプーマの威力!コク深い泡雪!>


しっかし、これ程までに見栄えと演出にこだわったラーメンも非常に珍しい!唯一無二と申せましょうか?配膳の瞬間には、麺顔は、泡雪の海ですぞ!しかも、どこぞのレストランのコースの一品ではなく、場違いなほどな魚介系和で統一されたラーメン屋ですしね。


エスプーマ!これは機械の力で仕上げますが、スプレー器具が鈍く厨房内で光ります。子供が玄関先の薄っぺらな積雪をやたら長靴で踏み潰す・・・・そんな憧憬の子供心さながらで、その泡をすくったり、そのまま食べたりと遊び始める中年オヤジ。隣で雲丹まみれつけ麺を食するお姉ちゃんが怪訝にこちらを見ています(これが結構キレイなお一人様だから困る:笑)。


さてその泡の味はというと、これがれっきとした濃厚蛤と思えるから不思議。淡い中にしっかりとした透明感あふれる強い旨味とはまた違った・・・・分厚いハマグリ味。そこに多少の演出感ある脚色も感じるが。





<和のコク深さと思いきや、意外にも仄かな洋のエッジ>


蛤と聞けば、どうしても無意識に構えてしまう和のテイスト感期待。一口目は、ソレ!と期待通りの満足感にあふれる。そして、二口三口と進むにつれて泡の生成物の個性の尻尾がのぞかせる。正体は一切不明。なれど、非魚介なエッセンスを仄かに感じるが、それが私なりの鬼太郎センサーに照らせば、洋のほのかな感覚もあると感じてしまうのだが・・・・。


洋と感じるのは、また別にも原因がある。ペッパー。仕上げにブラックペッパーみたいなコショウがかかるので、それに舌が反応したのかもしれない。されど、そのペッパーとハマグリが合うのだから、非常に計算高いと言えますね。





<確かに蛤の濃いビタミンも感じ柚子も香る>


一番最初の、エスプーマが混じる前の味わいも一応伝えておきましょう。ベースは、鶏ガラと昆布等の効いたぴっちりとした塩気。それでも丸い味わいで、ペッパーがじりっとしている。そこに、じんわりと柚子の風味が生きる感覚。今にして思えば、この時点でも、和のテイスト一辺倒でもなかったわけだ。


そんな透明感あふれるスープが食し始めると一気にエスプーマと混じり、濁り系変貌する。ベースの柚子塩気がを保ちながらも、ほんのわずかーーーーーーな洋風で、ビチーーーーーーーーッとハマグリのエキスを分厚く感じ出す。実にエンタテインメント性あふれる一品と思えるしだい。






【麺:独特のスベリ感??スープと対峙するオーディナリーさがええね!】 


<気張り過ぎないちょい多加水さがええねん>


さてさて麺ですが、主張し過ぎるとスープの奇抜さをカリバニしてしまうのを計算していたかのごとき・・・、程よい品質感覚がええですね。基本的にストレート麺と思いきや、軽く捩れているかんじがまたそそります。ストレートであるとエスプーマとの絡みがストン!と落ちるのを勿体ないと思うのか。捩れは計算高くも、私の心を捉えて離しません。


 歯応え的には、多加水の綿密度が高い系統。クチリ!とした水分の多めな前歯の当たり感もありながら、スパスパとした小気味良さも持ち合わせております。奥歯のすり潰しにおいても、不自然なモチモチ感もなく、クチリと緩いタップでしっくりと潰れるよう・・・・。ちょうどこの感覚が、スープの印象を損なわずええ感じやねん!と言えますな。




エスプーマまみれのスベリは初体験!と期待ハードルを上げてみた>


 それにしても、エスプーマまみれともうしましょうか、通常のスープをまとったり、表面の香味油やラードの層を通り抜けたりする、いつもの滑りとは、ひと味ちがいまんな・・。と、ハードルを実は上げてみた。しかし、実際の滑り感は・・・・実は期待した「ねっとり」な滑り感はない。エスプーマ自体がストンと麺の表面から剥がれて行く様に感じる口当たりがとても印象的。ここではたと気づく!麺のスベリを感じていたつもりが・・・・泡の影響ばかりを追いかけていたことを・・・・。






【具:それどころでは無かったがシッカリした大ぶり】


 ・・・・・そうなのだった。冒頭の衝撃・・・エスプーマに頭が支配されていて、それとの通常との差異ばかり追いかけて食っていたことに気づくのです。それが象徴的だったのが、トッピングの蛤。実は結構大ぶりな大きい蛤を提供してくれたのだが、貝殻をむしゃぶりつく醍醐味しか覚えていないわ。


 でも、ほとばしる身から出る汁はとても格別であり、エスプーマのそれとはまた違ったナチュラルな旨味を提供してくれたことだけは鮮烈に覚えております。最後、貝殻にへばりついた貝柱を意地で歯で剥がそうとしていた己を記憶しております。






 総じまして、頭の中も泡まみれ〜(笑)。第一印象に全体が支配されたような気が致します。なるほど・・・・これは、ビジネスにもちょっと相通じるところもありますな。でも第一印象だけのやつもおるけど(それワシかい)。第一印象の期待感を始終キープしていたことは非常に評価して止みません。それに、この演出は、渋谷ではとても自然に感じるのも不思議ですしね。誠に楽しい瞬間を過ごさせていただきましたよ! 渋谷なら、家族で何か用事があったときにでも、個人的に対応可能でまた来れるやん!・・・・と思っていたら、もうこの時期にあって、5月の連休が危ぶまれる・・・・。なんじゃそれは!号泣する私。なので詠います!




  春休み
  泡と消えゆく
  儚さよ


  期待が裏目
  去年と同じ


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




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