【コレ食ったわけ:自分で自分を褒めてもいいでわないか!・・・と思い1000円ラーメン!】
京男、清水から飛び降りる・・・・といった感覚です。もう、ダレも褒めへんかったら自分が褒めたろと、自身を慰めます(笑)。なのでこの店で一番高いものを食ってやろうと入店直後に思ってたのです。そもそも・・・・終電近くで最寄りひと駅手前の吉祥寺。この店しか崇高系なお店が思い浮かばなかったという状況でしたし・・・。なのでこのメニュー。
それにね・・・・このテナントビルの上層階にお姉ちゃん系の店があるらしく、訪問直前に、4〜5人の夜めいたスーツ姿の男性達にエレベータ前で囲まれて「これからどうするんですか?」と言われてビビりましたし(笑)。こんなくたびれたオッサンが、一人でお姉ちゃんバーに行くはずあらへんがな(笑)。そんな出来事があってプチ興奮気味状態もあって・・・一番高いメニュー&ビール・・・・とあいなった次第。吉祥寺の夜も騒がしもんだね・・・。
【スープ:アサリだけで最高の塩味が生まれると言えましょう!】
配膳前のゆったり気分でビール!サービス肴として、煮出し貝柱が結構ゴロゴロとサービスしてくれます。味が出きった後始末的なパーツかと思い一つぶ食って見るが・・・・!!!いやいやどうして!柔らかい上に塩味効いて旨いがな!! ビールとの相乗効果が止まらず・・・・・生中3回口に付けただけで飲み干し〜!残った貝柱がむなしかったわ(笑:だいたい、貝柱旨過ぎんねん!)
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「デカいアサリって・・・小さいアサリとも違う、肉厚なゆったりなアミノパワーがあるのね・・・・」
1)旨味:アラの旨味にシャープなアサリのコクがスパーっと広がる!
元々、魚のアラと塩を操るスペシャリティがありますからね・・・・・、そんな店が扱うアサリのパワーの引き出し方ですから、期待ハードルが高まりますやん!それに・・・・「1000円」も支払いますしね〜(笑)。そして早速その結論ですが、シャープなアサリというより、「おすましタイプ」なスープ感ですやん!と・・・日頃の仕事で神経使い負担をかけて来た胃袋にやさしさを感じます・・・・。アサリ・ハマグリ系でいうと、ブワーっと感じさせるスープの代表格は、アタクシの中では、「不如帰」が筆頭です。それに対しては淡麗方向なれど、上品さという点では凄さも感じたりする・・・。吉祥寺という土地柄とのマッチングは?な気分ですが、こういうアタクシのようなオッサンには実にナイスです。
やわらかいアラの風味の中にあり、アサリのニュアンスが浸透してシャープにすら感じさせる・・・・。しかしそれは、産毛専用カミソリみたいなもんで、シャープさの中に丸みと味わいを覚えますな・・・。
2)塩気:アサリエキス自体が塩気デスやん〜!高級感ある塩!まさか・・・ホタテも?
この手のタイプは、塩気と旨味とが因数分解できない系統・・・・。または素数という扱いか・・・・。素数の中でも味わい的にはシンプルなので、大きめの「237」とか三桁素数でなく、もっと身近で親近感ある「小林繁の19」「掛布の31」「工藤の47」あたりな感覚か(何を語っているのかすでにもう分からない(笑))。でも伝えたいのは、唯一無二な感覚と、スパースター級の仕事ぶりだということで、そういう意味で、素数の背番号を背負った名選手たちと、イメージを重ねさせてもらいました。そいういった意味では、「王貞治の1」というのは、史上最強ですな・・・・絶対に越えられない。
3)香り他:潮の香りというより・・・和洋中性的なニュアンス!
香りが見た目のように「潮」な感覚があまりしませんな・・・。和洋折衷というかユニセックスともうしましょうか、いかようにも味付けプラスアルファで変化しそうな感じです。お店では、バターとか、ガーリックパウダーで様方向へと転じることをおすすめですが、アタクシは素でとおさせていただきました。確かにすまし汁と思って食していたけど、段々と別の感覚にも思えて来たぞ(困)。
【麺:見た目に反して・・・素朴な粉の風味を感じるのです】
一方の麺ですが、ごまかしの効かないスープにマッチする、まさに質実な感じがしますがな・・・・。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「ネギとも絡むしオモしろ系かと思いきや・・・・素朴&質実個性やん!」
1)風貌:やや平打ち&手もみ風が素朴さを感じさせますやん!
あっさり系なスープには少々強いと思われる個性。やや平打ちな麺でゆったりとした捩れ感が素朴と感じ、崇高系でまとめあげようとしているスープ感とはどこか対立的な部分を感じますな・・・・。しかし、慣れというか最初の印象を抜けると、味玉の黄身と絡んだりしているところを見ると、あっさり一辺倒ではつまらないところをカバーしているかの如き、ナイスな存在感と感じます。
2)感触:中加水の王道みたいのやけど、粉の風味も感じるつつ、明らかに感じる密度さが意外!
見るからに・・・中加水な麺。やや多の傾向かと思いつつ、前歯の当たりを確認すると、意外なクッシリ度合いを感じ、見た目以上の綿密度を感じますやん!ちゅるちゅるとすすり上げ、奥歯に引っかけ押しつぶしにかかると、俄に風味も感じたりもして、あ・・・・・淡麗スープの中に麺の風味って感じるのもいいねと再認識したりします。
3)スベリ他:逃れられない白髪ネギの辛味付きが笑う!コントラスト感あるスベリがおもろい!
むしろ印象的なのは、スベリ。というか白髪ネギなどとのからみの部分かな・・・・。白髪ネギ、カイワレ、水菜がいつも適度に麺に引っかかりまして、モチモチ&クッシリな感触にいつもシャリ!っとした感覚が加わり、面白い歯ごたえのハーモニーが、最初から最後まで絶えません。コントラストあるスベリ感が、面白い逸品なので、財布に余裕がおありになれば、是非食していただきたいな・・・。
【具:肉がなくてもへちゃらなのです!存在感圧倒的なアサリ!」
1)あさり(はまぐりサイズ?)
あさりのデカさは、嬉しいもんです。この嬉しさは、例えますなら「カラオケのPVにたまたま予期せず本人映像がでて来る」ような感覚に近いですな。似た者映像画面でだらだらと歌い、自分の曲の番になって突然本人映像に切り替わる驚き!それと匹敵するアサリの存在感とアピール感ですよ!あさり入りのラーメンが出て来てそこそこな期待感の達成。カラオケの予期せずな本人映像の驚き。あさり入りのラーメンが出て来て、予期せずなサイズ&これぞあさり!本物のあさりやん!という驚き。なぜか・・・・カラオケの感動とフラッシュバックしてしまったが・・・・土地柄に刷り込まれたかな・・・。
2)味玉(クリアな塩ダレ含みな味わいがナイス!)
色合いにはでてきないけれど、白身にもしっかりと塩ダレの味わいが含んだ仕上がりがいいですね。良くを言えば・・・・1000円もするのだから、そして・・・・チャーシュー排除なのだから、まるまる一個の味玉でもサービスして欲しいと思う庶民感情ですがね(笑)。また一方の黄身のトロトロ度合いですが、これは広く受ける仕上がりでして、ジェルが一層ゆるい部分がとても旨そう!麺に絡んで食うとまた旨しでした。
3)ワカメ(刺身用ちゃいまんのん!茎わかめ旨し!)
どこにでもあるワカメ・・・と思っていたらいけません。刺身用ワカメの如く、肉厚さですし、また茎の部分がとても柔らかく鮮度すら感じます。まさに海のコラーゲン感覚あふれるタイプでして、このワカメはコレまでの中で最強かもしれん(笑)。
4)水菜・カイワレ・白髪ネギ・薬味ネギ
いつもは、申し訳程度にしか感じないこれらですが、上述済ですが良い仕事ぶりです。スベリと香りにもとても演出効果を発揮していますし、見映え的にもナイスです。
総じまして、いろいろ夜遅い帰宅路にて・・・・いろいろとありながらも、崇高な一杯を食って一日を締めくくれたことには感謝です。うだうだと文句やグチを連ねながらも・・・・やっぱり頑張っているよなと自分に言い聞かせ、キレないことを心に誓う。そして詠います!
倒れそう
閉店間際に
滑り込み
あさりエキスで
明日も頑張る
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。