ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1135】 GANCON NOODLE (東京・駒込) ガンコンラーメン

 春眠暁を覚えず・・・と言うものの、疲れが取れないのは歳のせいでしょうか。最寄駅から中央線始発の東京駅を向かう山手線。丁度運良く席をゲットできたけど、一駅目に着くまでに爆睡してしまいました。最近、夕方定時を回るころには、キーボードに手を置きながら「ストン!」と落ちてしまうこともあり・・・・、週末が非常に恋しいです。さて目覚めればそこは「駒込駅」。嗚呼・・・・これも麺だ。いやいや「縁」だ。この地で麺を食って帰ろうと下車し改札を通ります。

 
 駒込とくれば、実は事前にブックマークしていた店があったのです。目指すは駅から北側に歩くこと7分程度にある煮干し系のお店。ですが・・・・運悪く臨時休業だったから、その場で茫然。更に疲れが増す思いで、それまで下ってきた緩い坂を今度は逆に辿る足が、非常に重いですわい。ストレス発散になっとらんではないか・・・。ラーメンラバーにとって目指た店が臨時休業であることほどショックなことはないのでは?と思える。至福の喜びから絶望の果てに突き落とされたような思い。だいぶ暖かくなってきたなと感じていたはずの夜風が、急に冷たく私に吹き付けるようです。


 さて、それでも目的があれば苦難は克服できるもの。空腹を抱えながらスマホアプリでラーメン情報を検索すると・・・・そこには目指すべきラーメンがあるではないか! それは、お釈迦様が下界の亡者どもに垂らす一筋の蜘蛛の糸のよう・・。決して餓鬼にはならぬよう・・・心を静めて歩きつづけてたどり着くのだ!






 ・・・・などと考えながら、今回は痛快なリカバリーショットとなった「GANCON NOODLE」さんにたどり着いた次第。ほんまに救いの神でありました。先客3名状態というこれまた、さびしくもなく、混雑もなく快適な状態。比較的若いご店主がいかにも腰を落ち着けて、仕事をしているという空気感に溢れます。適度なBGMの音量と、調理場の作業の音。ただただ静かに一杯を待つ客の落ち着いた息遣い。カウンターの一番遠くから聞こえる麺をすする音。ここだけ時間が止まっているのではないかと思える至福感に包まれていると・・・・その一杯は、ご店主の笑顔と共にやってきたのであります。








【スープ:明るく質実なクリスタルブラウン!醤油が甘く決まってる!】


<明るい鶏ガラに甘みある醤油コクが決まってる!>


これは、配膳の瞬間から新しさと定番さがきっちりとまとまってるな・・・・と感じられる落ち着きを感じます。そして若々しさも不思議と感じるが、それはネーミングのイメージから来るものか?なんたって、その名も「ガンコン」ですからね〜。そのスープカラーに久しぶりに明るい色合いの醤油ブラウンといった受け止め方です。


キラキラした鶏のエキスが細かい輪になって、ゆったりと漂います。その油に十分な透明感を感じますし、質の良さを食う前から予感させます。堪らずレンゲで一口、口をトンがらせながら、ズビビビーーーーっといただく。なる(ほど)!丸鶏まではいかないまでも、非常にあっさりとしていながら、深さも感じる動物系のコクを感じますぜ。ボディーが薄めな印象は払拭されまして、サラサラが折り重なるような厚みを感じます。


そこにもって、醤油ダレのまろやかさが誠に映えますな!酸味をあまり感じず、甘みを主体とした発酵系の旨味を体感します。綺麗に決まったクリスタルさが一段とシャープにも思えるヒゲタ醤油?醤油好きのツボを押さえたまろ味を楽しめます。





<昆布と節のエッジングが効いた様な塩気が旨味>


しかし、甘いだけではなくそれはそれ・・・塩味も醸し出す醤油なのです。昆布と節系の旨味を濃くしたような塩気を感じる。いかにも高級塩と言ったミネラル感塩気や海の天然さとも違う。かと言ってパンチ系のいかにも塩味でございますという風でもない。塩気そものを旨味と感じるタイプで、よく感じる「旨味=塩気」という感覚。


節系の味わいと、昆布系の旨味ががっつりと、そして柔らかくも結びついたような自然な感覚。決して淡麗とは括れないのだけど、しっかりとした味わいの中に、丸みを感じる塩気・・・・。








【麺:非常に上手に茹で上げコントロールされとります!】


<コントロールされた細麺中加水ストレート>


この麺にも質感を強く感じるのだよなーーーー。箸でリフトすると、これまた美しい整ったストレートの束。ややうっすらな小麦色でも薄い色合い。表面のツヤツヤ感が、いかにも中〜多加水のアイデンティティを主張します。それに、店主はキッチンタイマーを使っていなかったのだよなと、今になって思い起こされた。つまり、茹で上げのコントロールが非常に良くて、柔らかいクッションある歯ごたえが、とても印象的だったのであります。


細麺ゆえに芯のないクチリ!とした一瞬でちぎれるタイプ。されどその表面は、薄皮一枚程度の透明感を残したところがあります。茹で上げのピークの頂点にあるようなピントの合った感覚をその歯応えに感じます。クチクチ・・・・スパスパ・・・と前歯の当たるタイミングでリズムを感じる。奥歯の感覚にぷりぷりより、柔らかい沈み込みの後に一瞬で途切れる後味。





<スベリに麺のまとまりと緩やかさを感じる>


またスベリが良いのだよ。細麺なので束になってまとまる印象に、スベリの感覚が、「束になったまとまり」がある。と言いますか、麺同士が貼り付くような感じがいたします。そのため、一口一口が、まるど一つの束を食べているような錯覚を覚え、それがまとまり感をより一層際立たせる感があります。


 その上、その束を構成する一本一本は、とてもしなやかにも思えてなりません。緩やかさというか、穏やかさを感じるしなり方をいたします。日常の中にある崇高さを体現したような麺のスベリ・・・。こういうのホンマに好きやねん!







【具:華やかさと懐古な一面を織り交ぜて・・・ナイスな仕上がり!】


<薄味なで十分な旨味!レアロース&バラロール>


 チャーシューも最近、すごくどの店もレベルアップしていて、良い意味で泣かせてくれますわ・・・。ロース肉?にあたる部分はレアが最近普通にでてきますもんね・・・・。私は、バラ肉ロールでいちいち感激していたもんですが、最近そういう有り難みの感覚が麻痺してきたかもですな・・・・。二種類のチャーシューはそれぞれ、薄味系でして、醤油ダレの漬け込み感とか、炙り系のような甘味で押すタイプでもない、ナチュラル系の崇光さを感じます。歯応えにいちいち引っかかることのない柔らかさよ!




<ちょっと懐かしさを覚えるチョイ固めがナイス>


 一方の味玉は、昔、子供の頃の運動会でお袋が弁当に入れてくれたような程よい黄身の固ゆでタイプ。とろ〜りなジェルタイプの黄身のたれる具合が本当は好き。でもね・・・・そういう郷愁を少し思い出させてくれた仕上がり感については、これはこれで大アリだ!と思えます。スープがシッカリしている分、具は素材の味わいを素直に出すほうが、全体としてまとまりがよい。改めてそう感じさせる一品でありました。









 総じまして、寝過ごした春の年度末年度始め準備対応に疲れたオッサンが、寝過ごして降り立った駅近ラーメンは、ただ・・・ただ旨かったというだけの話。本当に激動な一年の疲れがどっとでた感がありまして、最近は電車に座れば1分で眠りについてしまう自分が情けない以上に怖かったりもするのであります。このままの調子だと、山の手線だったらそのままマジで一周してしまいそう。そしたら、また会社に逆戻りでそこから出勤したりして(笑)。さて皆さんは、2012年度の成果と反省、2013年度の抱負はいかがなものでしたか?私はにとって、2012年度は、「ジェットコースター」そのもの。強引に載せられて逃げ出せ模せず、キャーキャー言ってただけの一年間だったかな? そして2013年度は・・・・、「なすがままなり」って感じかな。ただ・・・・、ただ受け止めるということだけかと。人生ってのはゲームだという人がいるけど、ゲームもハマればマジになるもの。たかがゲーム。されどゲームなのであります。なので詠います!



  寝過ごせば
  ぐるぐる回るよ
  山の手線


  まるで双六
  一回休み


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!





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