ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン981】 麺屋 海神 吉祥寺店 (東京・吉祥寺) 冷やしはまぐりらぁめん

【コレ食ったわけ:吉祥寺では穴場と思うのよね・・・・・駅近で実力度、そして混み具合】

  吉祥寺で今日もお買い物です。家庭の事情あっての買い物でして、堂々とついでにラーメンを食う週末の昼なのです。雨模様だったから・・・人が少なかろうと西荻窪「はつね」に行ったら・・・・これまた凄い行列にて吉祥寺まで引き返す。久しぶりに「ぶぶか」で油そば食ってビールでもと考えてたら・・・ここでも行列で泣く。もうどこでもええわ、近くでと「天下一品」をねらって思いっきりレビューで蘊蓄語ってやろうとも思いましたら、ここでも満席やで(泣)。あーーーしんどと、思いついたところが、こちら「麺屋海神」さん。何故かというと・・・・、ハッキリ言って場所が分かり難い。そして「塩専門」ってところが、吉祥寺界隈の若い人には、積極的に受けるのか?が気になるから。まあ、狙い通りに通り側カウンター席端をゲットできて、まずは一息。そしてビア!




【スープ:まさに・・・潮といった風貌に、やさしさと貝コクが滲む】

  元気のある店主ってのは、ときどき見かけるけど、こちらのご店主ほど、腹の底から大きな声で出迎えられるのは珍しいのですわ。あれだけ声が大きいと、気持ちよいを通り過ぎて、無意識に反応して入店してしまうといった威圧感(笑)。ま、いいこと、いいこと! ・・・・と豪快な店主のは裏腹に・・・・とっても繊細なメニューをチョイスするのですが、まー、つい先ほどまで「ぶぶか」の油そばを食おうと思ってた男とは思えないメニュー選択であることに気がつきましたわ(笑)。などと言いながらも、選んで良かったと思えるのは、配膳の瞬間!キラキラ光っておりますもん、麺顔全体が!そして、スープもね!味わって見ると・・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「ほんまに・・・・・これ「オヤジ泣かせ」な味のスペックやで!あんまりうれし泣きさせんといてほしいわ・・・」


1)旨味:冷やしても貝系のコク豊かさと・・・・魚介の出汁!冷やしても尚色気ある塩スープ

  これと同じ「温かいバージョン」を「あさり」で頂いた時は平日深夜だったっけ・・・。陽がまだ明るい時間帯で、週末にいただくのはまた格別。前回と同じく生ビールも添えての臨戦態勢です。確かに冷やしらしい麺顔と思えるのは、レモンやらプチトマト・キュウリというニューフェイスが加わったため。同じようで全く別もののニュアンスです。などと思いつついただくそのスープは、非常にキリリと冷やされたその温度感にナイス!と感動します。

  また冷やしと比例して薄まる塩味加減と、脂の凝固が気になるところですが、そういう心配は無用と感じます。実にコラーゲン感覚があり色気を感じますし、また魚介の出汁感と、貝柱・・・・はまぐりの出汁加減が豊かに香ります。なので・・・「淡麗に感じるのに実は濃厚?」とすら覚える味わい重視の冷やしらーめん!ま、大台の価格を張るだけあって豊さは認めざるをえませんな・・・。冷えてこそ、自然な旨味アミノ酸を感じさせるのは、貝類の得意とするところでしょうかね・・・・。

2)塩気・甘み:まっすぐな塩に魚貝のエキスをコーティングしたような塩気の出だし

  アラ出汁の魚介エキスにのっかるまっすぐな塩。それは、この系譜のお題目ですし実力度は認めるところです。なのにこの塩の色気はなんぞや・・・、ああ、やっぱり貝柱の塩気。そして・・・ハマグリエキスの塩との結びつきを感じます。旨いよりも塩味がそのまま残っている。それだけに、塩らーめんの冷やしと感じるところがあり、その上にゆったりとした脂の旨味を感じる時間差攻撃なのですな・・・・。


3)香り他:コラーゲン感覚が海系で自然なのですな・・・

  コラーゲンの正体は海草系のフコエダンですよね? だったら女性におすすめしたい! ラーメン食って・・・髪潤う(笑)。そんなコピーを思わず思いつきました。でもですね・・・麺類に海草系コラーゲンって実に良く合うのですよ!和蕎麦にも見られる手法ですよね〜。ネバネバしたところは一切ないのですが、ゆったりとしたところが実にワカメを食っててよく感じるわ!嗚呼、冷やしらーめんってのは、まだまだ伸びしろあるかもね、ジャンル的には!毎年、夏を迎えるたびに進化していくことでしょう。




【麺:こんなに「たおやか」な風貌とは予測できず・・・・嬉しい誤算】

  全く同じメニューを温と冷で食い分けてみて・・・・スープの変貌ぶりより、実は麺の感覚の変化がとても気に入りましたわ!冷やして好感触ってのは、なかなか讃岐うどんくらいしか思いつきませんぜ(大げさか・・・・)。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「噛むとか、スベらせるとか、飲み込むとか・・・一連の所作がラグジュアリー!」


1)風貌:基本的にはストレート!やや長方形に潰れながらも、適度な捩れとナチュラル感ありあり!

  見た目、一切温かいバージョンと変わらんやん(笑)。そのまますぎてツッコミをいれたくなりますが、いやいやどうして、その質実さがそのまま再現されているようでまたコレ安心の一言ですよ。やや潰れた四角形で平打ちとまでは行かないスタイル。基本的にストレート中細麺やのに・・・捩れか方が非常にナチュラルな上に、小麦の色合いがまたナチュラルなので、ラインの流れが非常に「和み系」を感じます。実際の見映えは、写真以上。撮影用にリフトした瞬間に・・・・「こいつ・・・イケるやつ!」と直感的に思わせてくれます。


2)感覚:冷やしの方が「これ好き!」と思えるクッチリ感覚がナイス!ゆるい反発がにくいね!

  個人的には、「温かいバージョン」よりも印象が良かったというのが本音。王道の中加水麺が、昼の日光の下で見ると・・また違った印象ですね。前歯の掴みと千切りは、クッッッチリという弾力ありながらも、その儚さがたまらん(弱い弾力が続くゆえ、ッッッ・・という三文字が並ぶ)。そして、奥歯の潰しでは、緩やかなクッチリ感。いかにも反発してもちもちっすよ!という麺も好きだけど、こういう奥ゆかしいモチモチさも非常に捨てがたいのです。年齢を重ねるごとに・・・それは愛情すら感じるのです。


3)スベリ他:コラーゲン感覚と同化しているためとても気持ちよいスベリ!

  そして・・・この麺は、冷やした方が、麺自体の抒情感を非常に感じます。麺がが自重したかのようなモチモチ感と、スープのコラーゲン感覚が混じり合い、油をまといながらも、表面のきめ細かさが光る! おっさん(アタクシ)がクチを尖らせて、自慢の肺活量(5000cc)をフルに発動させすすり上げる瞬間(逆波動砲やな)、唇裏側やや3センチ奥と、喉越しに駆け抜ける感覚が・・・非常に官能的・・・なのであります。これは、昼間のビールはよく回るということの影響なのでしょうか・・・・。




【具:個人的には、生ワカメがとても気に入る!】

1)ハマグリ(貢献度合い伺える・・・名誉顧問的な存在感)

  まあ・・・京料理の腕物のような完成度を求めては可哀相です。でも、それに匹敵するほど「大ぶり」なハマグリを評価してほしいため、それを引き合いにだしました。だって・・・通常なら麺顔いっぱいにチャーシューが埋め尽くされてもよい価格なのですからね。麺顔いっぱいのチャーシューの代わりに「はまぐり2個」です。でもね・・・冷やしにおけるハマグリは「名誉顧問」という立ち位置な感覚ですな・・・・・。やはりこれだけは、暖かいバージョンの方が旨いに決まってますから、「両方知っているだけにつらい」のですわ・・・・。悪気はないので、あしからず。温かいバージョンのハマグリが旨過ぎただけなのだから・・・・。

2)生わかめ(海の自然のコラーゲンを思い知ります)

  前回、温かいバージョンでも印象が良かった「生わかめ」ですが、これだけは、冷やしの方が格段に旨し!でした!!! これだけ茎部分がぶっとくて・・・しかも柔らかく・・・・噛みちぎって糸を引く・・・・・。鮮度も感じますし、これは値打ちを感じましたが、若い人には分かってもらえるだろうか・・・・。


3)プチとまと、もやし、キュウリ、水菜、レモン(役者が多い)

  まー・・・・これらを整理して50円、80円でも安くなればとは思うけど、おそらくこのパーツは、価格に見合うように尽くされた・・・・パソコンでいうバンドルソフトのような立ち位置なのでしょうな。でも・・・レモンは酸味をあらわすポイントとして必然なパーツなんでしょうな。プチトマトも完熟していて申し分なかったし、夏祭りな気分で頂く分にはいいのではないでしょうか。





 総じまして、休日の優雅な夏の麺ライフ in 吉祥寺 という感じで気持ちがとても軽やかになりましたわ・・・・(吉祥寺のお金持ち価格ではありましたが)。吉祥寺は、探せばニッチな趣味系の店とか、ロハスな店舗も数多く、近くに井の頭公園もあり、ジェンダーフリーな街ですね〜。もう少し寄り道して、行列の名物コロッケでもお土産に買って帰ろうかしら・・・・。そいいう心の余裕を与えてくれる一杯でありましたわ。なので詠います!


  人並みで
  どこもかしこも
  埋もれてる


  オアシススポット
  イケ麺スポット



 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 


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