ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1097】 麺創業 磯部水産 (東京・吉祥寺) 牛テール塩麹ソバ【限定】

 正式にはこの日が仕事始め。とは言っても、休暇中は自宅でパソコンでこそこそとパソコンで仕事をしていたがね(笑)。この日、われら組織体の軍団は、神田明神へお参りにゆき、今年一年の戦の勝利を祈願したのであります。その気概まるで「桶狭間」前の祈願のようだ!とは言い過ぎか(笑)。でもそんな気分も個人的には少ししてた。まともに勝負しなくても、まともに勝負しないから、勝利できるのだと心から信じたい!

 などと個人的には盛り上がって、早々に帰宅。いろいろ家庭の事情もあってね(それは内緒)。そんなひとときに、たまたま・・・全く予定せずこの店を訪問。食ったのがこの一杯!なのだが、いやはや・・・旨かったぜ!これは、さい先良いね!おみくじ以上にうれしかった一杯!

 






【スープ:流行の「塩麹」、拉麺マイナーな「牛テール」、プラスひと工夫で ∞ 】


<はんなりとした塩が甘く、青じそが清涼感を誘う>


いやはや、これは参った・・・。ひとくちすすって、武者震いを覚えるほどの好みのスープでありました。大体、肉煮干系で濃厚な味わいをさらりと食わせる店だと思い込んでいたので、こういう上品な牛テールが出てくるとは思いもよりませんでしたし・・・。塩麹は、ちょっとした流行だとも思っていたので、期待が低かっただけにそのギャップが大きく、驚きを隠せません。


塩味が、サテンのように薄くほんわかと優しく広がる。そのあとにほんのりと仄かに、華やかとも思える甘いような味わいが静かに広がるようです。その感覚がまさに「はんなり」という京都のことばがしっくりとくる。塩麹の発酵した味わいがそうさせるのでしょうね。米の力でこんなに雅やかとは・・・塩麹の特性の生かし方には、センスと努力を感じる次第。


そこに持ってきて、青じその合わせ技というのは、実に気持ちがいいほどの味の構成力です。一気に味が立体的にも感じるし、また食したあとがとても清々しくも思えてくる!いつもなら淡麗系と割り切ってしまうが、塩麹のまろやかさもあって、マイルドと思える。サラサラしているのに、マイルドな塩コク。マイルドなのだが、どこかやっぱり華やかな塩コク。




<スッキリさが極まった牛テールは比類なき>


やはり、牛テールの威力なのだよなと一人で頷く。ペッパーでもひとかけら振りかけるものなら、一気に洋風に持っていかれがちなこのスープ。また、韓国系にも触れがちなこの具材が、しっかりと日本のラーメンスープで落ち着いているのです。こういうところも、塩麹の貢献か。はたまた、昆布の成分からくるのでしょうか・・・・・駄舌の知ったかぶりゆえにお見逃し下さい。


まず、この透明感に度肝を抜かれます。くすみがないそのスープ。体にいい!と心底思える品質感。そこにキラキラと浮かぶ牛テールの脂の和が散らばり、誠に年初の一杯にふさわしい煌びやかさを感じます。味わいとしても、全くクセのないすっきりした動物系の味わい。塩麹という余韻が、脂の旨味を磨いているかのようです。塩味が立っていないため、牛テールそのものの旨味。シャンパンと一緒に食しても違和感なしのような、完成度を感じます。そう・・・久しぶりに興奮を覚え、堪えることが出来んのです。




   クリアー過ぎて柔らかいカラーに失う言葉

      軽いように見えてしっかりとしたコクに撃沈

         青じそのその何気ないマジックにテクニックを感じる



 ああ・・・・このスープをサーモスのポットに入れて、会社に持って行きたい・・・・・。そうすれば、凹んだときに元気100倍!ユンケルよりも効くと思うけど・・・。







【麺:普通のようでいて奇抜と思える・・・低下水ストレートがナイス!】


<スッキリ塩スープに低加水という選択肢>


ここでまた、アタクシを泣かせるのがこの麺のチョイスなのですわ。ここでまた低加水細麺をぶっこんでくるとは・・・・・。盆と正月が一気にきたようなもんです。ちゅるちゅる中加水でもきっぱりと成立しそうで広く一般ウケしうですが、わざわざ玄人狙いのようなこの歯ごたえ麺ですか!と言いたくなるような感覚。


 表面のカッツリ度合いというか、きめ細やかさがいいのか・・・・思いのほか汁の吸い込みが緩やかなこの麺の表情。時間が経過してもそれほど熱ダレをしない感じです。ということで、麺の小麦のニュアンスを汁に影響することもないので、最後までクリアーなスープ状態で頂けるという次第。 



<クツリとした感覚が牛テールのほぐし肉とコントラスト>


 ということで、芯を確実に感じて・・・クッシリと頂けるこの歯応えは秀逸!この感覚に酔いしれて次の食へと進むと。牛テールのほぐし肉が麺と絡み合い・・・一網打尽にそれらを口内に運び入れて咀嚼に入る。すると、これまた麺のカッツリ感と、ほぐし肉の細かいクニャリとした繊維質の束が混じり合い・・・・何とも言えぬ対極的な歯応えが折り重なります。そういった複雑系な味わいは・・・・アタクシのクルミの大きさ程度の脳みそには処理しきれずでして、「複雑→旨し」と単純に感じるのみです。



   想定外の低加水麺で豚骨系白濁を連想

      しかしクリアースープで!替え玉コールが違和感

         とは言えトッピングのほぐし肉との興奮で思わず替え玉



 スープと具のポテンシャルに、ついつい置いてきぼりをくらいそうだが、いやいやどうして・・・・選択のセンスが光ります!







【具:夢の中へ誘う・・・テールこそげほぐし肉!】


<ジューシーなほぐし肉の旨さに泣きそうになる>


 箸でつまむと・・・その旨さそそりまくりなビジュアルに右手が固まります。最高の牛コラーゲンの塊を含んだ柔らか肉繊維!これ一口と、吉野家の牛丼3倍を引き換えにしても良い!とすら思える兌換率の高さでっせ!まさにB級金メダルなトッピングが今ここに!。コレ食ったら、明日はお肌の感覚を確かめましょう。きっと良いコラーゲンの効果を体感できることでしょう。


 『ほぐし』・・・・、あられもなく無様なようで、不規則な繊維塊の形状は、まるで丹後縮緬の皺文様のよう・・・。ハグと甘噛みしても、滲み出る肉汁。その重みのないサッパリとしたコクが、上質を極めます。




<骨もしゃぶりつくべし>


 忘れてはならない!その骨の存在を!!股関節を連想させるその形状は、尾っぽの一関節部分のむき出しです。それは、決して「オブジェ」ではありませぬ。肉がないように見えるのですが、関節を剥がして、軟骨にあたる部位を手でもってムシャぶりつきましょう!ヘルニアを経験している方なら、悲鳴を上げてしまいそうなその仕草ですが、この関節部分の軟骨が、実に旨いのです。半透明で一見食えるようには思えないのですが、一度試してみる事うけあいです。




   最高の牛コラーゲンと共に食す

      その汁のエキスは、まるで人を陥れる旨さ

         野性に帰ってムシャぶれ骨を!拉麺ギャートルズ



 いやはや・・・この、骨からこそげ落として、ほぐした肉は、缶詰にして明治屋、KINOKUNIYA、成城石井など高級スーパーで売っていてもおかしくはないと思える旨さが厚い。







 総じまして、初仕事か!とも思えるこの今回の実食。はっきり申して、それほど?と思われる方も多いと思うのですが、この一杯は、いちいちアタクシの好みを満足させてくれた一杯でありあした。いやいや・・・・今年の景気ずけには持って来い!また食いにきます!と言いたいが・・・これ、限定なのよね・・・・。しかも、毎週月曜日しか開店しないという二毛作店。限定×限定というレアな存在? 泣けて来ます。なので詠います!



  華やかさ
  言祝ぎ感じる
  塩麹


  牛にゆられて
  緩やかに舞う



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



 




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