休日出勤のモチベーションを上げるには、何か特別な楽しみが必要！なので今回は新宿で途中下車してみました。土曜日朝の新宿東口界隈。まだ朝帰りの人たちがパラパラとおりまして、そんな姿が羨ましい。
【スープ：朝一でワンコインで食うとして・・・イケてる豚骨やん！】
１）マー油の香りが塩気に滲む
百も承知で入店の熊本ラーメンなのですが、やはり配膳遭遇時のマー油の香りは良い刺激ですね〜。朝の気だるい気分に一筋の光が差し込むようです。新宿東口の雑居ビル地下２階で、床もエレベーターホールも、もちろん店内も油を引いたようなぬるっとした感覚・・・。近くで酔いつぶれて完全に死んだ状態のスーツ姿のおじさんを横目に、一口すすって・・・・アタクシはミサに参加したような優しい光に包み込まれた気分になります。舌の奥から一気に鼻腔に広がる独特な香ばしさ！そして柔らかいニンニク風味が食欲を駆り立てる！朝ももたれガチな胃袋が完全に目覚め、香ばしさの奥に滲んだようにはっきりと輪郭を形成する塩味がまた脳みそを刺激します。うまし・・・・・。ああ、朝から白飯を欲するこの濃い味付け！あっさり系でゆっくりとしたバイオリズムで活動を始めたい土曜日の朝でしたが、出社して一気に戦場モードに突入させたいときは、やっぱり豚骨でっせ！と改めて思うのだよな〜。なんだか大阪での朝ラーメン活動の中にあった、さつまっ子ラーメンが懐かしいな・・・。 ともかくもマー油の香ばしさに目を奪われがちですが、どちらかというと、ハッキリとした塩味にも支配されていると思うこの一品。その塩味とマー油の結びつきが秀逸であって、嫌な辛さ・塩気とはならず・・・・アミノな味わいへと方向付けるような感覚。
２）何気にまったり感あるボディ
アタクシは、九州系ラーメンに、東京醤油の一部にあるハイセンスな感覚をパラメーターに、持ち込んではいけないな・・・と常々考えておるのです。かといってジャンキーと言っては極端。その中間にある「大衆系」が好きで最近ハマっておるのですが、この大衆系ってのも街の商店街目線ではなく、「一般サラリーマン目線」。外回りや仕事合間にさくっと食える日常系が好きで、そういうアタクシの感性にはピッタリと当てはまるスープ感覚ですな・・・・。なのでそこに調味料系があっても問題なし。朝拉麺とはいっても遠慮なくな豚骨感ありありでして、出汁感で食わせる博多系の一部とは明らかに違う感じです。豚骨の匂いもそう気にならない程度感でして、カシラとゲンコツの配合割合もきっと九州の中でも地方で違うのでしょう。しっかりとした豚骨感と言わせてもらいましょう。
マー油の香ばしさが理屈なしにそそる！
塩気がまた食欲をばく進させる危険信号！！
何気にしっかりとした豚骨スープを平らげて罪悪感！！！
・・・・やはり、秋からのダイエットというのは無理なのか。そもそも、それならラーメン屋に朝から行くか？と自分自身の駄目さぶりが目にあまります。
【しっかりとした印象！太さ標準ストレート麺！！】
麺も結構しっかりとした標準の太さがありまして、ストレートさが決まっているところは、やはり九州系だな・・・・と改めて感じ入るフォルムです。やはりやや加水が低めに抑えられていて、表面のややぬめっとしたスベリの奥には二段仕込みのような芯がはっきりと、咀嚼感として伺えます。豚骨という濃厚系なスープの中にあっても、クッシリとした歯ごたえで粉の風味を感じ取れますし、これはなかなか食べ応えがあります。前歯の処理段階から、スパスパとは軽快には千切れずクシクシっとややタップがズレるようなリズムになる咀嚼。奥歯に送りクニクニクニと・・・・すり潰す。その一連の過程で、風味とコシのバランスは一定以上という感覚を十分に感じ取れる一品であります。
粉感も忘れない九州オリジン！
マー油が絡み付くきめ細かいザラツキ！！
適度な歯ごたえで朝から満足感！！！
比較的加水低めが好きな性格なので、もっとチェーン展開していてくれたらたまに食いたいと思いますな・・・・。嘗ての勢い取り戻せ！
【具：チャーシュー】
くどくどと語ることなく、一定で美味しく食させていただきました。朝のらーめん・・・ワンコインなりの感想です。
総じまして、久々のマー油の香ばしさに背中がシャキッと伸びる思いがした一杯。朝からコレを食う人がどれだけいるのだろうとか思いながら、それでも通し営業で頑張っていてくれてるのがありがたい。桂花食って来たよと語ると、そこそこファンって意外といるのだなとそこもまた発見したする。愛されてる一杯なのだなと再認識。こういう一杯が好きなのだな・・・。なので詠います！
酔いつぶれ
店でへばった
サラリーマン
あたしゃ真横で
エナジー補給
お粗末！ということで家族にも感謝しながら合掌！今日も本当にごちそうさまでした。
