三寒四温の日々。この日は寒に当たる日で、とある用事で放り出されたお昼過ぎの、中央線武蔵境駅界隈です。ここなら、もう行く店が決まっているも同然で、北口を北上して、いい味噌ラを出す新店へと歩を進めるけど、休業日に当たることをつい忘れてしまってました。いかんいかん・・・・、久しぶりに大衆系八王子ラーメンを出す老舗へと切り替えしますが満席! こうなると武蔵野系油そばだな・・・とこちらも新店舗のところへ参りますが、行列発生です(汗)。近くのこってり系の名店も当然行列。申し訳ないが、かなりの下げモードで、「哲麺」さんへの訪問を決意します。ちょうど奥の席が空いててよかったよかった。東京都の西エリアにかなり勢力的に展開しているチェーン店。この店で55店舗目。大阪豊中の名店「麺哲」とは真逆な東京豚骨を出す店。空腹で彷徨うことがなければ入ることはなかったでしょう。されど・・・・結果としては「入ってよかった!」と思えたのは収穫だったかも。総額550円でかなり胃袋が満足と感じました。
【店:若い人向きのほっこりスペース?客層の若さと女性比率の高さが意外な人気ぶり?】
客層は若い人ばかり、20台9割以上です。1割弱はおっさんでして、それが私。しかも、女性もそこそこ入っていて、女性のお一人様も結構お気楽気分でご来店。しかも常連も多く、「油少なめのバリカタ」などと、さらりと注文を通すお姉ちゃんお客が、また可愛いかもしれません。亜細亜大の学生さんか、はたまた獣医さんの卵がも・・・。
こちらは、東京豚骨ということで、「豚骨醤油」「豚骨塩」「豚骨味噌」の3ラインアップがベースでぞれも500円均一。その上で、横浜家系なみの調整可能なシステムで、味・油・麺の調整がそれぞれ可能。しかも、麺の調整にいたっては、九州博多系のシステムを最大限に導入しております。「こなおとし」から始まって、「はりがね」「バリカタ」「ややカタ」「カタメ」・・・・あとは柔らかい方向に向かって同じように展開。極め付けは、トムヤンクンラーメンまで備えるラインナップ。そして何を言ってもありがたかったのは、「替玉50円」。結構使い倒せる店かもしれません。
【スープ:想像以上にサラサラシルキーな滑らかさ、マイルドな塩気、マー油の香ばしさ・・・ワンコイン以上の嬉しい質感】
豚骨系で嬉しいのは配膳が早いことですね〜。席についてすぐ食券と調整を中mんして、上着や荷物を片付けてスマホを取り出して、1分少々待ったらもう配膳が完了です。つい数分前まで、昼飯難民であったことが嘘のような、この有難さ。
スープが意外に白い!豚骨醤油というからには、もう少し茶褐色がかっているものと思われましたが、マー油以外は塩豚骨かと思えるほどのアイボリー。よく見ると香味油がクリスタル度を増してうごめきます。マー油もある程度漂いますが、麺に引っかかって身動きが取れていない様子。まずはそこをレンゲですくいひと啜り。これがまた豚骨特有のしつこさやジョッパさを感じさせず、とてもさっぱりとしている。それでいて、各種香味油と課長の力もあってか、旨味が芳醇で、サラサラ感がまたたまらん!マー油の香ばしさの寄り添いもしっかりとしていて、食欲が加速。気持ちが落ちついたなと思ったころには、麺を三分の二以上を食い尽くしている始末。いかん・・・早く替玉を追加せねば!
豚骨特有の塩気も、醤油タレのカエシ感覚も弱い一方で、とてもまとまりのある香味系の味わいが秀逸。チェーン展開ならではの部分はあるけど、むしろシルキーなきめ細やかさが生まれていて評価が尻上がりです。
【麺:オールマイティーな茹で上げ調整と、+50円という替玉制度に強く惹きつけられる】
当初は、低加水のストレート細麺ということもあって、博多麺と全く同じと思っていたのです。しかしニュアンスが微妙に違うような感覚でして、微妙な個性さがまた嬉しかったりして・・・。
まず硬さは博多麺と比べて少し柔らかめ。柔らかい博多麺とどう違うのか?が自分でもよく分からないけど、加水の少なさと粉熟成を感じる博多系に比べて、やや練り水成分の余韻を感じるというところで、圧をあまり感じない。これがあってまた食べやすいのかもしれません。そして形状は、やや角を感じるが如しの舌触りと喉越しに感じるシルエットがあります。替玉にしても、デフォルトスープが後から味が薄くなるという残念感があまりありません。なので、替玉に醤油ダレを少し垂らすなどの操作をする必要性を感じません。せっかく準備されているのだから、使いたいのだけどね・・・・。
【具:バラロール肉が美しく、一方でスライスの薄さ!それでも薬味類あ必要十分な充実ぶりにナイス!】
トッピングのバラ肉ロールのチャーシューも見事に整形されているけど、味としてはさっぱりして重くないタイプ。またスライス度が薄くて、麺に巻いて食えば一度に食えてしまうというボリューム感から、あまり味の印象が残らないかもしれません。 博多系と同じようなキクラゲはやや柔らかだったけど、コリコリとした歯応えに、食欲にフックがかかります。
高菜と紅生姜もしっかりと備え付けられてます。なんだけど・・・今回は、マー油の香ばしさもあって旨く思えて、わざわざ投入して味変化さえる必要性を感じませんでしたので未使用。テーブルセットの調味料には、醤油ダレがあって嬉しいが、塩ダレもあって嬉しいところ。さらに酢もあるから、好みの調整に苦労することはなさそうです。あと、これでネギポットがあれば完璧です。
総じまして、「コスパもさることながら、バリエーション豊富な東京豚骨」というそのままの印象でごめんちゃい。いや〜、空腹で武蔵境を彷徨うところを救ってくれてラッキー。それだけでなく、東京豚骨の味わいに新たな可能性を感じました。豚骨ってチェーン展開のイメージが強く、東京に来て滅多に食わなくなったけど、そこそこの旨さというのは、気負うことなく食える気楽さも味わいと今更ながら再認識させていただきました。人々の人気に支えられたからこそ、五十五代目まで発展できたのでしょうね。恐れ今ります!今後のラ活には、こういうったチェーン展開のブランドもトライせねばね・・・・。なので詠います!
昼下がり
寒の戻りに
襟を立て
彷徨い染みる
東京豚骨
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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