ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1037】 中華そば 丸福 西荻支店 (東京・西荻窪) 中華そば

 健康診断が終わると、妙に不健康なことをしたがる。そこで、思いつくのがこちら。この大衆系満開の西荻窪の名店は、二階に上がれば瓶ビールをあおり、タバコを燻らしながらラーメンを堂々と待つことができるのです。思えば、昔の大人は、みんなこんなことをしていたもんだ・・・。禁煙は守る常識は持ち合わせているのだが、ここの二階は、解禁なのです(笑)。


 



【スープ:豚と醤油の懐古系な雰囲気を味わうものであります】

1)豚コク主体のシンプルな味わいに酔う

  何も知らなければ、配膳の瞬間は、ズッこけるかもしれない・・・その気の抜けた麺顔。チャーシューよりも、半ば散らかったようなモヤシと挽肉が支配的です。されどこれが「丸福」なのです。挽肉は、豚コクアップのためのトッピング系香味油の欠片。スープの動物系のあっさり加減が特長てきなのですが、シンプルで実は裏腹に透明感のある豚コクが良いのです。その決めてが挽肉であったりする。味わってみて、最初に醤油ブラウンの余韻に到達する前に感じるのは・・・・「大衆系な豚のまろやかさ」。大変良い意味で時代錯誤的な新鮮さを覚えるのですわ!


2)醤油もシンプルなのがまた良い!「あっさり」とはまた違う

  醤油の酸味や塩分というより・・・・なぜか昔から知っていたかのような「まろやかさ」ですね〜。豚コクの揺らめきが醤油とよく結びついております。節系のニュアンスよりも、この場合は調味料とのコラボの方が正解だと思えます。シンプルでありつつ・・・・程よい脱力系が醤油味が非常にナイス!と言えましょう。


   麺顔を見てまず肩の荷が下りるよう・・・

     ひき肉は見るとなぜか残したくないという衝動を覚える

         緩い豚コクの揺らめきとまさに大衆系な醤油ブラウンに和む解放感



   ああ・・・こういう脱力系なオーラを垂れ流しとる店ならではの、ええ感じの醤油スーでっせ! ビールを開けた直後でもスルスルゴクゴクと飲み干せまんがな!




【麺:よくある中加水が平ザルの妙技でピシーッと決まる!】

   店主の腕が光るのだ!全く珍しくもないふつうの中加水麺であって、崇高系な一品でもないのだが・・・それが妙にうまく感じるのです。よくよく麺の噛み口を見ると、中心部分の緩い芯にあたる部分が伺えます。やっぱりな・・・・と自分がほくそえむのがわかります。こういうのは、後半には程よくスープを吸いこんで・・・・また表情を変えるのだよな〜。前歯でスパスパと千切ったあとは、するすると喉奥に近いところまで運び、奥歯でクチクチと数回すりつぶし一気に嚥下。麺釜でストレスなく泳ぎながらタイミングよく平ザルで湯切りされたのが伺えて、妙なぬめりなどなく、技が光りますわ〜(笑)。



   けだるい動作がびしっと決まる?

     とは本音は思えないけいれども

       なぜかかっこええと思いつつ麺をすする・・・



 男なら・・・・一度は、平ざるやテボを自在に操ってびしっと湯切りを決めてみたいもんやね(笑)。




【具 :チャーシューが有難かったころのチャーシュー】

1)チャーシュー

  この程度の薄切りで十分だったのだよな・・・・。子供時代を過ごした京都のラーメンは特殊で、薄切りメインだったけど、それでも分厚い肉一枚より、薄くてもよいから二枚程度麺顔に飾ってあった方がありがたみがあったもんですよ。そして噛むと肉汁というより、汁を吸った肉の味わいが嬉しかったもんです。予備校の帰り道、近所のラーメン屋は今はないけれど、今とは比較にならないほど大衆系な肉片をありがたがったもんです。そんなことを思い起こす一品。腕肉・もも肉を柔らかく煮込むのが店主の腕の見せ所ですよ・・・。


2)もやし:根切りしとるのか?  

  予想以上に散らかったイメージがないのは・・・・・もやしの根が目障りじゃないからかなと。ひょとして根切りをしとるのか、またそういうもやしをわざわざ仕入れているのか。不明なれど、これはうれしい誤算なりです。



   飾り気がないチャーシュー

     というより伝統にのっとった飾り気

       肉の厚さより歴史の厚さを重んじたい肉片なり



 ともかく・・・・このトッピングは荻窪あたりのラーメンのいわば形式美とすら感じますぜ!これからも何回も食うと思います。また来るぜ!一人でな!(笑)  総じまして、ちょっと強い雨の中、立ち寄った店でビールあおってタバコふかし・・・・雨宿りラーメンをしたというだけの話。二階が喫煙テーブルということで、一階の調理場は禁煙。例え喫煙可能であっても、隣に他客が入ればそんなことは決してしないので誤解無きよう。なので詠います!


   雨の中
   肩肘張らず   
   大衆の   


   麺をすすりて   
   オヤジを発揮


 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。 





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