ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン977】 睦月 (東京・西荻窪) 中華そば

【コレ食ったわけ:西荻窪のラーメン・ポテンシャルを確かめたくて・・・】

  誠に自分勝手な解釈なのですが・・・・個人的には、西荻窪とくれば、「はつね」しか頭に浮かばんかったこのごろ・・・・ようやく「丸福」も認識したという次第。「パパパパ・・・・」な店も気を引きますが(笑)。されど、先日の「青葉」でちょっとこの「西荻窪」で途中下車することの優先順位が上がりそうな予感を覚えます。なので・・・なんか他にこの辺に旨そうな店があるかもしれん・・・・・と思いちょっと半径を広げてネットで検索すると出て来たのがこのお店「睦月」さん。なるほど・・・ちょいと創作系なお店か・・・という少しばかりの予習で飛び込んでみました。半地下な店に潜り込むと、中々ゆっくりと麺に集中できそうな適度な清潔感と「こだわり」オーラを感じます(笑)。




【スープ:琥珀色のスープに処理のテクニック感を感じますし・・・薄そうでも濃厚で優しさを感じます!】

  こちらは・・・・メニューが写真集みたいになってて、とてもレビュアーとしては参考になります。つけ麺など麺丼とタレ丼の立ち位置で何時も悩みますが、こういう構図もありか・・・などと。中程のメニュー表を見て創作系な一品と対峙しようかと迷うものの、まずは定番「中華そば」と「サッポロ小瓶」とオーダーします。ビールでクチを湿らす程度に・・・スマホいじって・・・ラーメンだけの空間を楽しみます。そんな極楽気分だと、あっという間に配膳ですわ!まずは早速スープから・・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「豚コクってこんなに素直でキレイやったっけ?と思える優しさ!その中に優しく揺らめく天然アミノは何やねん!」


1)旨味:魚介排除でクリアーな豚コク醤油!そして濃厚な昆布出汁の「ような」ゆらめき!

  それにしても、写真がどれだけ発展しようと、確実に実物の麺顔のキレイさには迫力あるのであります。透明感ありありの醤油スープは、荻窪界隈では魚介ふんわり系?と思いきや、全く一線を画する質実さなのです。もっとも「ミンチ肉香味油」を使う荻窪名店も非煮干しなれど、ではこの店がその系統か?と言えば否と答える創作系です。

  醤油の色合いがまず円やかでして・・・これは、じっとりと醤油ニュアンスで食わせるタイプではなく、白醤油?か何かか「出汁感で食わせる!」タイプです。醤油すら出汁のエッセンスのような立ち振る舞い。そして、テクニック感ありありの豚コククリアなスープ感がたまりません。そこに・・・・香味油がさーっと広がり、麺顔全体がキラキラと光輝きます!

  豚コク・・・それだけではあまりにもスッキリ&この旨味濃縮はなんぞや!個人的感覚では濃厚な「昆布出汁」の「ような」旨味。味わいは、淡麗系と切って捨てられないのです。クリスタルなのに濃厚と感じるサッパリ旨味という・・・矛盾する形容詞の連発状態!これを解析するに・・・・濃厚昆布出汁としか、駄舌は判別つかんのです。とにかく・・・見た目以上に旨味が濃いと申しておきましょう!

2)塩気・甘み:クリスタル・ラードの油甘みと白醤油のエッジング丸め!

  この一杯で塩気を述べるより・・・甘みを語りたい!油には甘みが含まれている/油で人は甘く感じる・・・ということを如実に感じます。このカメリアラードのような奇麗な油は、スープ成分が溶け込んでいると思いますものの・・・これだけで「旨味を肉厚にする」潜在能力を感じますもん。控えめな白醤油のふるまいさえ・・・奥ゆかしさのクローズアップですよ。香味油マジックというのをこの一杯で深く感じます。


3)香り他:小松菜の苦味風味がまたセンスであります!

  小松菜というチョイス!そして薬味ネギの大きめな正方形切りが、またザクザクと歯ごたえと同時に、苦みを放つので、香りとして鼻腔をくすぐるのです。鮮度と茹で上げ加減がキーファクターでしょうが、トッピングが仄かに香り立つという典型例に、アタクシは脱帽です。




【麺:非常にキッチリとしたフィーリングがナイス!熱ダレも少なく感覚を楽しめますよ】

  一方の麺ですが・・・これがまた、いかにもキッチリした仕事ぶりやん!と思えて来るから・・・悔しい(笑)。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「ちょいと薄皮一枚太目なストレートに・・・麺自体の濃厚さを感じまんねんけど・・・・」


1)風貌:エッジが立って見える中加水!見るからにカッツリ反発!

  また・・・麺が良い!これも実物はもっと生き生きとハリがあり、エッジが立っている風合いが素敵なのです。やや太目な細麺ストレート。角麺ってのはやはり流れがキレイに決まるもんです。表面の色合い加減がやや透明感を感じるので・・・明らかに中加水と感じる。このため、ハリを予測するものの、ややモッチリとした歯ごたえなんかも・・・見た目で期待したりします。


2)感覚:まさに麺密度を感じる反発は本物!大盛りサービス万歳!

  そしてその通りのクッシリ感ですやん!たまりまへん(笑)。うま!と声が溢れるけどご店主奥の方へ引っ込んでたので、恥ずかしい思いは半減です。端的に言うと「綿密度が高い」「潰しが効いている」麺でして・・・・芯を感じなくとも、しなやかなコシはあるのだと感じ入ります。しかも、元々少し価格設定が高めなのが幸いするのか・・・・大盛り無料というサービスが泣ける(笑)。前歯の引っかかりと千切りは、素直にすーっと入り、いわゆる「スパスパ」と容易に千切れる余韻というよりは、適度な抵抗感で敢えなく切断されるという感覚。奥歯のすり潰しにおいても、ワンテンポで押しつぶされるものの、クチュリというより、クシリ!とした凛を感じる。


3)スベリ他:背の高い現代風丼の長所を発見したりする(笑)

  きめ細かい地肌からスベリの良さは言わずもがなです。喉奥のひっかかりもいっさいありませぬ。ただ・・・アタクシ今回、発見してしまいました。背の高い現代風なラーメン丼ってこれまであまり好きでは無かったんですが、長所もあることを。 麺をスープと共にたっぷり味わう場合、定説ではレンゲの中に、ミニラーメン状態を作ってそれをクチにいれて一気に食するというもの。 これが・・・・このタイプの丼だと、麺の個性によっては、丼にクチ直づけで麺をすすることで同時にスープも大量にバキュームできるのです。丼の角度と麺のスープ持ち上げの妙というやつでしょうが、妙に平な丼でも、丼の膨らみとかがあると吸い込んでもスープはその膨らみで滞留してしまいます。多少角度はあっても、丼は膨らみなく「平」であることが・・・・スープのバキューミングにとっては重要ファクターであったのですね・・・(既に酔って書いていること話半分ね〜)。




【具:メニューをまず見て、仕上がり具合を確認しましょう(笑)】

 メニューの後ろのほうに、写真があります。これは・・・店主しか撮影できない圧巻さだよな・・・・。

1)チャーシュー(どこか生姜醤油な・・・・ニュアンス?)

  どこか実家のチャーシューを思い出した・・・。漬け込む醤油ダレが生姜と長ネギの香ばしいニュアンスを少し感じるため、意外とご飯に合うタイプかもと・・・。かつて、独身時代は・・・・・パスタヲタクの次には、自炊ヲタクの時期がありました。餃子は皮から餡まで手作りしてたっけ(笑)。そんなころ、チャーシューも自分で作っていて(酒のアテ)、実家の味を再現していた多摩市民時代(聖蹟桜ヶ丘)。そのころの味わいと少し似ている(笑)。醤油と生姜と長ネギを炒めて砂糖の代わりに味醂で甘みをつけてたか??煮汁と醤油タレを混ぜてゼラチンで固めてジュレを作って、多摩川でBBQで披露してたあのころは・・・・超便利屋な男であった。あ・・・相当酔っているのでこの辺でやめ。


2)小松菜・薬味ネギ(どちらも香り高く!)

  既に上述の通りだが、小松菜は、ほうれん草の代役のようにも語られることも多いが、この一杯では凛とした存在感があるトッピングです。薬味ネギも切りかた次第でこれほどまでに、噛むと香りがたつものかと発見しましたし。


3)メンマ(自家もどしな質実さ)

  業務用かどうかは知らんが、こういうコリコリ感重視のメンマって好きです。どこか・・・乾燥支那竹を自家で戻して、味付けして、ほどほどに仕上げましたよと言わんばかりの「素朴さ」「質実さ」「自家製的」なところが素敵と思いますし!






 総じまして、西荻窪のラーメン・ポテンシャルは、やはり高かったということが証明された次第です。これまで、この辺りを素通りしていたのが非常に悔やまれますな・・・。こちらは、この他つけ麺もええ感じしてますし(メニューがもはやカタログになっとる)、夏らしい創作系もなかなか・・・。この近辺、古着屋や小洒落た飲み屋やカフェもポツポツあることも知らなんだ・・。何となく、カップルで立ち寄っても良さげであり、また家族向けにも奥にテーブル席があって、中々使えそう・・・。家庭サービスしてみたくもなりました。なので詠います!



  西荻
  ひっそり営む
  ハイセンス


  麺も主も
  脂乗り切る


 
 お粗末!といことで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!




 



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