ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン978】 麺爽 かしげ (東京・阿佐ヶ谷) 油そば 大

【コレ食ったわけ:暑いからあまり動きたくないわ(笑)、駅前でビールに合う一杯をチョイス!】

  今夜は涼しいけど・・・今年は、電力事情もあってビル冷房の設定も高めだったり、稼働時間短縮などあり、非常に残業族にとっては厳しいものがありまするな。なので・・・ビールを求めてついでに麺を食うというのもありかと察して、ここを訪問です。油そばをあてにキュキューッと一杯!生ビール! この調子だと段々とラーメンレビュアーから、居酒屋レビュアーになってしもうたりして(笑)。ともあれ、疲れたオヤジを癒してくれとばかり、カウンターでつくため息に、隣に座ってたカップルを驚かせてしまったことは、ここでお詫び申し上げたい! こんなオッサンになってもプレッシャーは付きまとうのだから、若いころから、ドンドンと苦労をしてくださいと、心の中でメッセージ。ああ・・・・どうも説教臭くていかん。やっぱり、真のおやじだオレは(笑)。




【タレ:想像通りの定番!醤油のほどよい塩っぱさと香りなり!】

 かきまぜる前に・・・・底に溜まったタレを確認するなんてのは、傍目から見てどうなのでしょうね。でもこういう観察力っつーのが大切なのよ・・・・。と言いながらも、そういう力は仕事で100%使えよと自分でそう思うからいかんわ(笑)。と思ったりした最初の一口目の味わいは・・・・・こんな感じ。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
油そばってのは・・・・・タレは黒子なのよ・・・・、でも麺の注目もタレあってこそやん!」


1)旨味:武蔵野油そばも連想する・・・クリア醤油ダレとラードの合体

  それにしても・・・中太い麺が真っ白く、タレをかき回さないで供せられると・・・、中央線エリアの住人だと「珍々亭」に代表される武蔵野系油そばを連想してしまうがな・・。麺顔は、ずっとこちらの方が洗練されまくっとるけど、クリアな醤油タレを確認すると、ますますそのイメージで食う前から、イメージの刷り込みが再現されてしまいますわ!

  いつものように、麺をかき分けて底に溜まったタレを視認することから始めるレビュアーの習性が悲しい(笑)。そこに発見されるタレの見事なほどの醤油ブラウン!そしてキラキラ度合いと、ラードのピカピカさよ! 箸の先っぽでちょい付けですすっても・・・ようわからんので、レンゲですくって味見をばいたします。すると・・・分かりやすい味付けに食う方の心がほぐれるようです。見た目通りの醤油輪郭の風合い!それに比例する塩味と・・・アミノな感覚が旨味と塩気の区別を無くす!その上にラードが合わさり・・・・旨味を丸くすると同時に、固定化するような、キッチリとした旨さの成立がナイス!

2)塩気・甘み:ちゃんとした醤油系カエシ感覚がシャープ!

  塩のエッジングもいいけど、醤油由来の塩気・・・醤(ひしお)を感じるフィーリングも好きやねん!本当の醤の個性は、逆に薄めてこそ、その輪郭が分かるのでしょう。しかし、そんなもの無視して濃いのを脳幹にずどーん!と感じるのも好き!そんなシャープ感が漂いますが・・・・、これは食事中のアルコールによる感覚の加速感がそう感じさせたのでしょう。(関西時代には、ラーメン中にアルコールなど御法度やったのに・・・落ちたものよ・・・)。


3)香り他:絶妙のデフォルトの元ダレ分量!

  配膳され・・・かき回す。その結果、丼の底に溜まったタレは、本当に見事なまでに麺に全部からまって吸収され、微塵も残りません。ま、少なめなタレ分量なのか、麺の吸収が早いかです。つまり・・・タレの少なさを感じたとたん「薄味?」と思えるのです。しかし、実際に食すると・・・見事なバランス感覚!油そばなのに、麺の風合いすら感じる。なのに・・・・少しタレが足らない程度で薄くなく丁度ええやん!と思えるのです。前半この絶妙な塩味加減で食い進め、後半は、辣油と酢を投じて変化を付ける。この変化はお客人で十分に楽しめと・・・店主が計算しているかのような、タレ分量の振る舞いです。




【麺:よくある角縮れ中太麺なれど・・・・あなどれない感覚とスベリがえええねん!】

 今回はビールと合う一杯を求めたため、汁なし・・・つまり麺本体が目的です。しかし、アタクシ個人的には、白飯食いながらでもビールをがっつりと飲むクチです。なので、上品さも求めながら・・・・・そこそこ食べ応えも求めてしまうという強欲ジジイなわけでして、そんな夜にはピッタリの麺でありましたわ!


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「見た目と感覚、そしてスベリが・・・・脳が麻痺したホロ酔いジジイには分かりやすくてよろしい!」


1)風貌:エッジが立った太縮れは脱武蔵野系?

  全体的な風貌と、タレのキッパリとした醤油感に、武蔵野系の余韻を感じたのですが、よくよく考え直すと・・・麺は、武蔵野系とは別ものです。丸麺とは別方向の素朴案がアリアリで、角張った中太縮れが実に個性的です。艶と透明度から、中加水の中に密度感をも感じますが、なかなか、食べ手へのそそる誘惑性はなかなか有ります。


2)感覚:カッツリ感覚とボソッとした感覚がオモロイ!

  この油そばの場合の麺は、面白いです。カッツリとしているのですが、ヌチリ!とした歯ごたえもありまして、つるつる&シコシコ系かと思いが過ります。されど、意外にもカッツリとした反発が強いと思えば、前歯の千切り処理感はボソっとした感覚も漂う・・・。奥歯のすり潰しに至っては、ヌチヌチとした野太い反発を残して喉奥へ・・・・。まるでちょいジューシーな鶏ささみを歯で千切ってシガんでいるかのようです。


3)スベリ他:ゆるいゴツゴツ感がええね!

  ゴツゴツしとる!ゴツゴツしとるのです!すすり上げる瞬間に感じる唇裏側の感覚。
  ゴツゴツしとる!ゴツゴツしとるのです!噛んで落とし込む際の喉越し感覚。
  ゴツゴルしとる!ゴツゴツしとるのです!結局その見た目の感覚。
  (・・・・・すでに酔っているので何書いていいか分からん状態(笑))




【具:二種のチャーシューはここでもブレがないね!】

1)チャーシュー(ブロック細かい?)

  鶏と豚の二種類のチャーシューがウリなこの店。やはり油そばに至ってもそういうところは押さえておりまして、何時もながらナイスです。しかも、混ざり具合を考えて、少々細か目のブロック状で、できるだけ立方体カットを狙ったのは計算か・・・・。非常によくまぜると麺とからまり、撹拌されます。そのため、良くも悪くも「麺との一体感」が良いので、肉としての存在感を感じ難くなるかと・・・。しかし、これで良いのでしょうなと納得するのは、食べ終わりの最後の段階で、具だけとか、ブロック肉だけ不自然に残るというのがないところ。総合的にグッドですね!

2)メンマ

  割と薄めの味を染み込ませ、もどしの大きめにとったクニャリタイプ。これは、麺との歯ごたえ感としては、一体感があると言えますね〜。特筆する感覚は無かったものの、悪く無いっすね。


3)刻み海苔・ナルト・玉ねぎ微塵

  刻み海苔は、油そばだから許す!といった感じかな? 混ぜるからね・・・・。つけ麺だったら少しどこか残念感あるパーツですが、賛否が別れるところ。ナルトも一定のいつものやつです(笑)。さて・・・・特徴的なのは、薬味ネギの代わりに「玉ねぎ微塵」。これまた、良いですね〜。お近くのつけ麺専門店でも、ごっそりとかけて食べるほど好きなパーツですもんで、これは実に好印象でした!歯ごたえもマッチ!


4)味玉

  味玉の黄身がまた独特な感じですね。固ゆでのようで、トロミも残して・・・。まぜまぜ段階で白身と分離することもなく。半分と言わず、一個まるまる欲しいところですが・・・・油そばで「680円」という価格設定では文句言えませんな!





 総じまして、オヤジの止り木油そば。暑い夜は、酸味が効いた大衆系冷やし中華もええけど、意外に駅前近くで見つけるのも難しい・・・。でも油そばだったら容易に探し出せるというのが、何だか不思議な中央線界隈。これからもお世話になると思います。このパターンで!なので詠います!


  梅雨明けて
  ますますビールが
  旨くなる

  
  ビールの共に
  油そば合う! 


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 



followme