ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン934】 上海餃子 りょう華 (東京・田町) 上湯拉麺

【コレ食ったわけ:遅残業確定な夕刻に・・・ふらふらと立ち寄り、フラれ・・・ここに飛び込む】

  潰される仕事の山。遅残業&仕事持ち帰り確定だったら・・・・・、晩飯は、絶対発散したろうと思いまして、たまたまそこにある店に突撃する午後7時なのです。居酒屋の呼び込みや、今日は宴会!という人たちが別世界な感じ・・・・。畜生!こうなったら、この辺りで名店行ったろかいと思い「らーめん丸」に向かいますが・・・・満席。5分ばかり並んでらちがあかないので、近くの店に・・・・・と、角を曲がったところに餃子屋があり、立て看板にラーメンの写真が! もう、速攻に訪問決定! ちょっと番外編みたいなラーメンレビューでもしたろと、軽い気持ちで突撃したら・・・・、どエラくハマってもうたがな!穴場ってこういう感じで突然やってくる!




【スープ:まさかのスープカラー! 琥珀色!】

  さすがに・・・・・まだ仕事残ってますから、ビールは飲みませんが、若いころは少しやってたかな(笑)。過去の思いでの中で、一番の思い出は、夜休憩時間に、散髪に行って帰って来たら、時間過ぎてたのもあってエラく説教されたな(笑)。たしかこの近辺の散髪屋の話・・・・。カウンターに座りながら、妙な事を思い出したな・・・・。ということで、配膳をただただ・・・静かに待ちます。そしてこの逸品!


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「上湯拉麺・・・・・という名前だけでは想像できんし、写真以上の迫力やったさかい、ビビリまんがな!」


1)旨み:まさに上海料理の鶏油の海!Chainese Mellow Yellow!

  餃子屋かと思って入店したら、そこそこ本格的な中華で食って飲める店だと感じ始め、そして配膳の瞬間に・・・・なかなか独特の麺顔にちょっとした戦慄を覚えます。ちょっと・・・この麺顔、というよりスープの色合いは未体験ゾーンです(笑)。こんなに見事な鶏油イエローの海は、見た事ありませんわ! 写真以上に見た目の黄色に圧倒されます。黄色い海・・・黄海・・・と思いを馳せて北京・天津・東北系の中国料理をイメージしてたら、思いっきり「上海」って書いてアルやん(笑)。

  「塩こしょうをお使いになって食べてくださいね」

  この一杯の冒頭に店員さんから説明を受けます。されど、京都人らしい雅やかなへそ曲がり根性がムクムクと持ち上がり、「薄味好きどすから、おかまいなく・・・・」などと心で反応しまして、いざすすります・・・。

  「最小限の塩味って・・・・こういうことなんや・・・・」
  「鶏コクの濃縮系だけを・・・ただすすり上げる・・・・この素朴な感動!」

  いやいや・・・・ただ油中心の海を飲んでいるだけのようで、そこには旨味が「じんわり」という一般的比喩では表現しきれない世界がありまんな・・・。これは、ただただ参りました。ただ、ラーメンというよりは、中国麺類的な世界感もあり、それを考慮してもやはり旨かったというのは事実。と認識して、ようやく塩こしょうを少しづつ投入するのです。

2)塩気:真っ白なキャンバスに塩気という絵の具で色付けするイメージ

  ここから、自分好みの味わいに仕上げるのです。ここからは、或る意味、調理人の責任ではなく、食べ手の責任範囲なのであります。ちょっと悔しいビジネスモデルだな(笑)。そして、ちょっと仕事に役立つヒントを得た様なほくそ笑みもかんじますがね(笑)。

  軽く3ふりして、レンゲを軽く半周させて頂く・・・・なるほど、澄み切ったスープの中に、生命体が生まれたような力強さが生まれます。かつて地球に大陸がなく、海だけの時代がであった数十億年前ころ・・・・海の中に単細胞生物が生まれた瞬間のような感覚。そして、塩が増すたびに、生命が重なり、海はまるで命のスープのようになりますがな! しかし、度を超えると「死海」のようになりますからな。そこは気をつけましょう。

  とにかく、街角の餃子屋と思ってふらっと入ったら、こういうとてつもない一杯が出会える!それも、塩をふる加減だけで、味が変化するのですからね・・・・。恐るべし。


3)香り他:油のクリアーさと同じくらい・・・・クリアーなまったり感が鼻腔をくすぐる

  油がこれだけ濃いと、油の香りがじんわりと鼻腔にひろがります。そして・・・クリアーな油だけに、上品な油の余韻が鼻腔に広がる・・・・。アタクシなりには、女性的な油の余韻と呼ばせて頂きましょう。香ばしいとか甘いとか・・・そういう一般的じゃなく、「澄んだ油の存在感」としてうけとる香りの存在感・・・・・わかるかな・・・・。これは、なかなかレビュアーとして辛い表現ポイントだー!  




【麺:中華スープには中華麺なのです!これ基本!!】

  一方の麺ですが、スープほど奇抜ではないにしても、その奇抜さとのバランスが取れているという点で、この上なき仕上がり・・・存在感と言えましょう。  


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「完全な中華麺もええねんけど・・・日本の拉麺ニュアンスも残ってて旨しでんがな・・」


1)風貌:やや捩れな手もみ風な細めん・・・・・透明感は麺か油かどちらもか?  

  中国料理店で麺を注文すると、ハッキリ言って外れは少ない!しかし、スープと具の仕上がりは鋭いと思う反面、麺に関しては、どうしても・・・業務ルートな中華麺って体験ないですか? こちらはそんなことない。ただ、このスープにあっては、いかにもハンドメイド感たっぷりな喜多方系や、白河系な麺だと絶対バランスが悪い・・・・。やはり、中華麺というのは、存在価値ある領域があるわけでして、やはり旨し感覚を予測させるビジュアルです。スープの透明感にマッチするやや黄色いところ。そして、独特なスープとのからみの良さを彷彿とさせる捩れ・・・ウネリ・・・・・。実にナイスなビジュアルだと思いませんか? 


2)感覚:中華麺によくある多加水系なれど、カッツリ加減はナイス!
  
  多加水系なれど、カッツリとした歯ごたえ・・・・・。塩化系のミネラル成分で自然にこうなった・・・という前向きな高品質を感じますよ!前歯では、プツリッ!と千切れ、奥歯では反発を覚え、一度すり潰しに合えばあとは、驚くほど諦めが良く、喉奥に滑り込みます・・・。感じたままを例えますと・・・「カッツリ→クシリ→ヌチヌチ→クニュリ〜」といった一連。ただただ、この繰り返し・・・・。麺量としても不満なしですな。


3)スベリ他:鶏油をダイレクトに纏うので、スベリは高速です!
 
  まず、この油感でスベリは悪いわけないのです。最高にすべりはいいのです。ただ!これは麺の性能というより、スープの影響でして、麺だけどいうと表面のカッツリ感があってこそのスベリの良さ!それと、鶏油の感覚がマッチして高速!麺と油を同時に飲む気持ち(笑)



  


【具:これも初めてかも!薬味ネギ排除!】

1)チャーシュー(こちらも薄塩〜)

  とにかく、この全体感は薄塩の上品さが全体に支配していて、それはチャーシュー一枚とって見ても分かりやすい!脂の部分と繊維質の部分がよくバランスとれてるバラ肉が、熱を帯びて来て徐々に脂が半透明になったところをパクリと頂く!これ最高の醍醐味だとは思いませんか? 少し塩をふりかけたりしてね!

2)ササミほぐし(上海っぽいね〜、行ったことないけど)

  僅かばかりのささみのほぐし身・・・・だと思う事なかれ。これがあるだけで、妙に手の込んだ感じがすると思うのですが・・・。スープの吸い込みも抜群な性能発揮ですし、また豚との対比で鶏身!これはナイスなバランスだとはおもいませんか?  


3)小松菜?(ちょい熱ピークの峠を超えてます)
 
  ここだけはこの全体感の中で隙かな?と思えたところ。熱伝導がピークアウトした感覚で風味が個人的な分からない部分では有りませんでした。でもね・・・・家系とか二郎では、ヘタッた野菜もそこそこ好きなアタクシ。だから、単に一蹴したのではなく、全体感にマッチしてないのではないかな?と思っただけで、駄目とか嫌いとかそんな単純なコメントではないのだと、誤解無き様申しつたえたい次第!


4)少しばかりのザーサイ(定番の薬味ネギが一切排除!)
  
  もしも・・・・もしも、旨いザーサイの片が2〜3枚あったらな・・・。もしも、微塵切りか、細切りザーサイが軽く盛られていたならな・・・・。そう思ったら凄いこの一杯のポテンシャルが上がると思うのです。このスープ感には、ザーサイが絶対に合う!これ保証するって!

 




  総じまして・・・、田町駅の界隈・・・しかも名店のすぐそばに、こんなオモロい一杯があったやなんて、これは大発見いたしましたという話でした。いや〜、このエリアは、実はうまいもんあるんですよ・・・・。日本一の餃子もありますしね(自分で思っているだけやけど)。近いうちに・・・・飲み屋の昼だけ営業のチャンポンを紹介したいと思いますが・・・・。などと考えつつ・・・・オフィスに向かいます。気分は、イエローから、一気にブルー・・・・。なので詠います!


  餃子屋の
  本格上海
  黄海


  クリアなコクは
  マイルドだぜい


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
 




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