ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン937】 ホープ軒本舗 (東京・吉祥寺) 中華そば

【コレ食ったわけ:日曜日を楽しむために吉祥寺へ・・・総本山を訪れる】

  まだ京都で学生してたころから、東京と言えば荻窪ラーメンとか、ホームラン軒とかホープ軒とか・・・・そういう名称だけの情報は認知しとりました。その後、上京して無意識にラーメン食ってて10年以上たって関西へ転勤。そこで希望軒というラーメン店と遭遇し、東京のホープ軒とどないな関係なんや・・と不可思議な気持ちになってたのをとある方のレビューで思い出しましたわ。

  ま、そんな気分で以前「ホープ軒本舗」ブランドの総本山が吉祥寺にあると知ってましたので、これを機に挨拶代わりに訪問です。実はこの吉祥寺界隈の駅前あたりは、大手不動産屋銀座でありまして、昨年秋あたりから頻繁に通ってた・・・。機会は何時でもあったのだけど、家族と一緒じゃ入り難いところがありまして、漸く念願成就というのもあります(笑)。




【スープ:これを「東京とんこつ」と考えてよかですか?背脂の海にダイブ!】

  シンプルなメニュー構成で、「中華そば」と「チャーシューメン」の二種類に絞ってるのね。しかも「前金制」をこれだけでかでかと唱っている看板も珍しと独特な世界観に魅入られます。昼下がりの中途半端な時間帯というのに、ほぼ半分以上は埋まっていて回転もよさそう。客層は・・・・だいたい皆、アタクシと同じようなオッサン達ばかりなのが、ちょっと面白い感じですね。などと考えながら・・・・・配膳はあっという間の5分後程度か・・・。その麺顔の当たり前な透明背脂感に目が点です・・・。


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「想像以上に滑らかな味わいというか・・・・背脂で食わせるという独特なとんこつでんがな!」


1)旨味:懐古系な豚骨コクに、ラード感たっぷりなれど軽め!醤油、ニンニクの香ばしさほのかに大衆系を醸し出す

  むおぉぉぉ・・・、配膳の瞬間、「ライト二郎かいな!」と思える豚骨スープの白濁と、ちょいと感じるニンニク感・・・・。そして醤油ダレとラードの濃いニュアンスを感じます。これが、昔ながらの東京とんこつなんかいな!以前、関西で食ったホームラン軒カップ麺とは、迫力が随分と違います。「あ・・・ヘビーそうやな・・・」とたじろぎますが、いやいやどうしてどうして・・・コクが分厚いのにマイルドやがな!ライトな脂とすら錯覚を覚える、ゆったりとした旨口豚骨! しかも醤油とかグルソーの感覚が「柔らかい」とすら感じます。脂や油を控えたもんばっかり食って来たからな・・・、妙に新鮮に思えてならんのです。 背脂が一瞬で溶け出したようなラードの海! 軽く掻き回して中間層の豚骨ボディーにたどり着き、味わうこと軽めの味わいの中にじんわりと来る香ばしさ・・・。意外に優しい味わいでありまして、淡麗というより「大衆系」のやさしさ。 ガッツリな表情とは少し裏腹でした。

2)塩気:ジョッパさ期待が大きく肩すかし・・・意外に繊細な塩気!

  そうそう、見映えから「ジョッパい」感じの荒削りな塩味を期待させますが、それがない・・・。なので、背脂のコクがスマートに活きるのですが、人によっては賛否両論かもですね。他客の行動を観察すると、唐辛子ポットに手を伸ばしている人が半数以上でした。なるほど、これが総本山のやり方か・・・・。試してみようと思ったけど、まだ最初の訪問だったので、まずはデフォルトを十分に味わうことに今回は専念しました。

  塩味というより、醤油ダレと調味料がバランスよく反応したカエシの感覚。やや化学的なところもあるのかないのか分からないほど、豚骨とラードの海に荒々しさは影を潜めたかのようでした。 


3)香り他:栄養満点!ALWAYS時代の雰囲気が香りと感じる・・・ちょいレトロ感

  「栄養満点 中華そば 600円」との看板が眩しい。この不景気ながらも飽食な平成の世にあって、ジャンキーとも思えるラーメンが栄養満点で通じる時代が確かにあったのですな・・・・。強いて言えば、この逸品の香りとは、そういうレトロ感だと言えましょう。これを食べに来るおじさん達は、かつて中央線沿線で学生生活を体験し、そのここかしこの光景の隅っこに・・・ホームラン軒のラーメンがあったことでしょう。吉祥寺に来たら、あの一杯を食って行こう・・・・と立ち寄るオヤジどもが、ええ感じで集まっては食って自宅へと帰って行くのです。




【麺:独特さよりも一般的という安心感を与える性能】

  ハイスペックを追い求めるばかりじゃ疲れる・・・。そんな感じを食べてて感じて、こういうよく遭遇する感触を寛いで食っている自分を笑ってしまう。こういうの、日曜日にしか味わえない感覚やろな・・・・。と思いながら無心にすする(笑)。


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「緩やかな縮れ方が教科書のようにも思える定番さでんな・・・・。デフォルトという安心感な麺」


1)風貌:縮れ麺に歴史を感じさせる・・・・大衆系な安心感ある標準的なお姿。

  すくいあげれば・・・・モップのようなお姿な麺。標準的な太さとやや白く感じる縮れ麺が、トレードマークのように「当たり前」な存在感を垂れ流しています(笑)。まさにポープ軒系列のデフォルトってなオーラとでも言いましょうか・・・。


2)感覚:標準的な中加水、クシリと短いタップで小気味好く千切れるタイプ

  もちもち感があまり無いのがこのライトコッテリなスープには合いますな!粉っぽいとまで逆ぶれするのもまた避けたいところですが、適度な柔らかさ(ハッキリ言って柔らかい)の中に、クチッ!というか、ところどころクシリというか・・・短いタップで小気味好く千切れる感覚が、馴染みよく、とても抵抗なく食わせます。それに、ちぢれの特性・・・・スープの持ち上げ感もなかなかですし、豚骨のコクを吸い込み、そしてからめて持ち上げるかのような所作が、当たり前のようで、旨しと唸らせるところですな・・・。


3)スベリ他:背脂ラードの海を潜ってこれまた高速!ちゅるりん!とした感覚で遊ぶ

  これだけラードがのってればワックスというより、ローションでっせ!高速系なスベリを楽しめ!という感じで、一通り歯ごたえを感じたあとは、喉越しを楽しむ〜という感じで、一気に爆食い〜!ワイルドだろぉ?(最近、うちの息子がハマってて、こればかり口ずさむ(笑))




【具:この感じ「そこそこ」な感じがええねん!】

1)チャーシュー(この薄さが京都人にとってはどこか嬉しい)

  京都のチャーシューとは少し部位や切り方が違うのだけど、この薄さとしっかりした歯ごたえ感覚がええね!醤油の香ばしさというより、うす塩を感じさせる自然な肉味。麺を巻いて食べるのに最高!と言う感じで楽しませていただきましたよー。


2)もやし

  ま・・・・少しシャキシャキ度合いをオーバーしたクタリとした感じがエエと言えばええね!麺よりは遥かに太目であり、からませて食うにはええでしょう・・・。特別なスペシャリティがないのだけど、それだけに気取らずに食える性能と申し上げておきましょう。


3)海苔・存在感消す薬味ネギ??

  食べ終わってみて・・・・あれれ???覚えがないのだよな(笑)。いよいよぼけて来たかと・・・戦慄も覚えますが(泣)。





  総じまして、この土日の二日間は、初めてあらゆる仕事から解放されまして、自分のペースで生活をさせていただきました。仕事が片付いたわけではないのだけど、一度リセットしたくてね・・・。そして、生活を楽しみながら昔ながらのラーメンを食って、家族のこと、親兄弟のこと、自分のこと、そして仕事のことを街中のエクセルシオールで、タバコくゆらせながら考えたり、ラーメンレビューの溜まったものを処理したりしてね(笑)。おもろかったわ・・。やはり、今は仕事で自分らしく生きること、仕事で自分を成長させることに集中せんといかんすわな・・・。

  などと考えながら、そういえばホープ軒本舗にいたお客達はみんなアタクシと同じような年齢層だったよなと・・・改めて思い出してしまう。中途半端な休日の昼下がりに大衆系ラーメンを求めてやってくる男達。案外、みな似たような境遇なのかもしれないね(笑)。なので詠います!



  若者が
  元気に闊歩
  吉祥寺


  昔の若者
  通うこの味



 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!


 



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