【コレ食ったわけ:不思議と知られていない・・・このお店のこの名物麺】
この一角は、マイブーム!半径10メートルでお気に入りが3軒もありまんねん!「丸(ニューウェーブ系?)」「品香亭(懐古大衆系)」・・・・そして「りょう華(本格的中華系)」。どれも満足な領域でして、愛すべき3店舗です。その中で、ひときわ変わったメニューがありまして、これは意外とこの近隣のサラリーマンにも知られていないので、ご紹介かたがた・・・・。 その名は「四川麺」。
食べ方に特徴があります。まず、汁なし状で出てきます。そして、スープが出てきます。汁なし状でまず、スープから2杯ほどレンゲからすくってかけて回します。この時点で、立派な「汁なし担々麺」になります。 そして半分程度食べ進んだら、スープを全部投入しまして、オーディナリー担々麺に仕上げます。この手法は、探せばある(前に他で見た)のでしょうが、この一角にこういうハイブリッドな麺があるので、一度ラーメンファンならお試しあれ! ただし、要注意!激辛です!!
【トッピング:激辛はあとからジンワリくるものです(笑)、ラー油と山椒にむせび泣け!】
いやいや・・・・女将さんが注文を通した際に、「辛いですけどいいですか?」と聞くもんだから、「大丈夫です」と反射的に応えてしまったがな・・・。少しマイルドにとか、調整してくれたかもしれへんのに、男って意地っ張りなの♡ そんなこんなで、味わってみたけど・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「見た目は、スパゲティのミートソースやのに・・・・・やっぱり四川の激辛やん!」
1)旨み:本格的辛さの攻撃!これはシャープ系な辣油と肉味噌系ですね!
いや〜・・・後からじんわりと来る攻撃と、シャープな切れ込みと両方持ち合わせてますがな!この手の本格派は、花椒でジリジリと痺れを効かせて麻痺させながらも、脳中枢に「旨し」と働きかけるものが定石。しかし、花椒というよりやや柔らかい山椒がじりりと淡く響く程度です。そのじりり・・・というのも相当なのですが、やはり主体は辣油。シャープさがハバネロとは全く別の旨味含む赤唐辛子感覚を覚えます。それが「辛さとして香り高い」と感じてしまう。
2)塩気・甘み:塩と言うより赤唐辛子の辛さと山椒が響く!
食塩の後押しはあると思うねんけど、大きく辛さと捉えると・・・赤唐辛子系のカッツーーーーン!とくる辛味がボディの主体。追随するように、山椒がのっかかって来て、アクセルをきかすという感じですね・・・・。
3)香り他:コリコリ感あるザーサイがまた噛むたびに微妙に香る錯覚!
見た目では非常に分かり難いですが、コリコリ歯ごたえが存在し、ひき肉のブヨブヨ感とのコントラストが印象的です。コリコリの正体はザーサイでして、これがこの辛さにあって、その香りなど塗りつぶされそうなイメージなのに、この独特なニュアンスがスキマをぬって、食べ手に風味を伝えて来るような錯覚を覚えるのです。これがあるなしで、随分このトッピングのイメージが変わってくると思える・・・・・。いい脇役ぶりを発揮しています。
【スープ:あの定番・・・上湯スープの登場やがな!】
さらっとしたスープのようで、多少の粘り?がある・・・・。片栗ではない・・・素材そのものの持ち味を凝縮したような粘度・・・・・。この時点でピン!とくるのですが、確かに一度お目にかかったこのスープ! 看板メニューの一つ「上湯拉麺」のベーススープやがな! なるほど・・・これはこれだけで、ゴクゴクと飲み干したい衝動を覚えますよ!
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「単なる割りスープというリリーフやのうて・・・・先発エース級スープの投入でっか!やるやん!」
大体、味わいの構成要素としては以下の通り・・・
・旨み:そのままがとっても素敵なゆったり鶏コク!
・塩気・甘み:鶏油がこれほどキレイにまろやかとは・・・甘みすら感じる
・香り他:ネギ微塵のみが浮かぶ・・・・ほのかなエッジがのぞく
・投入後:トッピングのラー油が一気に滲む!どんだけ〜と思うラー油量にビックリ!
詳細は、過去レビューに掲載済なので、こちらをご参照ください。
http://d.hatena.ne.jp/TOMASSOON/20120610/p1
【麺(前半):汁なし坦坦麺のお姿】
さて・・・説明書きのと通りに上湯をレンゲ二杯投入すると、トッピングの粘度が少し緩んで、一気に麺に絡みやすくなる図式。3回ほどかき混ぜるとそれは少し不思議な麺顔に変貌・・・・、中華風ミートソース風?。このお姿は、昭和生まれのおじさん達にはそそられのですわ!
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「あつもりのハグハグ感と、ビチーっとくる辛さが汁なし気分を高めまんがな!」
・風貌:汁なしにすると・・・縮れがちょいと強調されて、トッピングをからめる!
・感覚:あつもりライクな・・・温かかテンピュール感覚がナイス!
・スベリ:ヌメリとごつごつ感覚が交互に・・・滑らかに・・・・
【麺(後半):担々麺の姿】
お約束通り、半分ほど麺を平らげて・・・一気に投入ですわ!この時点で完璧な担々麺なお姿。ぶわーっとオレンジが麺顔一面に広がり、一部は玉になって覆い尽くします・・・。こんなに辣油があったんや(笑)。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「汁なしで不満なしなのだが、やはり、汁有りの担々麺の落ち着きってのを感じますな〜♪」
・風貌:束縛から解きほぐされたかのうな自由なライン
・感覚:クッシリとした印象からややクチュリ!とした柔らかニュアンスが映える!
・スベリ他:これまたラー油をまとってすべるのだが・・・・むせる(笑)
総じまして、一粒で二度おいしい(古い)!と思えるお得な一杯!少々お高めではありますが(950円)、夜のプチ飲み会で十分使えるお店ですから、〆として、数人でシェアし合っても面白いかと思います。そろそろ・・・また暑さが復活しそうな気配ですが、涼しい間に一度に2回ホットな味に酔いしれました。なので詠います!
涼夏にて (=りょう華)
あえてホットな
四川麺
二段攻撃
辛さで汗だく
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!