【コレ食ったわけ:靴の修理中に・・・・一杯♪】
アタクシは、歩き方が悪いのか、すぐに靴のカカト部分がすり減るのです。しかも角っこを削るように足をひきづるらしく、頻繁に張り替えをお願いする・・・。Mr.ミニットのいい常連さんなのです。という訳で駅近くで中途半端なこの空き時間。当然することは決まっているのです。ラーメンです。とは言っても中途半端な時刻と多少邪魔臭いのもあります。そこに目に飛び込んできたのが、このお店。くまもと県物産センター。この店のお二階に、ラーメンたべさせるというPOPがええやん!そういえば、熊本ラーメンも久しく食しておりませんし、さくっと一杯食う事にしました。
【スープ:コラーゲン感あるのにサラサラした豚骨という妙!パンチがなく上品な豚骨ラーメン】
さて・・・物産を売っていて混雑している一階を抜けて、二階に昇りますと・・・・静か・・・・。女性2名1組が、静かに世間話をしている。ここまで来たら引き返せないな・・・・。階段の足音を感じ取ったお姉さんと踊り場で鉢合わせだから、もう引き返せないな(笑)。すぐさまそこで定番のラーメンをオーダーです。BGMもまったくない店内に放置された気分は、ワイルドだぜぇ。そのあまりにも素っ気ない店内に本当にすることがなく、店内をうろつくアタクシはまるで「くま」のよう!そんな気分で「くまもとらーめん!」
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「すべてが半透明にも感じるマイルド感あるとんこつ?????」
1)旨味:意外な程に軽やかなクリーミー!マー油が透明系でこれまたスッキリ感!
豚骨の臭気を一切感じなく、またこってりしているようで、ファンデーションにも似た肌色なスープは・・・・とてもサラサラしているのにクリーミーと感じる作り込みがとても不思議です。これはゲンコツ排除系な豚骨という感じがありありとします。また、ゲンコツあろうとも、砕き入れて豪快に炊き出すというタイプではない・・・じっくりと時間をかけたコラーゲン感を感じます。また、マー油がこんなに澄んでいて柔らかいニュアンスだとは思いもよりませんでした。以前、大阪で熊本ラーメンを食ったとき、駄舌だものだから、カレー粉入りの油だとか感じてしまったことを、思い出しました・・・・。
2)塩気:高菜トッピング期待にて淡目!またそれがデフォルトでしみじみ塩気
ニンニクがないのが普通なのか?ぼけーっとしていたので、ニンニククラッシャーないのかとか確認しなかったのが泣く。でも・・・・・何も言わなくても、高菜ポットは出て来たから、「この一杯は、高菜とマー油だけで召し上がれ!」というポリシーなのだろうなと解釈いたします。ニンニク・紅ショウガ・すりゴマなし・・・・・高菜で一本勝負ってのも、なかなか渋い攻め方ですね〜。
3)香り他:これまでイメージしていた真っ黒けでパンチなマー油とは別格のマイルドさ
マー油の奥深さを知りました。これは、またどこかで熊本ラーメンを探して食わんといかんと思う・・・。こんなにキレイに透明感あり、ゆったりと漂うマー油は初めてでございました。これまで、なつッ亭みたいなブラックタイプか、ややザラツキ感あるカレー粉みたいなタイプを体験してきたものの・・・・・、辣油一つとってもいろいろとバリエーションがあるように、マー油もいろいろあるものだという認識です。この今回のマイルド系マー油は、ベーススープには非常によくマッチングしていると思いますし、香ばしいけど丸い味・・・・・というところが見た目と同様に上品です。
【麺:上質なおみやげ半生麺を精密にマニュアル通りに最高に再現した・・・・ような感覚がナイス!】
くまもとラーメンの麺はどういうもんだったかも、忘却している・・・・。ただ、博多麺とは違ったな、明らかにというだけで望みましたが、どうも、また基準がわからなくなったような感じ・・・。でもそれはそれで、楽しい麺でした。
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「加水のやや多めな九州ラーメン??というのも意味深い・・・・品ある食堂ラーメンやん!」
1)風貌:博多系とはまた違った太さあり・・・・やっぱり白いストレート系
標準から少し細身かな・・・というストレート麺で丸い切り口に感じるビジュアルもあって、「やさしさ」が前面に出ている感じですね・・・。どうも、九州豚骨と聞くと博多麺にすぐにイメージを持って行きがちなのだけど、それとは明らかに違う。こちらもいろいろとあるものですね。
2)感覚:博多特有の粉感ない・・・・柔らか系のクチュリと千切れるニュアンス
いわゆる半生タイプを丁寧に仕上げたような・・・・割と加水を感じた感覚だったのが意外。粉感がない、明確には芯を感じない。されど、スープとのマッチングは良し!といえるのでこのニュアンスは正解。思えば、食堂ででてくるラーメンにも豚骨スープというのもたまにあって、そういうのは、別に博多麺でもなんでもなかった普通の麺だったけど、旨かったのを思い出した・・・・。柔らか系のクチュリと奥歯で押しつぶしすり潰す感覚もまたええねん!
3)スベリ他:これは、麺自身が出汁を吸い取り、旨味麺と化すタイプ!
最近仕入れた先輩の表現をまねると・・・・・麺自体も出汁を吸い深みを感じる。それがまた、スベリの良さにも繋がる。これは、分かりやすい構図ですな〜。トッピングのキクラゲのコリコリ感と微妙に対立するような食感だけど、コントラストという意味で全体整合が取れているなと感じます。
【具:キクラゲと高菜は・・・・さすが物産センターと思うほど旨し!なチョイスです!】
1)チャーシュー(意外に芳ばしさが強い)
意外としっかりと味付けされてます。醤油の甘く香ばしい感じがダイレクトに感じます。柔らかさは言うまでもなくホロホロと崩れるくらいに柔らかい!ただ・・・もう少し食いたかった。サイズ感の問題。
2)きくらげ(コリコリ感が鮮度あり!)
これは鮮度がいいというか、弾む歯ごたえと、切り刻むコリコリ感が中々グッド!品質の良さを凄く感じます。色合いも少し明るい焦茶色・・・・・カラーリングが旨そうにも感じます。こちらは、量としては満足でしたし、とてもいい印象です。
3)高菜(これまた尖った辛さがなく、さすが物産館!)
いわゆる食品ポットにドカッと入っているのを「お好きなだけどうぞ」形式で、一人にひとつ・・・・お盆に乗ってやってきます。つい先ほどまで冷蔵庫で保管していた感覚がバレバレですが、実は、とてもフレッシュにも思える品。よくあるジョッパイ高菜漬け物でなく、何か山菜形式に和え物となっている為でしょうね。これ単体で酒飲めるのでは?と思える。さすがは・・・こういうところは物産感!
4)その他(メンマ・薬味ネギ)
メンマは、一般品でしょうがそこそこデカく及第点。やわらくフニャ系でわりと薄味系。薬味ネギが、とても丁寧に刻んであり、ちゃんと中央に奇麗にまとめてトッピング。そういうところ、少しばかりの心配りが好きよ!だって、全然見映えが違って来るし、人も、食べ物も、第一印象って大事!
総じまして、こういう物産センターで食うのも、そのこと自体がまた楽しくて、なぜだか誰かに伝えたくなる。日常の中にあるちょっぴり非日常な空間。それが物産センターという感じ方をしています。なので、いつもとは違った浮かれ気分でラーメン食ってまた嬉しくなる。いつかは・・・・九州に足を踏み入れてラーメンを食うのだ!とはいいつつ、東京から九州を飛び越えていきなり中国に飛ばされたり、インドに飛ばされたりしてね(笑)。ちなみに、アタクシ自身はは見た目はインドの方に近いのかと思うのですが・・・・ときどき出張先では、タイ人に間違われます。なので詠います!
火の国の
やさしいとんこつ
500円
たった一杯
旅した気分
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!