ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン924】 ラーメン大至 (東京・お茶の水) ラーメン

【コレ食ったわけ:ま、自分なりの発散ですわ!大きなストレス発散には、それなりの一杯を食わんとね!】

  多くを語らず。今はじっと耐えるときなのでしょうな・・・。極めて建設的に鬱憤を晴らすべく、アタクシは、ここぞという一杯を求めて、昼の飯時でも無いのに・・・・茶の水駅に降り立ち、「大至」さんに至るのです。まあ、最近「先輩レビュアー」さんに影響されたのもありましてね(笑)。本当は大した理由ではないのです。そうそう・・・・こちらは「分煙」システム。右のカウンターは喫煙、左のカウンターは禁煙。簡単に仕切っていますが、アタクシは右〜♪ 喫煙席で、スーパードライを注文して麺が来るのをゆったりと待ちますわ。まるで・・・・はぐれた気分なのです(笑)。一日、いろんなことがあって、終わりはビールで軽く締めて、最後は良いラーメンを食う!そして、余韻にひたりながら・・・・ナチュラアメリカンをくゆらせるというこの醍醐味! 明らかに、関西転勤時代には、あり得なかった行動パターン。これで、パチンコしたり、スロットしたりしたら・・・・一時代の関西の友人のようですがな(笑:うそうそ)。ま・・・朝早くからそこそこ夜遅くまで連日働くその姿は、旧リチャード・ギアまっ青なくらいバリバリ稼ぐのです。

 問題:以上のコメントでアタクシの親しい麺仲間が何人隠れているでしょう?
  (含められなかった方々にはどこか申し訳ない気分(汗))






【スープ:懐古系を装っていて・・・・実はハイエンドな崇高系な逸品と確信いたします】

  まーーーー、配膳の瞬間の落ち着くことこの上なしですぜ・・・・。まさしく、懐古系な中華そばという麺顔でして心が和む・・・。しかし、キラキラした表面とか、じっくりと見ると、計算された具の配置とか、スープの透明度とか・・・・ここかしこに、ハイエンドなニュアンスを感じますぜ!まさに、羊の皮をかむった狼というか、穏やかな麺顔とは裏腹な野心すら感じます。さて、そのスープの印象は・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
コンソメちゃうんか!和風コンソメちゃうんか〜と思えるほど、実は内容の濃いスープでっせ(普通の顔して)」


1)旨味:魚介薄く、されど醤油の余韻と鶏豚コクが濃い!されどクリアー!

  これは久しぶりに「うなり声」を上げてしまうほどの旨さですな〜。一言でその世界観をアタクシなりに現すと・・・「純和風びっちりコンソメ」と呼ばせていただきましょう。いろいろな醤油ブラウンがありながら、この色合いと透明度は、「びっちり」と・・・日本の醤油ラーメンという心のイメージにマッチするフィーリングでっせ! それに旨味の出方が、あっさり風を予測させながらも、どこかしら単なる淡麗をこえた濃さというものを感じます。決して濃厚ではなく、和風ラーメンを濾過したものを寄せ集めたかのごとき、「びっちり」とした質感を感じますやん。そういうところが、まるで品質のよいコンソメスープの如きと感じ入っているのです。

  最初の味のタッチは、鶏豚系のコクがブワーっと広がります。表面に薄くまとう上質ラード感がまた一段と動物系コクの広がりを演出するようです。そして・・・・醤油の円やかさがサーッと前を通り過ぎるかのようなやさしいタッチがとても良いですね。カエシのびちっとした感覚とはまた違うと申しましょうか。わりと上質なチャーシューも熱にあおられて旨味を滲み出しているのかもしれません。そうそう、この一杯は温度管理もさすがでして、やさしい麺顔のくせして、アチアチで提供されてきます。なので最後の最後、汁を飲み干すまで満足が絶えません。

  そういえば、この一杯では魚介のニュアンスをあまり感じなかったアタクシ・・・・。最近、懐古系な荻窪ラーメンを頻繁に食っているせいで、アタクシのセンサーがいかれてしまったのかもしれませんが、魚介感は薄く、節もやわらかといったところか・・・。とにかく日本人好みなコンソメ仕立てと感じ入っております。

2)塩気:キッチリとマイルド塩気感じるが・・・旨味と区別つけ難く

  この手のスープで困るのは、塩気と旨味の区別が分からなくなってしまうこと。もともと、この分析区分け自体が意味あるのかと自省してますが・・・。されど塩気を探すのですが、醤油がさらーっとしている分、カエシの余韻も薄く、どこまでも鶏豚の旨味と一体化した部分に行き着くだけでございました。これが、節などと結びついた感覚が勝れば、また違った味のベクトルが生まれるのでしょうが、旨味も塩気も「マイルド系」で統一された崇高系逸品ということを、塩を追い求める過程で再認識いたしました。


3)香り他:ほんわり感じる大衆的な醤油!

  醤油があれば確実にその片鱗を香りに感じることはできますね〜。これも淡いけど・・・。それに、表面のラードのコーティングがこれまた何かしらの香りにも影響を与えるかとも思いますし。微かな醤油、ラードの奥から湧き出る動物感覚が熱気でゆらめくのを、鼻腔で感じるこの瞬間は、一気に緊張感が緩和され・・・・心の奥から解放される気分になりますなぁ〜。こうなってくると、もはや変態です(笑)。







【麺:ほどよいハリが前半の仕事。ほどよいクッチリ感が後半の仕事】

  一方の麺ですが、いや〜これも日常的な平和を感じさせる品質ですが、どこか食べる方が踊らされているというか、そのように日常を感じさせるように仕向けられたかのような、テクニックを感じる!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「とにかく、普通の中華そばを突き詰めて再現しとるところが、普通でないやん、旨いやん!」


1)風貌:柔らかいストレート麺と見えて、ハリを感じる質感がナイス!

  底からリフトすると、そこには見慣れた細麺ストレートが玉となって現れます。幾度となく見て来たこのお姿ですが、流れるラインがもはや旨さを確信する質感を感じます。まさに旨さのオーラをだだ流し状態でっせ。軽くラードを潜って来たせいか煌めきもいいですし、また単に柔らかめじゃない「ハリ」を感じるところもありますやん!


2)感覚:高密度系・・・・大衆的中加水麺! つまり日常的贅沢

  中加水と言えばそれまで。芯を感じることもなく、前歯でスパスパと千切れ、奥歯の力で一瞬にしてクチリと潰れる感覚は、何度も何度も言って来た・・・・。そういうとても大衆的な麺なのですが、それらの中で良いとか、それほどでもないとか、区別してきたのは、アタクシは「麺の密度」感だと一人で解釈しているのです。高密度だと単に固い・・・というのでもなく、風味も含めて「詰まっているな〜」と感じるか、感じないかでしょうかね・・・。丁寧に幾度もローラーをかけているとそうなるのかどうかは、全くの度素人ゆえ、本質的なことはまだ語れないのであしからずです。それにしても、えこひいきと言われ様が、大衆的日常麺がこれほど贅沢と感じるのはなぜだろうね・・・・。


3)スベリ他:きめ細かいのもありますが、更にオイルで滑る

  細いと言っても、スープの持ち上げ自体に毛細管現象を感じるほどでもない。されど、程よいスベリを感じるのは、ラードの潜りからでしょうか・・・。まーーー、丼のふちにクチを近づけながら、麺をすすり上げると、飛び散ることなく、スープをほどよく吸い上げることもできるし、そうやって食べている事自体にスベリの良さという錯覚を覚えているだけかもしれませんが(笑)







【具:はい!どれもアベレージ以上、いやそれ以上!】

1)チャーシュー(何気にレアを演出)

  何気に二種類あるうえに、何気にレアチャーシューを配しているところが凄いと思うのです。これ・・・650円の一杯とは思えない仕事ぶりやと思うのですが(笑)。最初に食べると少しだけレア。最後に残すと完全に温度が伝わって白くなるという・・・食べ手を楽しませてくれます。また、味わいとしても薄味であるのに、肉味がやさしく染み渡るし、歯ごたえも良し、脂身部分と脂の抜けた加減がとても対比的で中々旨いと思うのです。いや、凄く旨いと思うのです。

2)味玉(デフォルトでっせ)

  敢えて固ゆで!その計算はびんびん伝わりまっせ!一般受けするトロリ味玉もええねんけど、デフォルトで半分でも入っているというところがとてもエラいのです。コストバランス以上の品質をこの卵への気配りで完成するといった感じですね。味わいとしては、個別に特筆するようなことはないのだけれど、この全体の完成度の中にあって、何故だか見劣りしない感覚があります。


3)メンマ・海苔・ナルト

  見劣りしないと言えば、その他の具もそんな感じ・・・・・。どれも飛び抜けた感はないのだけど、阿部礼司を越えた品質感を感じます。メンマも歯ごたえと味わいのフレッシュな染み渡りが楽しいし、海苔の完全に溶け込むようなしょうもないヤツとは違い風味をたもちます。またナルトは既製品なのだけど、これも特別にサービスで褒めてしまおうとすら思ってしまうのですが(笑)。




 総じまして、確かに十分にストレスを発散したほど、突き抜けた旨さの一杯。されど、演出としては突き抜けない普通の質実な旨さ。そのせめぎ合いで食べ手を惑わすし、それにより幾重にも旨く感じられるという、スパイラルな逸品!さすがです。これは、このメニューはコレからも幾度となく食い続けることを確信いたしましたぞい!なので詠います!


  ありふれた
  見飽きたまたか
  今度もか


  いつでも好きさ
  大衆中華


お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




 



東京都文京区湯島2-1-2 佐藤ビル1F

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