【コレ食ったわけ:休日の午後3時・・・自分にご褒美のつもりで一杯を食う】
ラーメン毎日食ってるから、いまさらご褒美というのも筋が通らんのですが(笑)。とにかく、自由時間は週末にしかないと思えど、いろいろ引越し片付けやら何やらありまして、ま〜だまだ・・・・・アタクシの私生活は落ち着かない・・・・。それがどんな支障を来すかといえば、例えば、急に明日会社や学校に履いて行く靴下がなくなったりする(笑)。どこかの荷物に入ってしまっているのがわからなくなったのと、そしてタマタマ今のローテーションのソックスが、一度に穴があいたりする。それも、アタクシと息子のが一度にだから・・・・・、偶然の神様ってのは実に意地が悪いやん・・・・。 なので最寄り駅へ行って購入という名目で外出しますが、実に中途半端な時間帯の午後3時。これほど、健気な主夫はおらんやろ・・・・だからラーメン一杯くらい食わしてくれやと思っても、通し営業のええところってそうそうないのよね・・・・・。されど、スマホを駆使して約10分少々・・・・、探し出したのがここ「熊祥」さん。嗚呼、今年の五月はずっとこんな感じなので、あしからずです。
【スープ:醤油クリスタルブラウンが魅惑的!さらに・・・やさしい甘さとシャープなコクがファンタスティック!】
駅から少し歩く事8分。お店は面白い構造でして、普通のカウンター席と、屋外というかテラス席というほど立派でないテーブル席がありましす。されど券売機制ですから、知らないお客は、テーブルに座って注文取りに来てくれるのをいつまでも待つという光景がちらほら・・・・。もとは、どんな形態の店の居抜きなのか・・・・ちょいと興味がわきますわ。さて、初訪問ということで、デフォルトでラーメン!そして、腕前を確かめるために・・・味玉追加!あっという間の配膳で好感度最初から上がりまくりでっせ!さて・・・・そのスープを一口すすって思うのは・・・・・、
「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「すっきりしてる麺顔で・・・・さらに優しさを感じさせるスープニュアンスが「甘味」で独特でんな・・・・」
1)旨味:クリアな醤油が甘く!上質ラードがシャープにコク旨!
実に醤油がクリアーな印象だけで、崇高にも感じるこの一杯・・・・デフォなら550円とはそれだけでもボルテージが高まります。本当に奇麗な第一印象です。八王子系の大衆さの中にも、品質薫るというか・・・。さてこのスープは、醤油のカエシ由来の香ばしさと結びつく旨味を予想させながらも、実はそれはほんのりとしている程度。それより印象に残ったのは・・・・「上質な甘み」の方でした。高級味醂をさーっと引いたような(これは例えね)・・・。そして、上質ラードがうっすらと膜をはっているようで、最後まで熱々を保ちながらも、玉ねぎのエキスをより刺激し続け、動物系のコクとして鋭い切れ味をいつまでも印象付けるのです・・・・。
2)塩気:あるのは醤油のニュアンスのみ!反して味醂のような華やかさ!
やはり・・・・塩気は探してみても、醤油にしか見られないのです。そこで、段落テーマに反してもう少し甘みを述べると・・・・・・、熱いラードで玉ねぎ微塵もそれに影響を受け、甘みとして貢献しているでしょうが、切れ味ありながらも自然な甘み。そして、イリコ系とか、椎茸とか、甘みの出し方はいろいろありますが、それだと明確には判断つかないほどのほんのりさ。さらにとても華やかさがある甘み・・・・。
3)香り他:実は意外にサッパリオイリーで玉ねぎも熱さで香る!
この一杯を食してみて、美しいラード膜も凄く全体に貢献していることが分かります。香りです。前段でラード熱が玉ねぎの甘みを引き出していると言いましたが、これにより香り立つ効果も見逃せません。玉ねぎの香り自体淡いのだけど、清々しい香ばしさというものを感じまして・・・・・とても健康的とすら思えてくる香り。そんなんがええねん!
【麺:普通のことでも、きっちりと丁寧にやっていればいいのだと・・・・麺に教えられた・・・】
一方の麺ですが、一番説明に困るケース。麺は一般的な見映えやのに・・・・自分は先入観におかされやすい性格やのに・・・・・ただ無意識に感じるありのままを述べるしかないという、自分の感性のさらけだしに、激しく戸惑いを覚える・・・・・。って、言い訳をしながらも、その印象は、
「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「オーディナリティの中に香る「粋」を感じたがな・・・・もっとくれ!もっとくれ!!と魂が叫ぶがな(笑)」
1)風貌:繊細で伸びやかなストレート!崇高にも思える
やや細めか標準と思われる定番なストレート麺です。透明なスープゆえにそのフォルム全体がむき出しになって見えますが、その流れが美しく、アタクシは、枯山水の庭園に思いを馳せます(うそです)。やっぱり、スープとのバランスを感じるフィーリングとしては、「なんとなく上質」という感じかな・・・。どこだと言われても困るけど。ラーメンラバーである諸兄なら、見た目で「コレ旨そう!」って感じることあるでしょ?それですそれ!
2)感覚:中加水なクッチリ感覚が嫌味なく、柔らかい密度感覚がナイス!
加水も中程度という感じで、モチモチ感で勝負するタイプでもなく、粉の風味を感じさせるタイプでもない、「自然は歯ごたえ」を楽しむタイプ。こういうタイプは、店主の好きな湯で具合というのが如実にでますよね? アタクシの個人的な感想で言うと、「固め好きな人が認める柔かさの限界」をぴちっと押さえているなという感想です。クッチリ麺というとそれで終わってしまうのだけど、柔らかいと感じさせる中に、麺の密度がきっちりとあるということかな・・・。前歯でスパスパ千切れるだけでなく、奥歯の押さえ込みで淡くも切ない反発感を演出してくれまます。クチリという擬音を頭に描きながら・・・。
3)スベリ他:地肌きめ細かい上に、オイリーなまとわりありスベリも高速!
当然地肌はきめ細かいので言わずもがななのですが、ラード膜を潜るから・・・・そりゃスベリもええよね! スープとラードのまとわりつきもええですな〜。少し高めに箸で引き上げると、和筆のようにまとまるしなやかさからも、スベリが良いのが視覚的にも分かります。
【具:どれもアベレージ以上!そして自然で丁寧な配置も好き!】
1)チャーシュー(ほぐれる)
デフォでもこの一枚の大きさですがな!!満足度ということでは、やはり肉のパワーは重要なのです。そしてこの肉もベーススープ調理時に、十分貢献しましたと言わんばかりの、余分な脂の抜け具合がいい。そして最終形となって配されるときに、逆にスープを吸い込んでまた違った旨味へと変化しています。柔らかさも十分で、ほぐれる感じがよい。アタクシは、半分はそのままの状態で楽しみ、残り半分はいつものように麺を巻いて食しました。
2)味玉(ややハードなスペック)
やや固めの茹で具合。柔めのトロ〜リ系が実は好きなアタクシですが、ハードな茹で上げと言いながらも、芋羊羹とまではいかない固めのジェル状の感覚は認めるところです。こういうタイプは、スープを吸わせるように・・・・または、少しレンゲにスープをひいて一緒に食すると旨しですね。
3)ほうれん草・玉ねぎ微塵・海苔・メンマ(阿部礼司以上)
これらいちいち語る必然もなく、どれも旨かった・・・・。海苔が風味良かった印象がいまでもありますが。メンマも色合いと味の濃さがライト系でいやみなく全体とマッチしていて、適度なコリコリ感だったしGOOD。ちょっぴりなほうれん草も、だらしない柔茹でなんかじゃなく、色合いとしても麺顔に大変貢献しとりますな・・・。
総じまして、再訪問決定なお店!しかも次は「くましお」を食おうとすら決意する思いです。改めて言うけど、この品質と、通し営業というサービス精神は、特筆に値しまっせ!こんな場所に、こんなええところがあったやなんて・・・・・嬉し限り。せめて西国分寺やのうて、国分寺やったら、仕事からの帰りに通勤快速でつーーーーとたどり着くのにな・・・・・。でも、ここは家族で来てもオモロそうやから、また来まっさ!なので詠います!
遅い昼
通し営業
嬉しくて
思わずニンマリ
穴場を発見
お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。